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たまにはラジオの話

伊集院光さんが「伊集院光とらじおと」を今春いっぱいで終了することを番組内で発表した。

人気番組の終了、加えてここ数年のTBSラジオの方向性に不信感を抱くリスナーも多く、Twitterでは終了発表直後から局と三村社長への批判が相次ぎ、「TBSラジオ」が一時トレンド入りする形となった。

今回書こうとしてる内容から話が逸れるため、FM聴きたい人はFM局とFM局みたいな局があったらFM局聴くだろ長寿番組打ち切って若者向けとして始めたであろう番組のハッシュタグトレンド入りしてるの一回も見たことないぞスペシャルウィーク復活させろとしか書かないが、六年間も続いた番組の終了の発表、それもどこかスッキリしない幕切れにリスナーの方は心を痛めていることだろう。

この「らじおと」なのだが、自分は一度も聴いたことがない。というか、馬鹿力もほぼほぼ聴いたことがない。ラジオ好きにも関わらず帝王(伊集院さんはこの呼び方嫌いらしいですが)伊集院光のラジオを通ってきてないのだ。

伊集院さんは言うまでもなくすごい方で、テレビで独自の視点からのコメントで笑いを取る姿を何度も拝見しているし、そんな方のラジオ番組は絶対面白いに決まってる。では、何故聴いてないかというと、自分は影響を受けやすい人間だから。

高校生の頃、「芸人になりたい」と思っていた時期がある。ダウンタウンの番組ばかり見ていて、特に松本さんから受けた影響はすさまじく、松本さんの行動や喋り方を真似するいわゆる「松本病」を発症していた。笑う時に後ろを振り返ったりだとか、ボソッと面白い(と自分では思ってる)ことを言ってみたりと、劣化劣化劣化劣化劣化劣化劣化版松本人志みたいなことをしていた。

でも、大多数の芸人志望の人間は松本人志に影響されるわけで、松本さん自体は唯一無二の存在だけれど、「松本人志みたいな人」というのは非常にベタでどこにでもいる。ということは、「松本人志に影響を受けた人」ではなく「松本人志に影響を受けてない人」の方が評価される。このことに気づいた時、激しく悔やんだ。松本さんの番組を見て、映画も見て、立ち振舞いを真似して、「和柄の服を着る」以外の全ての松本人志を通ってしまったから。

同時期に「ラジオのパーソナリティーをやってみたいな」と漠然とした目標ができた。そこで、「将来ラジオパーソナリティーをやりたいなら王道の伊集院さんは聴かない方がいい」と思い、意識的に避けてきた。松本病の二の舞にならないため。

それから10年以上が経過し、ラジオのパーソナリティーと言っていいのか分からないけれど、最近、音声配信を始めるようになった。

で、伊集院さんを避けてきた効果はあったのかというと、ま~~~ったくない!影響受けてるとか以前の問題でうまく話せない!一回もパーソナリティーの経験をしてないくせに、十年ラジオを聴いてきたので自分にはラジオで喋れる能力がそれなりに備わってるのではないかと勘違いしていた!

こんなことなら伊集院さんのラジオ聴いてたらよかった!

というわけで、終了が発表されたばかりですが「らじおと」、そして「馬鹿力」も聴いてみようと思います。

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