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1972年リリースのアルバム「You Don't Mess Around With Jim」
”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べ、当時と今の評価を紹介してきた。
1972年のトップ50ではないが、評価の高いアルバムをいくつか紹介してみる。
今回はジム・クローチ(JIm Croce)の「ジムに手を出すな(You Don't Mess Around With Jim)」。
日本では「タイム・イン・ア・ボトル(Time in a Bottle)」のヒットで知られるアメリカのシンガーソングライターである。
ジム・クローチが飛行機事故で亡くなったのが1973年の9月で、その後「タイム・イン・ア・ボトル」が遺作としてリリースされている。つまり多くの普通の音楽ファンがジム・クローチを知ったのは亡くなってから。
もっともこの「ジムに手を出すな」はリアルタイムでも日本盤が出ていたようだ。まったく覚えていないのであまりプロモーションもされず、アメリカの新しいシンガーソングライターの一人くらいという扱いだったのだと思う。
「タイム・イン・ア・ボトル」や「オペレーター(Operator)」といったアメリカでのヒット曲も入っているし、ポップなカントリー寄りの歌を作るSSWとして常に人気はある人だが、正直こんなに評価が高い人だとは知らなかった。当時のアメリカのSSWの中でそれほど突出していると感覚もなっかたし。
「タイム・イン・ア・ボトル」の記憶も薄れ、ジム・クロウチの名前も忘れつつあったある日、たぶんテレ東で放映した「ラスト・アメリカン・ヒーロー」という映画があった。
ラモント・ジョンソン監督でジェフ・ブリッジス主演の誰も死なないアメリカン・ニュー・シネマである。
ここでジム・クローチの「アイ・ガッタ・ネーム」が使われていのである。
映画のストーリーと "I got name" という歌詞が重なる効果的な使い方がされている。
曲のバージョンもアルバム収録のものとは違っているので、また映画を見直してみたい。
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