1972年リリースのアルバム#15 「Machine Head」
自分のブログで ”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べてみた。
50年後に世界中のユーザーが振り返っての評価なので、リアルタイムでの評価・評判とはもちろん異なっている。
半世紀前、1972年のトップ50アルバムと当時と今の評価を紹介したい。
1972年のトップ50リストのNo.15はディープ・パープル(Deep Purple)の「Machine Head」(マシン・ヘッド)。
今でこそサバスの「Vol. 4」の方が圧倒的に評価は高いが、1972年の時点ではパープルの知名度、人気ともサバスを圧倒していて、我々は肩身の狭い思いをしたものである。
まっもちろん「Machine Head」はリリース時から傑作とされていて、それは今も変わっていない。やはり ”Highway Star” と ”Smoke On The Water” の2曲が決定的だったのだろう。
「Machine Head」の日本盤が出たのはたぶん1972年の夏頃。パープルの初来日に合わせての来日記念盤。ずっと ”来日記念盤” の帯付きレコードが店頭に並んでいるのを覚えている。そしてその初来日公演がライブになるわけだ。
パープルのアルバムの評価は「イン・ロック」は最高、「ファイヤボール」は良くない、「マシン・ヘッド」は最高、「紫の肖像」は良くないみたいに 1枚ごとに評価が交互に変わっていたような印象がある。
でも、1972年にこうしたハードロックをきちんと評価できていたのは、一部の評論家とロックキッズだけだったというのは覚えておきたい。
根が歌謡曲だったりジャズだったりフォークだったりする ”評論家” がライナーを書いて悲惨なことになることが多かったからだ。
例えばこの「Machine Head」のB面1曲目 ”Smoke On The Water"。世界で最も多く弾かれたリフだと思うが、ライナーノートのスモーク・オン・ザ・ウォーターの解説には ”なかなか良い” と書いてあった。
誰もがイントロを聴いただけで身悶えしてしまうこの曲を ”なかなか良い” 。
やはりロックというものが身体的に身に付いていない時代の人だったのだろうお。
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