2部で苦戦のおこしやす京都ACが「2試合連続3ゴール快勝」。清田奈央弥が中盤起用で得た結果と課題。【よりぬきおとフト】
15日は京都でアストエンジ関西サッカーリーグ2部のおこしやす京都AC対セントアンドリューを観戦しました。
もともとアルテリーヴォ和歌山対FC.AWJとどちらにしようか迷っていましたが、コパ・アメリカの決勝を見ていたらいつのまにか時間が…ということでより近くのたけびしスタジアム京都を選択しました。
結果、和歌山のほうは0-0だったので、この決断は正解だったのかもしれません。リーグ戦でのスコアレスドローは本当に聞くことが難しいですし、面白い答えもなかなか帰ってきませんしね。選手も答えづらいはずですから。
1年での1部復帰を目指しているおこしやす京都ACですが、前半戦ではなかなか安定した結果を残せませんでした。ボールを保持してもゴールに繋がらず、守備の不安定さから失点を喫してしまうという状況が頻発。勝ち点が伸ばせずにいました。
しかしながら後半戦のスタートでACミドルレンジを相手に3-0と勝利することに成功しています。
そして、さらにこの第9節のセントアンドリュー戦でも3ゴールを決めて3-1と白星で終えることに成功しました。
序盤からペースを握ったおこしやす京都ACは、前半30分にペナルティエリア左に飛び出した清田奈央弥選手がディフェンダーと接触してPKを奪取。これを清武功暉選手が決めて、先制ゴールを手にしました。
さらに前半アディショナルタイムに入ったところで、フィリップ選手のクロスからステファン選手がファーでシュートに持ち込み、ゴールに決めて追加点が生まれます。
その直後にセントアンドリューが1点を返してスコアは2-1となり、さらに52分には交代でシステムを4-4-2から5-4-1に変更。
このチェンジにおこしやす京都ACがなかなか対応できずに押し込まれる時間もありましたが、そこで失点をせずに耐えたことはとても大きかった。
そして後半アディショナルタイムには高田淳平選手のクロスから清田選手がヘディングシュートを放ち、これがおこしやす京都ACの追加点に。セントアンドリューにとどめを刺しました。
試合後にはゴールを決めた清田選手、そしてアシストした高田選手にお話を伺いました。ちなみにステファンやフィリップなどの外国人選手に関しては通訳がいないのでインタビュー不可なのです…しかも英語じゃないし…。
ここでは1ゴール1PK奪取と大活躍した清田選手のインタビューをよりぬきでお送りします。
「最終節まで全勝したい」
「PK奪取と1ゴールを決められたのは、守備陣が粘って前に繋いでくれたからだと思います。そこで粘り勝ちしたという感じですね」
――センターバックでの起用が多かった印象ですが、今日は中盤での先発でしたね。そこで結果を出したという試合になりましたが。
「2試合前からフォワードで出ていて、試合の中で相手を見ながらポジションを変えたりしていましたね。1ゴールとPK奪取ができたのは大きかったですけど、一方で課題もありました。
ロングボールばかりになっちゃったところもあったので、そこは自分が中継役としてもっと落ち着かせられる時間があれば、もっと楽に試合を進められたかなと思います」
――後半は相手が4-4-2から5-2-3にシステムを変えて、中盤としては難しい時間もありましたね。どのように対応されましたか?
「そうですね、それで相手が勢いづきました。自陣でサッカーをさせてしまうのは危ないので、できれば敵陣でプレーしたいですけど、一気に前に運ぼうとしてもやらせてくれない。
そこで自分が中継役で溜めを作れればよかったです。前線のサイドでフィリップとステファンが外に張っていたので、そこで落ち着かせられれば、最終ラインも上がることができて、もっと楽になったのかなと思っています」
――ボールを握っても点が取れないことが多かったですが、この2試合は3ゴールと結果が出ていますね。チームに変化は感じますか?
「練習からハードにやれていると思いますし、それは大きいです。粘り強さの点でもトレーニングから常に取り組んでいますし、それが試合に出ているのかなと感じます」
――クラブにとっては反撃の後半戦ですね。サポーターに向けてひとこと頂けますか。
「最終節まで全勝したいと思うので、皆さん応援よろしくお願いします!」
ここまでセンターバック、センターフォワード、そしてインサイドハーフでプレーした清田選手。174cmという体格も考えれば、やっぱり本職の中盤がやりやすいのかな…という気がします。出色の出来でした。
清田選手のインタビューフルバージョン、そして高田淳平選手のお話は18日公開のポッドキャスト「関西フットボールラウンジ」でお送りいたします。ラジオ番組とともによろしくお願いいたします。
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