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花のリレー

私の生まれた街の名前は、ひろさき。

「弘前」と書く。


週末に、弘前から桜の写真が届いた。

今年もきれい
2020年春は、泣く泣く閉鎖となった弘前公園
当時はお堀の外から眺めることさえ許されず、足早に通り過ぎなければならなかったらしい



写真が届いた時、私は西荻窪で花の写真を撮っていた。


綿毛の背が高い


hmmm ♡


可憐な花たち



昔は、春は地元に帰りたくてたまらなかった。弘前の桜を見られないなんて、と切なかった。


ところが今は、どの街にいようと目の前に花が咲いていることが嬉しい。

弘前の桜を見逃してしまった、と思わなくなった。

この街にも、弘前にも、季節の花がそれぞれに咲いている。そう思うと満たされる。


もしかしたら、大好きなジム・ジャームッシュ監督の『ナイト・オン・ザ・プラネット』に影響されて、徐々に感覚が変わっていったのかもしれない。あるいは、小学校で読んだ谷川俊太郎の『朝のリレー』の世界観が、今に至るまでに私の中に染み込んできたのかも…。


私がこうして日記を書いている今、地球上のどこかで誰かは珈琲を入れていて、花を摘んでいて、喜んでいて、悲しんでいる。いろんな人が、同じ瞬間にいろんな気分で存在している。



そんな、同じ地球上の誰かからふと花の写真が届くと、嬉しくなる。名前も知らない小さな花の写真が来た日には、ときめきすぎてしばらくにやにやが止まらなくなってしまうくらいに。


言葉もなく届く花の写真、なんてのももらってみたい。

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心が軽くなる、かもかも🦆🌲🌲🌲✨

おいしいもの好きな主婦そよそよの暮らしにまつわるエッセイです。月2回以上更新◎ 赤ちゃんがやってくるということ、子どもとの暮らし、夫婦の…

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