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あの二つに分かれる道の真ん中で.

今日は思いのほか予定が早く終わったから
もう好きさえもこえ
着いたら意味もなく安心してしまう、
いや、居座らせてくれる、
なんか違う、もう景色として見てくれる、
そんな感じで私を受け止めてくれる場所にすらなっているこの街にやって来た。

全然来るのは久しぶりではない。
でも昼に到着するのはとてつもなく、
久しぶりのことだった。

そんな街、下北沢 

に今日は何しに来たかというと
服を見に来たのだ。多分きっと、多くの人がこの理由でこの街を訪れるのだと、私は思う。私も最初はそうだった。でもここ最近は、違った。

意味もなく友達と歩きに、または
終電を逃して暇つぶしに、または
住んでる友達に呼ばれて、

そんな感じで、本来のこの街のプロモーションの仕方に乗っているというよりは、
この街の、人、雰囲気、居心地の良さ、に
無意識に惹かれ降り立っていたのだ。

そしてやっと本来の話に戻る。
私はその最近の日々の中で、
終電を逃したあの日、友達と駅前で暇を潰しいたら
ある人々と出会った。全く訳のわからない出会いだったが私の中で何故かその片方の人の記憶が鮮明に残っている。何をするでもなく、ただただお互い始発を待つように、今では記憶にすら残ってない適当な話をしていたのだが、あの太ブチ眼鏡をかけたあの人のことを何故か思い出す。私の中に響いた何かがあったのだ。そして最後に言ったのだ。この街の近くに住んでいるんだ、と。

そして今現在、私は
出会ったこの街の人々が同数くらいで分かれる道の真ん中にあるドーナツ型の椅子で、あの人がもしかしたら通らないかと待ってしまっているのだ。だってさっき仕事が終わった!と、連絡が来てしまったから。


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