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自分軸の作り方#75 「育休」という「チームビルディング」のキャリア


2021年5月に、Climbers というイベントが開催されていたことをご存じでしょうか。

多くの著名人の講演を聞くことができる貴重なオンラインイベントでした。
全部を聞くことはできませんでしたが、とても心に残る話を拝聴できました。


 中でも、同じ女性として とても共感できたのが「ポーラ」代表取締役社長・及川美紀さんのお話です。


及川美紀さんは、こんな方です。


Climbers2021 の中でも、上のインタビュー記事にある
「昇格試験に落ちてグレた話」が語られていました。

昇格試験に落ちて、すっかり気持ちがやさぐれた及川さん。

ビジネスでお付き合いのあったオーナーが、見るに見かねて
喫茶店に呼び出して、一喝してくれたおかげで目が覚めたそうです。

昇格試験の時に
「自分が頑張ってきたこと」ばかりをアピールしていたことに気づいた及川さん。

自分がなにをしたいのかを上司に問われ

「会社を一流にしたい」と

その目標がはっきりしました。

そして、自分のアイデアを実現するために
周りの社員を動かそうとする姿勢から
周りを巻き込み、共に取り組む姿勢に転換できたとのこと。


バリバリのキャリアウーマンにしては、20代で早めの結婚をして
出産・育休を経験した彼女。


Climbersの中で語られていた中で、強烈に印象に残ったのは、

「育児休暇は、キャリアの分断ではない。
思い通り行かない子どもと作る家族は、
最高のチームビルディングのキャリアになる。
その力を会社に還元できることを、会社にアピールしよう!」

というお話でした。

私は二度の育休を取りました。
一般企業ではなかったためか
育休がキャリアの分断 とは その時思わなかったけれど

仕事が好きで、仕事と家庭の両立に苦しんだ時期がありました。
責任ある仕事・得られる達成感がすごく好きだったけれど、
子育てにしわ寄せがいく感覚がぬぐえなくて、
迷った末に 退職の道を選びました。

子どもと向き合う時間がたくさん持てるようになった反面
やりがいのある仕事から離れて
もともと一緒に働いていた友達に会った時などに
どこか寂しさを感じていたことも、否めません。

目に見える形での生産性が 感じられないからでしょうか。
誰かから評価されることが、なくなってしまうからでしょうか。


育休を「キャリアの分断」と捉えると
その言葉には残念なイメージが漂います。

けれど「家族」という営みには
仕事で経験することとは全然レベルの違う、苦労も葛藤も 
そして喜び楽しみもあります。
それを、「最高のチームビルディングのキャリア」と
捉えることができたなら
 
自分は今、キャリアを積んでいるのだ、という前向きな思いで
日々を送ることができるのではないかと思いました。

同じ時間を過ごし 同じ経験を積み上げていたとしても 
言葉の表現の違いで、気の持ちようがずいぶん変わるなあと
深く教えられたのでした。


Climbers で検索すると たくさんのnoterさんが記事をアップしていますので、ぜひお読みください。

このイベントを教えてくださったnoterの山コーさんに
心から感謝いたします。お礼が遅くなって、申し訳ありません。




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