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秋晴れの週末

木曜日。

最低気温7度。室温は14度。天気は晴れ。山の上の方では雪が降ったみたい。ニュースでは例年よりも2日早い初冠雪だと言っていた。さすがに寒くてファンヒーターを付ける。エアコンと違ってすぐに部屋が暖かくなるから、それだけでなんだか嬉しくなる。部屋が暖かいって幸せ。


いつも通勤で使っているバスが珍しく混んでいて、私が乗った時には空いている席が無い状態だった。いつも私が座っている最後部の座席は制服を着た高校生の子たちが座っていたのだけど、テスト期間中で帰りが早いのかなと私は勝手にそう思っていた。

座る場所がなくて立っていたら、私のヘルプマークに気付いてくれたのか、女性の方が「どうぞ」と言って席を譲ってくれた。座れなくても全然大丈夫だったから「大丈夫です。ありがとうございます」といったのだけれど、その方は「私は駅で降りるからどうぞ」と言ってくれた。

お言葉に甘えて席に座った。こんなに優しい人が居てくれてとても嬉しかった。


座れたのは良かったのだけれど、いつもとは違う最前列の席だったからなんだか落ち着かない。気持ちがざわざわして落ち着かない。いつも持ち歩いている「どくだみちゃんとふしばな:吉本ばなな」を読む。少し落ち着く。


10分ほど走ったところで、高校生の子が10人くらい同じ停留所で降りた。そこは近くに県立の養護学校がある停留所。その子たちはみんな、私と同じ赤い手帳を持っていて、引率の先生らしき方と一緒にお金を払ってバスを降りて行った。


私が勝手に「テスト期間中の高校生」だと思っていたその子たちは、みんな何らかの障害を抱えた子供達だった。

あの子たちはこれからどう生きていくんだろう。大人になったら、普通の人みたいに生活できるのだろうか。仕事はどうするんだろう。お父さん、お母さんが亡くなってしまったら、その後はどう生きていくんだろう。そんなことが頭の中をぐるぐる回る。とても余計なお世話なのだけれど、私には他人事とは思えなかった。


普通に暮らすことができない人がいて、普通の仕事ができない人がいる。きっと私もその中の一人。でも「普通」ってなんだろう。私が感じる普通のことが、他の人には普通ではなかったりする。頑張ってもできない事がたくさんある。それでもこうして生きていられるのは、私を助けてくれる人がいるから。

人それぞれに得意な分野というものがあると思うから、苦手なところは周りの人が優しくカバーしてくれる。そんな世の中になって欲しいなと思う。今日、出会った全ての人にありがとう。


金曜日。

最低気温9度。室温は15度。天気は晴れ。午前中に図書館へ行く。閲覧室で栗原はるみさんの料理本や、趣味の園芸のバックナンバーを読んでみる。料理本は何を見ても美味しそうで、ご飯を食べてから図書館へ行かないとお腹が鳴って大変です。

NHKの趣味の園芸は畑や草花の特集が多い感じで、観葉植物で目新しい内容は特に無かった。ちょっと残念。

「南極の食卓 女性料理人が極限の地で見つけた暮らしの知恵 渡貫淳子∥著」を借りる。

午後からスーパーへ。果物のコーナーにリンゴや柿が並んでいて、すっかり秋だなあと思う。週末は料理本に載っていた野菜と鶏肉のスープを作ろうと思う。味付けはコンソメとトマト。スープの材料の他にパンと牛乳、ビスケット、ハムも買う。


夜はうどんを煮て食べた。以前はかき揚げのてんぷらに海老が入っていたのだけど、久しぶりに買ってみたら野菜だけのかき揚げになっていた。最近、スーパーの揚げ物系が微妙に値上がりしているように思う。牛乳や卵の値段は少しだけ下がってきた感じ。

卵って昔は1パック100円とかで当たり前のように売っていたけれど、今になって思えば1個10円というのは安すぎたのでは?とも思う。


土曜日。

最低気温8度。室温は14度。天気は晴れ。洗濯機を回している間に部屋掃除とトイレ、お風呂場の掃除をする。この季節になるとお風呂掃除をするのもちょっと寒い。


メルカリで60cmのエバーフレッシュがお手軽価格で出品されていて思わず買いそうになる。今買うと土がないから土も買わなきゃいけないし、植え替えをするにも気温が低いから時すでに遅し。植物を買うのは来春まで我慢。。


午後から眠くなってきて少し横になる。ウトウトしてくると金縛りにあい、気を取り直してもう一度寝たら今度は怖い夢を見る。ぜんぜん寝た気がしない。


お昼寝から起きて夜ご飯のスープを作る。スープを煮込みながらアマプラで「次元大介」を観る。ルパンの実写ってどうなの?って思ってたけど、玉山鉄二さんが演じる次元はぜんぜん違和感が無くてすごく良かった。

次元大介に出演している真木よう子さんの最新作「アンダーカレント」。久しぶりに映画館で観てみたいと思う作品。ほぼ同時期に公開の「キリエのうた」もすごく気になる。

今の時期なら暑くもなく寒くもなく、お出かけをするならちょうどよい季節。手帳を使えば映画が半額になるというのも最近になって知ったから、この機会に映画館へ行ってみようかな、と考える。最寄りの映画館までは電車で片道1時間半。帰りに無印に寄っていろいろ見てみたいものもある。

平日なら空いていると思うから一人でも大丈夫かなと思う反面、往復で3時間もかかるから遠出をするのはやっぱり怖い。

行くまでは不安ばかりだけれど、実際に行ってみたらなんとかなったとか、思っていたよりも簡単だったというのはよくあること。でもその一歩がなかなか踏み出せない。しばらくは押し問答が続きそう。もう少し考えてみようと思う。


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