botたちがつぶやく謎の村
数日前のことだ。私のTLを、CMCスーパーバンドという怪しげな製品が賑わせていた。
謎水装置を思わせるこの製品への反応について調べるうち、私はたまたま「避難村」という文字列を発見し、神真都Qにも通じる不穏なものを感じたため少し調べてみることにした。
スピリチュアル本の信者が目指す「避難村」
Twitterで出回っている情報によると、避難村とは次のような村である。
場所は伏せられているが日本各地に存在し、人口1,000~2,000人、完全無農薬、完全自給自足の村である。
ワクチンを打っていない男女による、理想的な子育てができる。
様々な予言が書かれた「秘密のたからばこ」というスピリチュアル本の後援会が主宰している。
「秘密のたからばこ」によると、2023年7月にブラックホールが地球を襲い、人類は滅亡するが、避難村の住民のみ生き残ることができる。
TwitterのDMやWebフォーム経由で「秘密のたからばこ」後援会の面談に申し込み、合格すると移住することができる。
「秘密のたからばこ」公式サイトから書籍を購入するとサイン本が当たることがあり、これは移住への優先パスポートになる。
既に家族や職を捨てて移住している人物がいる。
どことなくヤマ〇シ会を思わせるこの村については、既に移住したと主張するアカウントがあり、写真付きのツイートを投稿していた。
このツイートが真実であれば、既に家族も職も捨てて移住している人物がおり、そのうち後援会による集団移住が始まることになる。
「秘密のたからばこ」とは
避難村への移住を希望する人々が心酔する「秘密のたからばこ」とは、2010年に明窓出版から発行されたスピリチュアル本である。
そこには様々な予言めいた文章が含まれており、下記のような予言が著者や後援会から出回っている。
2016年を最後にオリンピックは開催されず、東京オリンピックも中止される(実際には開催されたので外れている)。
令和5年までに関東大震災、第三次世界大戦、2つの巨大彗星の地球接近などが起きる。
2023年7月に恐怖の大王が降りてくる。その正体はブラックホールである。
また、著者や講演会の周辺では反ワクチン陰謀論を含む様々な陰謀論に関するツイートが行われており、神真都Q同様、様々なスピリチュアルや陰謀論を結合した奇怪な世界を作り上げている。
筆者も以前から秘密のたからばこ界隈の存在は把握しており、ツイートは不気味なものの、数十人規模のファンがつぶやいている程度と認識しており、まさかコミューン作りを志向するとは思っていなかった。
botたちが呟く廃墟のような空間
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