私と旅の物語〜生きることと豊かさ〜
「あぁ、豊かだなぁ」
そう、心の底から言葉が思わず溢れてくるような旅を、この半年で何度か経験した。
昔から、どこか日常とは違う空間へ行くことは、好きだったけれど、「旅行大好き!」と言えるほど、旅行にポジティブな印象は持っていなかった。
小さい頃に行った家族旅行は、自分がしたいことをできるというよりも弟を待っているような時間が長いイメージ。小学生の頃行っていた、キャンプは、大勢の中でどういたら良いのか分からず、孤独感を感じていたような気がする。そもそもみんなでお風呂に入るのが嫌で、ずっと憂鬱だった。
大学生になって、自由に旅行に行けるようになって、国内も海外も沢山行った。1人じゃなんか怖いし。と思って友達と行ったけど、旅行に行ったら仲が悪くなる。そんなイメージを持ちたくなるほど、必ずといっていいほど居心地の悪い体験が多かった。
あー、人と旅行するのってめんどくさいな。
そう思うようになって、だんだん1人で旅行するようになった。
旅先でもずっと1人は寂しいからと、知り合いを訪ねに行くような旅行を長らくしていた。ずっと誰かといなくていい。という安心感や気楽さと、やっぱり寂しい。そんな感覚をずっと持っていた。
何か心の隙間を埋めるように、日常を離れたくて、沢山旅行に行き、そして結局、なんだか別の満たされなさを感じて、旅から帰ってくる。何をしても満たされない。むなしい。そんなことを繰り返していたように思う。
ちょうど今から2年くらい前にコーチングスクールTHE COACH ICPに申し込みをした。
スクールでは、単に、コーチングのスキルを「こうしましょう!」と学ぶのではなく、「自分自身に向き合うこと」、「他者の声を本当の意味で聞くこと」を学んでいった感覚があった。
そして、そういうスタンスでいる人が多いスクール生とのコミュニケーションは、それまでに感じたことのない「安心感」と「豊かさ」があった。
コーチングをすることも、受けることも楽しく、コーチ同士のコミュニケーションも楽しかった。学びは全部オンラインだったけど、オフ会が開催されると聞き、迷わずいこう!と思った。
基本的に大人数で集まることは苦手意識しかなかったけど、THECOACHの人なら大丈夫なはず!と思っていた。そしたら、やっぱり、オフ会も最高だった。こういう集まりあるんだ!と衝撃だった。
ちょうどコロナ禍も明けて、オフ会も増えてきていた頃、だんだん「合宿」という言葉を聞くようになった。
「前、同期と合宿したよ!」「今度、合宿するんだ!」と。
「わー。私、それは無理だ。」
と咄嗟に思っていた。
いくら安心できる、気の許せる、信頼できると思えるコミュニティーの人たちでも、一緒に旅行!?無理無理無理無理!
みんな、何考えてるんだろう。。。
ちょっと色んな境界線がなくって頭おかしいのかな。。。
と、そう思っていた(笑)
思い出して、笑っている(笑)
去年の今頃は全然そう思っていた。
そんな私の思いを変えてくれたのが、2024年9月に行った「庄内旅行」だった。
どこか旅行には行きたいな。と思っていて。
でもずっと人と一緒は本当に苦しいし。
寝るところが誰かと一緒は絶対に無理。
と思っていたところ、庄内旅行では「スイデンテラス」というホテルに泊まるということ!!!
きゃーーー!めっちゃ美しい!綺麗!いきたい!
ホテルに一目惚れ。
これは!!1人部屋では!??
自分の部屋があって、自分の時間が確保できるのであれば、行ってみるのもありかも!!庄内を自分1人で行く旅行で、選ばないだろうしなあ。お、行くメンバーも楽しそうだぞ!!
そう思って、申し込みをした。
ドキドキ。ワクワク。
仲良しのメンバーもいるけど、旅ではじめまして。の人もいる。
楽しみも沢山。だけど、同じくらいかそれ以上に自分の中には、超えるもの、エッジがあった。
あんまり長い時間いたら、好きな人のことも嫌いになっちゃうかも。私も幻滅されるんじゃないかな。そんな不安があったように思う。
それが、どうだろう。
行ってみたら、信じられないほど、豊かな時間がずっとあった。
それぞれが、ただそれぞれらしくいて。
その上で、成り立つ、対話。コミュニケーション。
物理的に自然に触れていた効果もあるかもしれないが、ただただ全員がずっと自然でいた。そんな感じがする。
私も、ただ私でずっとあれた。そんな感じがした。
やばいな。これは、旅、最高だ。
Zoomでのコミュニケーションも、東京や大阪で集まってご飯するのも楽しいけど、旅行の良さには敵わない。
誰かと、共に、長く、時間を過ごすことの豊かさを体感することが出来た。
いくら頭で聞いても、知っても分からない。
だけど、体感してしまえば、それは本物になる。
それから、すっかり「旅ええやん!」となって、香川県男木島、北海道東川。と旅をすることが出来た。
男木島でも東川でも、宿で夜な夜な沢山、話をした。
それぞれの本気の、本物の想い。
それが場に出される時。
時には、ただ心地いいだけじゃないこともある。
それでも、その場に、共にいること。
いのちの声を尊重しあって、そこにいられること。
それは、やっぱり私にとって豊かさだし、
体験したい世界を体験できている。という感覚だった。
これこそが、人と共にいる。ということ。
ありのまま同士。人と人との対峙。
生きている。
今、生きているんだな。とそう感じられる。
かつて感じていた、何か満たされない感じ。どこか寂しい感じ。そんな不確かな感覚は、もうなかった。
もっとどっしりとした、今という瞬間にいられた。
生きることは、豊かなことなんだ。
豊かなことは、生きるを感じることなんだ。
豊かとは、生きるとは、喜びばかりではない。
光も影も受け入れていくこと。
深いところで感じられた豊かさは、
ずっと自分の身体感覚に残っている。
日常で気持ちが、身体が、変化し揺れ動く。
それでも、あの時に感じた豊かさは身体が知っている。
その体感があることは、私をより強く、揺るぎなく、そしてしなやかにしてくれているように思う。
かつて感じていた不安定さは、生きる覚悟がなかったこと、受け入れることが難しかったからなんだ。
「生きる」に向き合うことは、やっぱり楽なことじゃない。
だけど、今、「生きている」という事実があるのだから、そしてそれは奇跡のようなものなのだから、大切に丁寧に、生き抜いていきたい。
いつか、宿を開きたいな。と思うようになった。
周りで、宿したい。するよ。と言ってる人たちがいて、
「???」となっていたけど、
私も、開きたい。と思うようになった。
朝でも昼でも夜でも、短時間でできるコミュニケーションの豊かさももちろんある。
だけど、寝食を共にし、時に居心地の悪さがあってもそこにとどまり、対話できる時間を夜な夜な過ごせること。そこにしかない、豊かさがあること。それを知っているから、そんな場を持ちたい。と思っている。
そして、そんな寝食を共にする体験を私は全然してこなかった。と思っていたけれど、よく考えたら、「家族」と日々していたのだし、留学中も「ホームステイ」という形でしているのだった。
旅は、非日常で特別。
だけど、日常もまた、特別なのだと思う。
今年は、どこに行って、どんな体験をするのかな。楽しみ!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます😊
人と共にいられるようになったこと。
人と共にいながら、自分が自分であれること。
旅を、日常を、心から楽しみ、満たされること。
そのベースにあるのは、コーチングを受けて、自分を知り、理解し、受け入れるプロセスを何度も何度も繰り返してきたからだと思います。
どこか満たされない気持ちがずっとついて回る。
本当の豊かさってなんだろう。
生きるってなんだろう。
そんな風に思う方がいたら、ぜひ、一度コーチングを受けてみてください✨
私も、クライアントさん受付中です🕯️
(体験セッション3,300円/90分)
お問い合わせは、こちらから✨