宇宙船地球号
人類は生き残りをかけて自分たちが住みよい環境を整えてきました。近年は科学技術の発展によりできることが増え繁栄を謳歌し生存が安定し地球人口が爆発的に増えています。少子高齢化が叫ばれている現在ですが、実際のところ人類は増え続け、その影響力は自然に任せたままではいられないほどとなっています。
向かうところ敵なしの地上の覇者となった人類ですが、だからといってなにもかも思い通りになるわけではなく、むしろその影響力を考えるならば一挙手一投足を考えて行わければならない窮屈さを持っています。家庭の世帯主になったがために裁量を揮える反面、自分たちでかじ取りをしっかりせねば崩壊するといったところでしょうか。
自然環境というものは別に他のだれかのために必要なことではありません。むしろいままで好き勝手やってきたものがどのつらを下げて他生命に配慮しているといえるでしょうか。人類は人類のためにその影響力ゆえに今の環境を崩さないようにしなければなっただけです。環境を守るということは、快適に過ごすために自分の部屋を片付ける程度のエゴイスティックな行動とかわらないのではないでしょうか。もろもろの要因に気を配らなければならないのは、なにがどういった影響を及ぼすかわからないがゆえに出来る限り現状を維持しようということにしかならないのです。
この長い人類史の中でこの100年は異常な発展を遂げてきたといえます。ゆえに次の段階として、人類としての意識を人そのものだけではなく、地球を含めたより広い認識で己を認める必要があります。この現代の繁栄を維持し続けるのであれば、家族に甘えていた子供時代から、世帯主としてどう立ち振る舞うかという大人の認識を持ち続けなければならず、地球にたいしてどうアプローチしていくかの段階です。今を生き抜く人類として、そこまでの影響力があることを我々はどう受け止めればよいでしょうか。