サビアン シンボル メッセージ from Pink Moon 桃色月 2021.04.27 03:31 UTC
A:「Pink Moon(桃色月)」について
April’s full Moon rises on April 27. Traditionally called the Pink Moon, this full Moon will also be a spectacular supermoon.
アメリカの先住民は季節を把握する為に、各月に見られる満月に名前をつけていました。4月は、開花する野花にちなんで「ピンクムーン」(桃色月)という名前がつけられたと言われています。
今回、2021年4月27日3時31分(UTC)に満月を迎える月は、通常よりも
大きく、明るく輝くスーパームーンとなります。
B:「Supermoon(スーパームーン)」について
The moon appears larger because it is at its closest point to Earth this month, at a distance of 357,378 kilometers versus an average of 384,400 km.
地球とその衛星である月との距離は、384400kmといわれていますが、これは平均の値であり、いつも同じというわけではなく、この距離よりも、
近くなる事もあれば、遠くなる事もあります。
When the full moon coincides with perigee it is sometimes called a "supermoon."
「地球と月の距離が変化する」のは、地球を巡る月の公転軌道が、円軌道ではなく楕円軌道だからであり、この軌道上で「月が最も地球に近づく点」が「近地点:perigee」、反対に最も遠くなる点は「遠地点:apogee」と呼ばれています。
In astronomy, perturbation is the complex motion of a massive body subject to forces other than the gravitational attraction of a single other massive body.
「月の近地点、遠地点の距離が毎回変化する」のは、月の公転運動には
「地球以外の天体の引力も作用する」ためです。こうした作用は、「perturbation(摂動:せつどう)」と呼ばれ、最大のものは、
太陽によって引き起こされるものになります。
Supermoons are said to be bigger and brighter than your average full Moon. On average, supermoons are about 7% bigger and about 16% brighter than a typical full Moon.
「月が地球に最も近づく近地点付近で、新月か満月を迎える」と、太陽摂動の効果が加わり、月は「普段の近地点通過時より、さらに地球に近づき」、
「スーパームーン(Supermoon)」と呼ばれる「普段よりも大きく、
普段よりも明るい、エネルギーの強い状態」になるわけです。
月が地球に及ぼす「見えないエネルギー」を、わかりやすく示してくれている現象が、月の引力によって、海水が引っ張られる「Tidal force(潮汐力:ちょうせきりょく)」です。
干満の大きさは、太陽と地球と月が一直線に並ぶ「満月と新月の時」に、「spring tide(大潮:おおしお)」と呼ばれ最も大きくなり、上弦の月と
下弦の月の際には、太陽と月の潮汐力は打ち消しあうため「neap tide
(小潮:こしお)」と呼ばれ小さくなります。
月の引力エネルギーは、海水だけではなく大地にも及んでいると考えられ、人間の体も70%は水分なので、我々も見えないエネルギーによって、
「生理的な影響(Physiological Effects)を受けている」事になります。
C:「桃色月」に関連したホロスコープを読む。
今回は、桃色月が最も明るくなる2021年4月27日03時31分(UTC)のホロスコープチャートにおける、サビアンシンボルのメッセージから、今後を過ごす心構えやヒントを探っていこうと思います。
ハウスシステムは、キャンパナス方式を採用しています。
D:「不安定なジグザグ」チャート
今回のホロスコープには「太陽と月のオポジション」による軸が存在するのですが、エネルギーの不安定なバラツキが見られます。牡羊座の太陽の近くに水星と金星が集まっていますが、その両方の天体が土星と凶角を形成しています。天秤座に位置する月が、火星とトラインのアスペクトを持っているため、火星のサビアンシンボルから希望的なメッセージを解読していく事になります。
E:桃色月のサビアンシンボル
まずは、今回のスーパームーンに大きく関連する、月と太陽のサビアンシンボルを見ていきます。
① Moon LIBRA 13° / 月 天秤座 13度
LIBRA 13°
CHILDREN BLOWING SOAP BUBBLES.
天秤座 13度
シャボン玉を膨らませる子供たち
「シャボン玉」は虹の色のように美しく、角度を変えると違う彩りを見せてくれる「儚い楽しみ」を提供してくれる透明な球体ですが、それがはじけた瞬間に、我々は「現実に引き戻される」事になります。いつまでも膨らんでいく「シャボン玉」は存在せず、必ずどこかのタイミングで弾ける事になります。
「バブル(Bubble)を膨らませる子供たち」を、不満を募らせ、不平不満が高まってきている若者達の象徴として読む事も可能であり、この場合も、あるタイミングで臨界点を迎えてしまう事を示唆しています。
② Sun ARIES 13° / 太陽 牡羊座 13度
ARIES 13°
AN UNEXPLODED BOMB REVEALS AN UNSUCCESSFUL SOCIAL PROTEST.
牡羊座 13度
成功しなかった社会的抗議を示す不発爆弾
満月に関連する太陽のサビアンシンボルも、やはり「フラストレーション」に関わるものになっています。
社会や環境を、焦って、早急に変革しようとしても、たいていの試みは単発で終わってしまったり、不発に終わってしまいます。物事を根本的に変革しようと思えば、土壌を耕し、盤石な根を張り、ワインを熟成させるように、気長にじっくりと変化の輪を広げていく必要があります。
今回の月と太陽のサビアンシンボルを、コンビネーションリーディングすると、「不満は高まったが、シャボン玉は弾けなかった」場合や、「不発だと思っていたが、シャボン玉が弾けてしまった」場合のように、さらに解釈の幅が広がりますが、いずれにしても、「緊張度が高まってきている事」に変わりはありません。
F:Saturn Square (90°) Mercury, Venus
① Saturn CAPRICORN 19° / 山羊座 19度
CAPRICORN 19°
A FIVE-YEAR-OLD CHILD CARRYING A BAG FILLED WITH GROCERIES.
山羊座 19度
食料品の詰まった袋を運ぶ、5歳の子供
太陽の付近に集まる水星と金星がどちらも、土星とスクエアを形成しています。この土星のサビアンシンボルには、月のシンボルと同じく子供が登場しますが、ここでは「社会的な仕事や責任を、若いうちから押し付けられて、重荷を運ぶ事になっている」姿として現れてきます。
環境や状況が、若い子供に「何かを強制している」事を表すシンボルですが、サビアンシンボルのメッセージ文章をそのまま受け取るならば、
「食料」に関連している物事と判断する事になります。
また、子供(CHILD)にわざわざ「5歳(A FIVE-YEAR-OLD)」という数字がつけられている部分に注目すると、数字の5にまつわる情報がカギになっているとも考えられます。(五輪や、5月、5年など)
もし若い子供たちが「5年も何かを押し付けられ続ける」と感じれば、
「フラストレーションの緊張は、ギリギリまで張りつめる」事になってしまいます。その状況をうまく転換する、希望的な方向へ向かう為の心構えを、今回のホロスコープから探ってみようと思います。
G:Moon in the constellation Libra / 天秤座の月
The full moon will be in the constellation Libra.
まずは、今回のスーパームーンによってエネルギーの高まっている桃色月が、ホロスコープチャートや空間座標的に天秤座に位置している事に注目します。
① Libra / 天秤座
天秤座は「他者」や「自分の感覚とは異なる集団のグループが存在する事」を認識する、最初のサインと考えられています。
「他を意識する」という事は、「根本的に対立する概念を理解しなければならない」ため、「すぐれた客観性を問われる」ことになります。
天秤座が伝えてくれるメッセージは、
他者と共に『複雑な人間関係の中で「バランスと調和」を保ちながらも
「自分らしさ」を見つけ出す』大切さや「一つの状況や問題における、両面を認識する」事の大切さなどになります。
他者や他の集団の行動が「いかに、自分に影響を与えるか」に気づいている
だけではなく、自分の個人的な行動が「いかに、他者へと影響を与えるか」
についても、理解しておく必要があります。
天秤座が発する警告は『過度に他者を操作する事や、他者に操作される事に、気をつけなければならない』というメッセージになります。
天秤座はバランス感覚を象徴するので、
「自分のワガママを、相手に押し付けるだけ」だったり
「過度に他者をあてにし、頼りすぎたり(依存)」するのではなく、
『最大限の範囲まで「自分自身の個性」を維持し表現しながら、パートナーにも同じ事を許す』という、人間関係の中での「真のバランスと調和」を
見つける事を促してきます。
②「義」について
「天秤を持つシンボル」や「目隠しして剣を持つシンボル」は、ギリシア
神話のテミス(Themis)、ローマ神話のユースティティア(Lady Justice: Iustitia)、タロットカードのメジャーアルカナ「正義」、ソードの2などに現れてきますが、いづれも「正しい裁き、理にかなった判定」に紐づいています。
「バランスと調和を求める事」に強く関連する「義」の根本的な感覚を理解する事で、天秤座からのメッセージをよりクリアにしていこうと思います。
Righteousness is the quality or state of being morally correct and justifiable. An attribute that implies that a person's actions are justified.
「正義」と聞くと幼稚なイメージを連想してしまいがちですが、
もともとの「義」の意味は『人間の行動・思想・道徳で「よい」「正しい」とされる概念』や「わが身の利害をかえりみずに、他人のために尽くす事」に関連していました。「正しいとされる行動」は、大多数の他者からみて「理にかなっていなければなりません」。
「義」の意味
外から来て、固有ではないもの > 義手、義足
血縁関係にない仲間同士を結び付ける倫理 > 義父母、義兄弟
他者と共同で行う、第三者の為の無償の事業や施設 > 義舎・義学・義田
自分の考えの外部にいる「他者」と「うまく人間関係を継続していく」ためには、バラバラな意見がある中で『大多数が納得できる、理にかなった、
バランスの優れた一点を探る』事が求められます。
短期間の短絡的な憂さ晴らしの方法ではなく、自分以外の他者が存在する「不満の多い社会や環境」の中で、自分も納得できる「絶妙なバランスの
妥協点を模索し続ける」事が、長く続く根本的な解決策に繋がるはずです。
H:Moon Trine (90°) Mars
① Mars GEMINI 9° / 火星 双子座 9度
GEMINI 9°
A QUIVER FILLED WITH ARROWS.
双子座 9度
矢の入った矢筒
最後に、桃色月と吉角で繋がる火星のサビアンシンボルを見てみます。
天秤座が伝えてくれる長期的な解決への道を歩く間も、不満やフラストレーションは高まり続けてしまうかもしれません。それを簡単にゼロにするのは到底無理な話です。ただその「高まった緊張感、張りつめたエネルギー」を、「自分に役立つもの」に「利用してみる事」は可能なはずです。
火星のサビアンシンボルで描かれている弓矢のように、弓の弦に張りつめて高まっていくエネルギーを「自分の目指す的に向けて、放つ矢の、推進力を強める」ために有効的に利用するイメージです。
集中力を持って、自分の目標さえ定めてしまえば、エネルギーが張りつめれば、張りつめるほど、ターゲットを一点突破で射抜く「突き抜ける力」が
みなぎっている事になります。
#占い #西洋占星術 #星占い #ホロスコープ #リーディング #サビアンシンボル #サビアン #horoscope #ピンクムーン
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?