個人を尊重するのは使いどころが大事
若者に仕事を教えているときに思った。
強いプレッシャーに負けず、欲しいものを手に入れていく有能な若者と、
辛い事を避けて決まった事しかやらない若者がいる。
前者は大抵、身内も裕福で家族や親戚の付き合いも良好、友人関係も良いものを持っているのが会話の端々から見えてくる。
一方で後者のタイプは、親離れできていない(親が束縛している)、自分の価値観を持っていない事が見えてくる。
教育や躾の話題で、個人の意思を尊重して自主性を大切にする…なんて話を聞いて育ったけれど、それが有効なのは前者のタイプの人間だけで、後者のタイプに適用すればただ低きに流れるのは当たり前だと思った。
自分の親について、社会の仕組みや因果応報を知らず、ただ狭い世界の中で思うようにならずに生きて借金を作ったと感じて来たけれど、
多くの人間はそういう何かしら問題がある親に育てられ、狭い世界と楽な方に引き寄せられる人生を送るのだと理解した。
さらに、その事実に気づきもしないで一生を終えるのだと、生き方、考え方の遺伝子のようなもがあるように思えて怖くなってきた。
自分はというと、今その狭間で生きていて普通に生きれば、かなり高い確率で低い方に引き寄せられることが見えている。
だから自分に負けまいと、責任を果たす努力をしつつ若者に「こうして下さい」「こう考えてください」などといちいち細かい指示をしているけれど、自分は人に指示を出せるような人間だとは思えずにストレスを感じていて、さらにそれに耐えている。
📷伊豆大島、三原山
頭の整理がつかないながら、やりたいと思った事は実行しました。
竹芝桟橋からフェリーで8時間、夜行で行って日帰りの旅行をしてきました。
Topの写真は大島から見た太平洋方面、
右端に利島、新島、神津島が写っています。
東京湾の外に出たと実感できた瞬間でした。
これまで沿岸地域を歩いて写真を撮ってきましたが、
全て東京湾か相模湾で、何となく息詰まる感じがしてきていました。
陸から離れた島に来て、かすかな不安を感じながら、
生きている事も感じられる心地よい時間でした。
船酔いと寝不足でかなり体調は悪かったのですが…
小さな島だと思っていたのですが、1回行っただけでは一部しか見て回れず、また行きたいと思っています。
その先にもまだまだ島はありますし…
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