畠山美由紀 ワンマンライブ in 北鎌倉 円覚寺 塔頭 如意庵
2024年9月22日(日)14:00開場、15:00開演
北鎌倉からほど近いお寺、円覚寺の奥の方にある「如意庵」という建物で開かれた畠山美由紀さんのライブに行ってきました。昨年6月にやはり北鎌倉の浄智寺でライブがあったので行きました。畠山さんのおかげで素敵な鎌倉ライフを味わっています。
今回は小池龍平さんと藤本一馬くんのダブル・ギターです。元々小池龍平さんのデュオの予定が、曲を決めてたら一馬くんの音が欲しくなったということで参加されていました。一馬くんが9月20日のアン・サリーさんのビルボードライブ東京で、龍平さんが9月21日の高松・天空ミュージックのライブで演奏してて、「アン→アン→畠山だね」と畠山さんが言ってました。畠山さんとアン・サリーさんの「ふたりのルーツショー」も長くやってましたね。一度観たことがあります。
会場の客席は100~150名くらいでしょうか。お手製のお団子とお茶がついてくるというサービス付きでした。有料でお団子やお菓子、日本酒なども販売。お茶・お菓子は無料なのでライブハウスの営業許可とか関係ないですね。そのお団子が畠山さんの愛犬“クルちゃん”をモチーフにしたもので。畠山さんは「とても食べられない。でも下げられちゃうと困るから、楽屋に“後で食べます”とメモ書いておいてきた」とのこと。
私も一口でいただいてしまいました。
「星巡りの歌」は宮沢賢治の曲というか“唱歌”という感じで有名ですよね。「Song Book #1」2021年のカバーアルバムで、小池龍平さんのバックボーカルというよりはデュオという感じです。静かないい曲。
「海が欲しいのに」冨田ラボのヒット曲。「ロマンスをもう一度」はロマンスカーの歌でいろいろな方が歌ってますよね。葛谷葉子さんの曲ですが、1970年代にシンガーとしても活躍されていましたが、その後ソングライターとして長く活躍し続けて、最近またシンガーとしてアルバムを出されましたけれど、これがなかなかいいんです。
「その町の名前は」は東北大震災後に出された「わが美しき故郷よ」のトップバッターの曲で、意外なことにおおはた雄一さんが作詞なんですね。この詩の経緯はアルバムが出た直後に行われたインタビューに書いてありました。
セルジオ・メンデスが9月6日に亡くなりました。毎年のように来日公演をやってるので、日本人にはなじみ深いブラジルの音楽家ですが、2013年にユニバーサルから企画もので日本(と中国)の若い女性シンガーを集めて歌わせるというアルバム「ランデヴー」 が出ています。これに畠山さんが参加されていて歌ってるんですが、スタジオで歌うと一発でOKが出てしまい、「しぶいね~」って日本語で言われたそうです(日本語上手で有名)。いくらなんでもと、もう1回歌わせてもらったけれど、後から自分でも聴いてみて、1回目の良さをちゃんと評価してくれていたんだなとお話されていました。セルジオ・メンデス、略してセルメンって言うんだ‥と。知らなかったな‥。このアルバム、よっちゃん(中納良恵)の曲だけ何故かサブスクに入ってるんで以前から知っていましたが、他の曲は入ってないんですよね。「カーニヴァルの朝」は映画「黒いオルフェ」の主題歌なので、「黒いオルフェ」と呼ばれることもあります。
畠山さんと小池龍平さんと言えば「Coffee & Music」。ここから「I here Music」を演奏してくれました。ジャズ・スタンダードですが、フランク・レッサー作詞、バートン・レイン作曲で1940年のミュージカル映画「Dancing on a Dime」で使われた曲。昔からよく聴きましたけれど、特に誰のがよいという記憶がなくて、いろんな人がって感じですね。ペギー・リーあたりかなぁ。
「Eu Sei Que Vou Te Amar」はアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスの有名な曲で「あなたを愛してしまう」と和訳されます。畠山さんは前にもライブで歌ったと記憶しています。「Fragile 2005 at GLORIA CHAPEL」というLIVE盤のDVDにのみ収録。今回、ニューアルバムのために録音したようです。すごい情熱的な歌詞の曲です。
「叶えられた願い」は「rain falls」で一馬くんと畠山さんの出会いの曲。以前もライブで聴きました。
次の曲は「リフレクション」の「コンドルの影」だと思うのですが、記憶違いかもしれません。ちょっと自信がない。
「わが美しき故郷よ」から「教えて、ママ」なんですが、畠山さんが言うとおり、歌詞がとても重たい曲です。美しいギターをバックに軽やかに歌われているのですが‥。
「Travelin' Light」は新曲で、ニューアルバムのためにレコーディングしているそうです。高野寛さんの曲で、タイトルは畠山さんがDJを勤めるFM横浜の番組名と同じ。私は毎週聴いています。昨日の放送で高野さんが出られて、“本気のデモ”と書いたデモテープを流してくれました。高野さんらしい、さわやかで優しい曲でいいですね!デモとは思えない完成度ですが、歌はiPhoneで吹き込んだというのがすごい。このとき、高野さんの「Groove Is In the Heart」で畠山さんがコーラスをしてることを知りました。高野さんの2013年のカバーアルバム「TOKIO COVERS」に入ってます。畠山さんの15周年ライブのときも参加されていましたね。高野さん、YMO好きとしては昔からずっと馴染み深い方です。高野さんがいかに人柄が良いかのエピソードは山ほど読んだり聴いたりしてきました。
アンコールはお約束の「歌で逢いましょう」でした!16:30頃終わりました。
畠山美由紀
小池龍平
藤本一馬
1.星めぐりの歌(Song Book #1)
2.海が欲しいのに(WILD AND GENTLE)
3.ロマンスをもう一度
4.その町の名前は(わが美しき故郷よ)
5.カーニヴァルの朝 feat.畠山美由紀(Sergio Mendes“Rendez-Vous”)
6.I here Music(Coffee & Music)
7.夜の庭(夜の庭)
8.Eu Sei Que Vou Te Amar あなたを愛してしまう(新曲)
9.叶えられた願い(rain falls)
10.コンドルの影(リフレクション)
11.教えて、ママ(わが美しき故郷よ)
12.Travelin' Light(新曲)
en 歌で逢いましょう(歌で逢いましょう)
14:00開場だったので、ちょうどその頃行きましたが、陽がが出ていて暑かった。上演中に雨が少し降ったようですが、さほど雨の影響はありませんでしが、とにかく蒸しました。夏がなかなか終わらない‥‥!秋の鎌倉を期待していたので、ちょっとそこは残念でしたが、風が吹けば少しだけ秋の気配も感じられました。
お庭も素敵で、散策してから帰りました。ただ、もう少し会場にいればよかった。北鎌倉は16:00過ぎるとお店がどこも開いてない。お寺が閉まっちゃうからですよね。でも18:00過ぎればディナーをやってる店も少しはあるのですが。
ライブの後はここに行ってきましたよー。
すごくおいしかった。おススメです。