コーヒーがそんなところに?
こんにちは。
新人バリスタの小林です。
12月にコーヒーに関する(個人的に)面白い研究結果が報告されたので、少しかみ砕いてご紹介します。
コーヒーに含まれるカフェ酸が半導体デバイスの性能を向上
-電極表面に並ぶことで有機半導体に流す電流を最大で100倍UP-
内容は専門的なので、ざっくりと説明します。
まず半導体とは、よく電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間的な物質であり、熱や電流など様々な条件下で導体になったり絶縁体になったりします。
緻密な電子制御を可能とする半導体はスマホやパソコンなどあらゆる電子機器に使用されており、現代社会には必要不可欠な存在となっています。
便利な半導体にはデメリットも付きもので、製造プロセスでは温室効果ガスを発生したり、廃棄の際は有害な無機材料を含むため埋め立てる必要があったり、大きな環境問題を抱えています。
そんな中、無機材料を使わない有機半導体が産まれ、広く普及され始めましたが、その性能自体は無機半導体には遠く及ばず、完全に置き換わることはできませんでした。
ちなみに有機半導体が使われている身近な電子機器には、薄型テレビ(有機ELディスプレイ)や折り曲げられるスマートフォンなどがあります。
前置きが長くなりましたが、今回の報告内容は、「有機半導体にカフェ酸を塗ったら性能が100倍UPしました」ということです。
無機半導体が有機半導体に置き換わることで環境負荷低減が期待されます。
コーヒーに含まれる成分がさらなる技術の進歩に貢献していると考えると、とてもワクワクしますね。
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