自分軸の作り方#98 反省させて安心する大人たち

 Voicyという音声配信アプリをよく聞いていることは以前にも記事に書きました。

石田勝紀氏との出会いも、Voicyでした。


ほかにも
「虫育児会社員ワーママかおのレベルアップラジオ」、聞いています。
虫博士の息子さんを育てているワーママかおさんのラジオは
聞いているだけで、元気になれます。


以前ワーママかおさんが、「子どもに見せたくないアニメ」として
挙げていたのが
「ドラえもん」でした。

よくクレヨンしんちゃん見せたくないっていう話を聞きますが、
でも、かおさんは、親子のやりとりの話で、まだ全然かわいい、と。

ドラえもんでよく出てくるのが
勉強できないのび太君を、先生が廊下に立たせる場面。

わからない子を廊下に立たせていたら
もっと勉強わからなくなりますよね。

と語られていました。

確かに昭和の教育ってそんな感じだったかもしれない。
私も「反省しろ!」と、廊下に正座させられたり
棒でたたかれたことがありました。


他の子と同じようにできない子どもを反省させたり
排除する方法を取ることが
まかり通っていた時代に生きた人は、
ドラえもんを見ると、懐かしいかもしれないけれど

平成・令和に育った人たちにとって、それは違和感でしかないんだろうな。


最近気になるのが「反省させる」ということの
子どもへの影響です。
反省させることで大人が安心するのは、昭和的教育なのかもしれません。


今朝、石田勝紀氏の「MamaCafeラジオ」では
「行動しない大学1年の子に腹立たしい思いです」というタイトルの音声配信がされていました。

発達障害のある長男が
自分の希望する大学の学部に入ったはいいけれど
毎日、PCやYouTube三昧の長男を見ていると腹が立つ、というお母さん。

言わないと何もしないので
何かしろと言うと、なんとかバイトの面接に行く。
でも何に対してもやる気がない。

どうしたらよいでしょうか?という内容の相談でした。


この相談をされるお母さんの気持ち、わかる気はします。
子どもの将来が不安で、
もっと自分でも焦りを持って いろいろ取り組んでほしいから
いい加減にしなさい!と言いたくなるのでしょう。

何もしないことに反省を促し、
無理にでも行動させて、その場は満足するけれど、
根本的に子どもが変わらないので、
ずっと不満が続いている状態のようです。


石田先生はこう答えます。


「私は発達障害と言われている子どもに会ったことありますけれど

障害という言葉がね。違和感あります。
個性の一つですよね。

会って話すと、わたしには天才にしか見えません。」

「自分のやりたいことに出会ってないってことですよね。
今の時代は、ネットでやりたいことに出会うことが多いです。」

「一番深刻な問題は、子どもの今の状態を見て腹立たしい 
お母さんです。」

「どうしたらよいかと聞かれたら、
究極的なことをやってみることをお勧めします。

親自身の子どもの見方が変わってないから、子どもは変わらない。

この子の今の状態のままで

”最高な状態”だと思うこと。

今、生きていて生活してくれている
それが最高に いいことで
これ以上、何を求めることがあるの?と思うことです。

子どもにそれ以上の期待をすると、プレッシャーになる。


子どもが生存していることが 幸せ。

何か事故に巻き込まれたかもしれないと想像してみてください。

でも生きていた。

ああよかった。生きていてくれてよかった。となります。

その心境になることです。」・・・・・



人は
自分が育ってきたように 自分の子どもを育てようとする生き物です。
自分がされたように 反省させる。 
それで、一瞬達成感を得るんだと思うんです。
でも、ほんとにそれでいいのでしょうか。

ちば やよいさんの「反省文の害」シリーズです。
①から読み進めていますが、本当に興味深い内容です。
(やよい先生、いつもありがとうございます。)

教育現場での葛藤が痛いほど伝わってきます。
若く情熱のある教師が 学校を去る。

読んでいて少し切なくなりましたが、

やりたい教育をできる場所を 作ることができたんだ、という
救いがありました。

そして、反省つながりで、この記事も心に残りました。


ひとりとひとり(R)編集部@【フォロバ100%】さんの記事を読ませていただいて、
反省させることの意味を 考えさせられました。

「人の心」についての研究は、
日々、進んでいます。


自分のダメな部分に自分でフォーカスさせ、反省させることは
もう、やめにしてもいいんじゃないかな と思います。

生きているだけで、最高。
ありのままが、最高。
それが前提であってほしいです。

反省させることで とりあえず安心する大人たち。

その大人たちの
心の問題に丁寧に向き合うことが そろそろ必要なんじゃないかと

感じている今日この頃です。




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