#71 音楽には夢があった。
僕が中学生の頃はCDのセールスが全盛期だったと思う。
いまは見たことないひともいるであろう、8インチシングルの時代。
最寄り駅近くのCDショップに予約までして、新しいシングルCDの入荷を待つ。
カラオケでカッコつけるために何度も何度もその一曲を歌詞を見ないで歌えるようになるまで聴き込んだ。
学校での話題は好きなバンドや歌手の話で持ちきりで、気がつけば、自分も熱弁。
そのままどんどんのめり込み、ファンクラブに入ったり、コンサートにいったりの青春時代、思うがままに熱狂した。
一方で僕は吹奏楽部に入り、ステージに立つ喜びを覚える。
気がつけば自分も「あちら側にいきたい」と思うようになっていた。
横浜スタジアムや代々木第一体育館や武道館で観たコンサート、そのステージをボーッと眺めながら「なぜ自分はあちら側にいないのか?」と、そう思っていた事はいまも鮮明に覚えてる。
そして「自分は上手い!!」と勘違いした高校時代、いよいよ自分はあちら側にいけると確信し、その道を歩み出す。
プロドラマーを志したのだ。
正直がっかりした人もいただろう。進学校に通わせてくれていた親が一番だと思う。
だけど、最終的に「この子はいいだしたら聞かない」と(笑)許してくれて、音楽の専門学校に通わせてくれたことには本当に感謝しかない。
それからはストイックに勉強したし、特訓した。たぶん典型的な頑張り屋さんだった。
自分のヘタクソさに嫌気がして、何度も何度も涙した日々。
それからは運よく仕事にありつけたり、逆に全くお金を稼げなくなったり、アップダウンも相当だ。そこにある不自由さに何度も何度も心が折れたよ。
だけど、根拠のない自信が僕を走らせた。
「絶対にあの場所へいくんだろ?」
そう、あの夢みていたステージだ。
ただ自分の年齢があの頃輝いていた「あの人達」に近づけば近づくほど、眩しかったはずの光はなくなっていた。
闇だ。
CDは売れない。音楽の仕事は激減。
僕が少し賢かったら、あのタイミングで別の方向に舵を切れただろうか。
「無理だね、音楽がそれほど大好きなんだ。」
音楽は僕自身に初めて光を見せてくれた、いや、光そのものだったから。
自分が初めて大きな感動を覚えたのも「音楽」だったけど、自分が人に初めて喜んでもらえたのも「音楽」だったんだ。
音楽には夢があった。
そして、いまも音楽には夢がある。
僕が僕である限り。
僕はいま新しい道を作っている。
誰も通ってこなかった新しい道を。
あの光を掴むためにやってきた事の一つ一つが、僕の大事なコンテンツだ。
その全てが「人生をかける」意味のあるものだったから。
これからはそれをたくさん人に伝えていこうと思う。
全部、自分の中から出していこうと思う。
僕の音楽で人に光をみせれる可能性は全く失くなっていない。
むしろ、あの頃よりもあるんだ。
それに気づいたから、まだまだ楽しみながら走ります。
ミュージシャンは最高に価値のある仕事です。
それを証明するためにも僕は生きてる。
生きるぞ。なんとしても。
そして、この先にはきっとあのステージが待ってる。
楽しみだね。
読んでくれて、ありがとう。
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