歩けるか 5 けるん 2023年11月13日 00:12 アスファルトに木枯らし 駅前から34号に出るコンビニと飲み屋 地方都市の鬱憤排気するダクト路肩に吹き溜まる落ち葉の下で僕らの情動はくすぶっていた現実から逃れるためのシェルターみたいな地下室への階段滑りやすいから怖がって降りて今日も大荷物背負って落ち合う始まりはここだった持ち寄るアイデンティティ弾丸みたいに込めるセットリストマスターに点火 吸音材で隔離された宇宙風が吹けば飛ぶような 己の空虚さに反響する音符を拾ってあの人が繋いだ波形に血の滲む今日までを見た憧れ 勢いとか 嘘や言い訳も連れ立った毎日それにも終わりが来ることを悟った過ぎ去る季節を横目に ベッドの脇は溜息で淀んで借り物の語彙で着飾って 僕は僕なりのアウトプット稚拙さが痛いって分かって書きとめる言葉あらゆる創作が手放しで肯定されてんのにそれでも見過ごされる戯言 言葉の値打ちと葛藤自暴自棄も甚だ 妄想する嘲笑追い縋るのは未だ明日に期待する自分だ「もう無理だ」とか「大人になれ」とか「寒い」って 言われなくても分かってるだけどこうして書いてるそれでもやめない理由があった歩き続けるあんたに貰った人混みが苦手で 会話が苦手で隠れて書き溜める詩 なけなしの私所詮真似事といわれたってこれは剥き出しの自分それを暴いたのは故郷の暗闇 星空の明滅まだ歩けるかまだ歩けるか「もう一生飲まねえ」って毎回の後悔副流煙とグラスの結露 アルコールは相当嬉しい 楽しいのほかに 今日の会話の反省とか挨拶し損ねた事とか 今までの散々が燦々と全部が染み込んだ一枚板バーカウンター手で撫でて気付く もう戻れない日遠く離れていくのはここまで進んだって証だ彼らを照らした陽が沈むように楽しかった夜が明けてしまうように惜しまれてゆくなら それが名声そこにつどった音符 それは衛星あの日 君の笑顔の裏拍は日常と苦悩と痛みが埋めるそれはきっと僕のと似ているだからこの先も多分大丈夫階段を昇る 歩みを進める目を細めて朝陽と向き合って今はっきりと地面踏み締める感覚いつか終わってしまうならいつもそこが始まりだmusic&bar FAMEさん大変お世話になりました。僕の人生において大きな存在でした。僕も歩いていかなくてはなりません。ありがとうございました。 ダウンロード copy #言葉 #Fame #はちゃぱ 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート