見出し画像

友達が0人になった日

学生の皆さん、友達はいますか?

社会人になると遊ぶ時間も減って交遊関係も薄くなるので友達がいない人もいるかもしれないけれど、時間もあって常に誰かと行動してる学生なのに友達がいないってことはそうそうないと思います。

そのそうそうないケースにぶち当たったのが高校生の自分。半月ぶりのnoteですが、その間で何も起こらない生活だったので今日はその話を書きます。

高校一年生の自分は、バンバン発言しクラスの中心格として一軍グループに属することはもちろんなかった。三軍の一員として、うだつの上がらない一学期を過ごし、海にも祭りにも行かない何の実りもない夏休みを終えて二学期を迎えていた。

この夏どこにも行かなかったこと丸分かりの白い肌の腕でドアを開き教室に入る。かばんを置き近くの席の友達に話しかけた。

「おう、久しぶりやな」
「...あぁ」

どこかそっけない。無視こそされていないけれど、「話しかけるな」という空気は感じる。

「この予感は違うよな」と確認するように別の友達に話しかけた。

「おはよう」
「...あぁ」

この瞬間「あれ?避けられてる?」が「あっ、避けられてるな」になった。自信が確信に変わるのって松坂大輔だけじゃないんだ。というか、さっきから「友達に話しかけた」って書いてるけれど、友達ではない人だ。この瞬間、自分は友達0人になった。

まぁ、スクールカーストトップの人が底辺に落っこちるのはダメージあるだろうけれど、自分の場合は、底辺スレスレが底辺へゆっくり降りただけなので友達がいないとて困ることはなく、休憩時間は読書をしたり机に突っ伏して寝たフリをしたりして時間を潰した。希望のグループに入れなかった奴らの妥協の集まりである三軍の友情なんて壊れてもショックなんてない。

とはいえ、友達0人ではキツいこともある。文化祭の準備。これがキツ過ぎた。

普段、掃除をサボりまくる一軍の陽キャはなぜ文化祭の準備はあんなに張り切るんだ。文化祭準備の仕事は上の人間が食い荒らすので、最下層の自分になんて当然回ってこない。

仕事が与えられない者達は各々友達と談笑してるのだが、それができない自分は、ガムテープを貼ったり剥がしたりして時間を潰してた記憶がある。ガムテープって思ってたより粘着力あるんだなとこの時に知った。

だが、ずっとそうしてるわけにもいかず、周りの「コイツ何やってんだ」の視線にも耐えられないので、最終的にトイレに籠ってやり過ごした。教師の平等に扱うは大嘘だけど、トイレだけは別け隔てなく学生を向かい入れてくれる。「先生!トイレ!」「先生はトイレじゃありません」なんてやり取りがあるけれど、トイレが先生だったらいいのに。

ちなみに、文化祭の準備を全く手伝っていないし、そもそも教室にもいなかったが特に責められなかった。「社会の歯車になんてなりたくない!」と叫びたくなる年頃だが、自分がいてもいなくてもいい歯車ということを社会に出る前から痛感することになるとは。

で、ここから高校卒業まで友達が全くいない学生生活を送り...という話ではなく、11月ぐらいにはそれまでが嘘のようにみんな話してくれるようになった。「あの時なんで...」とは聞けるわけもないので、何故あんな態度になったのかは不明だ。

自分なりになぜそうなったのか推測してみたが、ヤンキーにビクビクするような陰キャのくせに、仲間内だと島田紳助さんばりに回しに回してたのが嫌がられたのかなぁと思う。紳助さんの芸風は実力があるからこそ成立するので、そらおもろない紳助さんはグループから追い出したいわな。二学期に紳助回しをした覚えのある学生の方は三学期の初登校覚悟してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?