1972年リリースのアルバム#10 「Thick as a Brick」
自分のブログで ”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べてみた。
50年後に世界中のユーザーが振り返っての評価なので、リアルタイムでの評価・評判とはもちろん異なっている。
その1972年のリストのNo.10はジェスロ・タル(Jethro Tull)の「Thick as a Brick」(ジェラルドの汚れなき世界)。
日本ではちょうど来日と重なり ”来日記念盤” としてリリースされていた。
世間的にはリアルタイムでも傑作扱いだったし、50年経った今でも評価は変わっていないようだ。
ただLPのA面とB面を通して1曲という大作だし、日本人には歌詞というハードルもあるので、傑作と言われるわりにはあまり話題にも上がらないし、近所のレコード屋では最初に入荷したレコードがずっと売れ残っていたと思う。
イギリスと日本は同じようなサウンドやバンドが受けるところがあるが、ジェスロ・タルに関してはそうではないようだ。
レコード会社も手を変え品を変えプロモーションしていたけど、今もやっぱりマニアックなバンドじゃないだろうか。
かつて東京タワーにあった「ろう人形館」のロックコーナーには一本足でフルートを吹くイアン・アンダーソンの勇姿を観ることができたのだが、ろう人形に展示されること自体がマニアックな証拠。
それにしても50年経った2022年にジェスロ・タルの新作(実質はイアン・アンダーソンのソロだけど)が聴けるとは誰も思わなかっただろう。
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