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森に住む猫 その後

可愛がっていた野良猫「くろちゃん」がいなくなって2か月。今でも時々思い出してはあの時保護してあげれば良かったと後悔している。

以前実家で長い間猫を飼っていたけどやっぱり一番世話をしていた母親になついていたので私にとってはくろちゃんは特別な猫だった。くろちゃんは周りの人が心配してしまうくらい誰にでもなつく優しい猫だった。気が弱い猫だったから守ってあげたくなってしまうのだ。

あれから時々くろちゃんと最後に会っていた場所にお花を手向けている。ペットボトルを花瓶代わりにしていて一度強風で飛ばされてしまっていたのを誰かが拾ってくれて近くの飛ばされにくい場所に置き直しておいてくれました。

くろちゃんの天敵だった捨て猫「ライオンちゃん」は私を見つけた時は遠くから駆け寄ってくるので常に餌を用意している。 はじめは怖い猫だと思っていたけど今ではなんだかいじらしくなって来てしまい、結局餌を買い足してしまった。今でも常に2~3人の方が餌をあげているらしくライオンちゃんは飢える心配はなさそうだ。

くろちゃんが眠っている森は冬が去り春が訪れている。小さな桜の木が一本あり満開になっていた。日陰にひっそりと私の好きなスミレの花が咲いているのを発見した。これからも時々来るつもりでいます。