隣の部屋が事故物件となった話#3
1.#2
#2の『高専を2年次中退した落ちこぼれが公認会計士になるまでの軌跡』は、公開から5ヶ月と8日間が経過した。少しばかりのいいねを頂いたが、怠惰な性格なゆえ、5ヶ月も経過してしまった。
約1年2ヶ月に渡った就職活動も終えたため、続編を書いていこうと思う。
こんな話し方だっただろうか。特定されないための設定を設けていたと思うが、それすら忘れてしまった。
2.孤独死に遭遇した話
自分を形成する出来事トップ3の中で、#3では、『隣人が夏場に孤独死して、第一発見者となる話』でも書こうと思う。と#2の最後に書いたため、詳細を隠した上で、事実に基づき書いていこう。
私は、以前、都心の一等地に立つ築70年超えのオンボロアパートに住んでいた。家賃は、2万円代、風呂なしシャワー、トイレは共同、エアコンなしという家だった。たった3畳しかなく、Gとは共同生活であり、住んでいる人は、生◯保◯を受けているようで、月末になると家賃の取り立てに大家さんが来ていた。(一度だけ私も家賃が支払われていないと文句をつけられ、とても腹が立ったことを思い出す。)
なぜ、ここに住んでいたかいうと、高専を辞め、家も追い出され、上京することになるのだが、親には「月5万円までしか支援しない」と言われたためだった。
ところで……
あの日は、夏の初めだった。
これから暑さの本番へとなっていく頃だった。
隣の人が毎日、1日中、大音量で流していたAKBの曲が、ピッタと聞こえなくなった。毎日、頭がおかしくなるほど、聞いていたため、最初はラッキーなんて思っていたが、様子がおかしい。生活音すら聞こえてこない。
母に相談すると、「入院でもしたんじゃない?」と。
たしかに、一度みかけた際に、70歳くらいだったから、それもあるかぁなんて思った。
数日間、経過したある日、隣から独特な匂いがする。隣の部屋を見ると、ドアには、書類が多く挟まっており、なにかおかしいと思った。
興味本位で、ドアノブに手をかけ、捻るとドアが・・・・・・
開いた。
強烈な匂いと共に、見えてきたのは、真っ黒な人のような塊だった。
(余談だが、今でもその光景と匂いは忘れない。)
その後、まず不動産屋さんと大家さんに、「見に来てほしい」連絡したが、緊急であるのにも関わらず、
「明日伺います」と。
こんなに困っているのに・・・・・・
ほんとに、人間の血通ってんのかと疑った。
埒が明かないため、近くの交番に行き、事情を説明している間には、交番には警視庁の刑事と鑑識が到着していた。こんなに早いんだと思ったことを覚えている。
警察の方と一緒に家に向かい、部屋を案内すると、防具服?に着替えた鑑識官と警察官は、ドアを撮影し、ドアを開け、現場検証をしていた。
結果、死後2週間以上経過し、かなり腐敗が進んでいたと聞いた。
一応、死因を聞くと、腐敗が進んでおり、わからないそうだ。
隣の方には、身寄りがなく、家族いないようで、部屋の処理は3ヶ月前後かかったと記憶している。
私は、結局、騒動後も半年住み、契約更新を機に引っ越した。
「なぜ住み続けたか」って?
3ヶ月以上も、いわゆる死臭には悩まされたが、心霊現象が起こるわけではないため、特に気にすることなく、生活していた。
正直、隣の人が死のうが、自分の大学受験のほうが、よっぽど気がかりだったため、考える余裕などなかったというが、本音だろう。
気が引けて日記にも一切記録していなかったため、文章にして振り返るのは、初めただった。
名前も知らない隣に住んでいた方の御冥福をお祈り申し上げます。
この出来事の教訓は、
1.死ぬなら病院で
2.大家は敵だと思え
3.事故物件は、身近なところに潜む
こんなところだろうか。
最後に、隣の方の死因について、発見から数日後に、警察の方から思い当たることありませんか?と言われ、私は「ありません」と言った。
しかし、実は、思い当たることがあった。
この話は、後日としよう。
物件情報を見ると、「満室」となっており、今も住んでいる方がいる。
東京に限らず、知らず知らずのうちに、隣の部屋や事故物件となり、または自分の部屋が事故物件ということもあるだろう。
覚悟しておいたほうがいい。
3.今後の予定
本日は、若干のホラーとなった。
少しでも面白く読んでくれただろうか。
【今日の言葉】
「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ」‐R.ニーバー‐
#4は、就職活動の話をしよう
高専時代
受験期
(New)隣人が孤独死#3
大学時代
就職活動
(New)『就職活動の大失敗』#4
目指す姿
将来の夢
(New)公認会計士になるための決意表明#2