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自分軸の作り方#134 子育てが大変なのは「時代のせい」!読んでよかった「どならない練習」
「どならない練習」伊藤徳馬/著 という本を読みました。
読み終えて
「タイトルがもったいないなぁ」と思いました。
常日頃から、子どもにどならないように努力していて、
自分の怒りをコントロールできてる親御さんもきっと、たくさんいると思うのです。
その人は「どならない練習」なんて
自分と無関係だなーってスルーしてしまうでしょう。
どならないようにしているけど、腹が立って我慢してモヤモヤしている人も
読めばちょっと子育てが少し楽になるかもしれない。そんな本でした。
冒頭に
子育てが大変なのは、「時代のせい」なんです
と書いてありました。
「今の子育て世代はけっこうしんどい状況に置かれているよなぁ」と思っています。なんでかっていうと、いま子育て中の親御さんたちは昭和の終わりの方か、平成の一桁時代に生まれた人が中心で、親に叩かれたり、否定されたり、家の外に出されたりすることは珍しくない時代に育ったわけなんです。(中略)
当時は「悪いことをしたら、厳しく罰を与えるのが子供と向き合う立派な子育て」みたいな雰囲気だったと思います。(中略)ところが、我々の世代が子育てをする頃には、子供を叩くことは「児童虐待」として扱われるようになり、……虐待の通報をされたりするようになっていました。子育て環境が激変したんです。
そうなんです。
昔から人気の絵本「おしいれのぼうけん」とか、
ぐりとぐらで有名な中川李枝子著「いやいやえん」では
やんちゃな子どもたちが、反省のために押し入れや倉庫に入れられる場面が出てきます。
ベビーシッター中、子供に読みきかせをしながら
「えーっこれはちょっと…
現代ではダメじゃない?」と、読むのを躊躇してしまう場面があります。ストーリーが面白いので、子どもたちは違和感なく聞いてくれますが…
「どならない練習」の著者は
市の職員として、通報があったご家庭に家庭訪問をする仕事をしていて、いろいろ思うところがあり、この本を著したようです。
問題は、今の親御さんたちは「時代の変化に合った子育ての方法を誰にも教えてもらってないのに、子育ての要求水準がめちゃくちゃ上がった」ってことなんです。(p29)
この説明がとってもわかりやすく、納得できました。
以前紹介させてもらった本「ちゃんと泣ける子に育てよう」の中に、
人は、子育てをする時、自分がその年齢の時にどんな育てられ方をしたか、無意識になぞりながら子育てをする、というようなことが書いてありました。
無意識でやってることなので、
意識して変えるということが難しいわけですね!
だって、感情や言葉は、勝手に出てくるんですもん。
巻頭には
どなる前に使いたい「青カード」
思わず出てしまう「赤カード」
が付録でついていました。
この赤カードがね、
思い当たることが多すぎて笑えるくらい!
どなる以前に、確かに言っちゃってる!!
あいまい。
・「ちゃんとやって」
・「もっと考えてやって」
否定形。
・〜しないで
・〜したらダメ
脅す。
・置いて帰るよ
・もう〜はさせないよ
・〜に叱ってもらうよ
質問風の攻撃。
・なんでお茶をこぼすの?
・何回言ったらわかるの?
いやみ
・いつもこうだといいのにね
・それでいいと思ってるんだ
罰
・1週間おやつ抜きね
・明日の遊園地はなしね
ああああ〜
そうですそうです〜
言ってました!脅してました!
いやみも言ってました(泣)
思わず使ってるそれらの言葉や態度を、
青カードに変えていく練習なんです!
こんな悩み、私だけじゃないんだ😭
と、共感してホッとさせてくれる内容です。
青カードにあるのは、
代わりの行動を教える
・〜してね。
一緒にやってみる。
気持ちに理解を示す。
環境を作る。
・距離
・目線
・刺激
待つ。
落ち着く。
赤と青のカードは、
英単語帳のようなカードなので、
どこかに貼っておくとよさそうです。
本の中には、
こんな時にはどんな声かけをしたら良い?という例や、実際の練習の仕方がたくさん載っています。
中1の時に使っていた英語の教科書を思い出すような、日常会話の中で使うと良い、言い方の練習をしていく本でした。
教えてくれる人がいなかったから、
言葉のかけかたがわからなかっただけなんだ。
なーんだ、そうだったのかー!と
心が軽くなりました。
マンガも載っていて、とっても読みやすいです。
地域の図書館で見つけたら、読んでみて損はないと思います✨✨
お時間があったら、こちらも併せてどうぞ。