HAVE A BOOK NIGHT! 「泊まれる本屋」に泊まってみた
2泊3日の出張で訪れていた東京。延泊先として選んだのが「BOOK AND BED TOKYO」。「泊まれる本屋」がコンセプトのホステルです。
【泊まれる本屋って?】
本屋という言葉が示すとおり、たくさんの本に囲まれた空間に、こどもの頃に憧れた「押し入れの寝室」が備えられています。
小さなランプだけが照らす自分だけの空間で、好きな本に浸りながら寝落ちできる。本好きにとってこれ以上ない贅沢が味わえます。
【どこにある?】
浅草・池袋・新宿(東京都)、祇園四条(京都)、心斎橋(大阪)、天神(福岡)の計6店舗があり、今回わたしは池袋店に宿泊しました。
BOOK AND TOKYO IKEBUKURO
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-17-7 ルミエールビル7・8階
http://bookandbedtokyo.com/tokyo/
池袋店は各線池袋駅C8出口から徒歩30秒、1階に「Kirin-City」が入った雑居ビルの7・8階にあります。ホテルのお洒落なイメージと違うので通り過ぎないように注意が必要かも。最寄り(徒歩1分圏内に)に、コンビニ(Daily Yamazaki)やドラッグストア、スタバもある好立地です。
【施設・設備はどんな感じ?】
8階がフロントです。ここで入室用のカードキーを受け取ります。必要に応じてバスタオル/歯ブラシといったアメニティも購入します。
ドアを開けると、目の前には壁一面に本棚がひろがります。
・共用スペース
通路の右奥には、寝そべることができるぐらいにゆったりしたソファが、壁に沿ってコの字型に配置された共有スペース。
このスペースでのみ飲食が可能で、持ち込みも自由のようです。そのため、手前にはレンジやトースター、コーヒーメーカーにポットなども用意されていました。
壁だけでなくシャンデリアや天井にも飾られた本、本、本。それを明るさを抑えた電球色の明かりが、ほんのり照らす空間(電球色は目が疲れにくいそうです)。このままここで寝るのもいいかな…とも思いましたが、寝室に向かいます。
・寝室
今回は本棚の間に用意された寝室「ブックシェルフ/スタンダード」を選択(寝室だけを集めたタイプの「バンク」もある)。
宿泊価格 ※土日祝前日などは変動あり
STANDARD......¥4,600(税抜)@1泊
COMPACT........¥3,800(税抜)@1泊
「ブックシェルフ」は1階と2階に分かれており、今回は1階の部屋でした。
ブリーフバッグが、ぎりぎり入るぐらいの小さめの棚と貴重品ロッカー、フロアランプにハンガー2本、電源コンセントがあるのみと極めてミニマル。また、ベッドメイキングは自分で行う必要があります。大きな荷物は入れられないので、他の宿泊客をみるとベット下の空きスペースを使っているようでした。
・水回りスペース
洗面所は小まめに掃除がされているのか清潔感があり、写真には写っていませんがドライヤーも完備されています。入浴設備としてコンパクトなシャワースペースが3つ用意されています(男女共用)。
【どんな本がある?】
話題書から古典小説、洋書や写真集、人気漫画からニッチ漫画、雑誌は最近のものだけでなくバックナンバーまで、幅広いジャンルと年代から約3500冊が集められているようです。
【利用時の注意点】
・全スペースが男女共用
カプセルホテルの中には男女でフロアが分かれているところもありますが、こちらは2フロアとも男女共用。部屋の仕切りもカーテンだけなので、気になる方はご注意ください。
・宿泊費の現金払い不可
支払いはクレジットカードと交通系ICカードのみとなっており、現金の使用はできません。クレジットカードは、Visa・MasterCard・SAISONが、交通系ICカードの場合SUICA・PASMO等が使えます。
・アメニティが有料
シーツ類と耳栓、wi-fiは無料、次の物は購入が必要です。
歯ブラシ(金額未確認)、バスタオル(150円)
パジャマのレンタルもあるようです。
【結局どうだった?】
宿泊客の誰もが本の世界に没入しているからなのか、とにかく静かでゆるやかに時間が流れていました。スマホを貴重品ロッカーにしまい込んで、ゆっくりどっぷり本の世界に浸る。読んだのは漫画(「海獣の子供」)でしたが。
朝はチェックアウトの準備をする人達の姿で多少の賑やかさはありますが、近所で買えるコーヒーとパンをお供に11時のチェックアウトまで、ソファでのんびりと読書の続きを楽しむ。そんなふうに1日をはじめてみるのもいいかもしれません。
本を買うことはできないので「泊まれる本屋」というより「泊まれる図書館」が正しいような気もしますが、看板に偽りなしの空間に満足しました。
それでは、HAVE A BOOK DAY!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?