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畠山美由紀 BAROOM バレンタインコンサート

昨年の5月以来のBAROOMです。今回はバレンタインコンサートです。BAROOMが素敵な場所なので、再訪のチャンスを逸するわけにはいきませんでした。

ピアニストでプロデューサーの川口大輔さんとともに。前回は川口さんと藤本一馬くんでしたね。ニューアルバム「Travelin’ Light」のほか、畠山さんの好きな昭和歌謡や川口さんとの共通点でもあるブラジル音楽の名曲を織り交ぜるコンサートになりました。「○」は「Travelin' Light」の収録曲です。

「BAROOM バレンタインコンサート」
日時:2025年2月14日 18:30開場、19:30開演
会場:南青山BAROOM

  1. Travelin' Light~旅する気持ち(作詞・作曲:高野寛)〇

  2. 灯りを消して(作詞:Nanae(Natsudaidai) / 作曲:高木大丈夫)〇

  3. 夢見ること(作詞・作曲:畠山美由紀)〇

  4. シルエット・ロマンス(作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお)

  5. セカンド・ラブ(作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお)

  6. 罌粟(作詞:松本隆 / 作曲:冨田恵一)

  7. Woman“Wの悲劇より”(作詞:松本隆 / 作曲:呉田軽穂)

  8. かもめはかもめ(作詞・作曲:中島みゆき)

  9. 霧のコミューン(作詞・作曲:仲野麻紀)〇

  10. Eu sei que vou te amar(Antonio Carlos Jobim / Vinicius de Morares)〇

  11. Choro Das Águas  (Vitor Martins / Ivan Lins)

  12. きっと大丈夫(作詞・作曲:畠山美由紀)〇

en.歌で逢いましょう(作詞・作曲:畠山美由紀)

「Travelin Light」

高野寛さんの曲。FM横浜のラジオ番組のタイトルでもある。毎週拝聴しています。

「灯りを消して」

高木大丈夫さんが高校生のときに「畠山さんが歌うのを想定してつくった曲」とのこと。私も高木大丈夫さんは土岐さんのバックでよく演奏されているので慣れ親しんでいます。

畠山さんの自宅にプリンターがない話。歌詞カードを川口さんが印刷してくれた。それも完璧なレイアウトで。

高木大丈夫さんの本名は川口さんと同じ「だいすけ」であることは知っている川口さん

高木さんに送る予定だったLINEを川口さんに送ってしまった畠山さん。「いま、シャノアールにいます」「僕は沖縄にいます」何のことやら?

「夢見ること」

友情をテーマにした曲。現在「LOVE SONGERS」というギター1&キーボード2のトリオで活躍中の幼なじみから送られてきた曲のアンサーソング。子どもの頃の情景とその頃の夢をもち続けている人たちの歌。歌詞の中の「ラジカセ~」は実体験だそうです。「震災もあって会えなくなった人もいます」と。歌っているとき「子どもの頃の情景が目に浮かんでしまった」とのことで、涙目になってしまった畠山さんでした。

「シルエット・ロマンス」

大橋純子のカバー。川口さんの家でリハーサルをやっている風景を録画して、SNSに上げたところ、最初全然カットせずにあげてしまったので、サビの部分だけ上げ直したのだけど、間違えて2回あげてしまって、計3回もあげてしまったそうです。

歌い終わった後、サビの部分だけ再度やりなおして、客席みんなで歌いました。

「セカンド・ラブ」

中森明菜のカバー。中森明菜のライブ映像がYouTubeにあがっていて、そのURLがバイオリニストの江藤有希さんから送られてきた。ライブの中盤くらいの「乱火」という曲があったけど、たまらない気持ちになってしまったと。

これは「らんび」と読みます。おそらく91年の伝説のライブのことだと思います。
中森明菜「~夢~'91 AKINA NAKAMORI Special Live」

川口さんと来生たかおさんの曲をやりたいという話になったので、2曲続けて来生作品。

「罌粟」

最初曲名が読めなかった。松本隆作品。冒頭から「毒薬だね」ってすごいなぁと。

「Woman”Wの悲劇から”」

薬師丸ひろ子のカバー。40年前に初めて聞いた。気仙沼の浜田というデパートのレコード店が4~5回にあって、エスカレーターの途中でこの曲が聞こえてきて、大感動して、そのままレコード店で買ったと。

薬師丸ひろ子の歌唱も素晴らしいですが、畠山さんの歌も素晴らしいです。「うまさ」では畠山さんの方が上。

「かもめはかもめ」

中島みゆき(研ナオコ)のカバー。「悪女」にしようか「かもめはかもめ」にしようか迷ったら、川口さんが好きだというので、こちらに。この曲は畠山さんのアルバム「歌で逢いましょう」に収録されていますね。

「霧のコミューン」

フランス在住のサックス奏者・仲野麻紀さんからの曲。畠山さんとは2022年11月14日に渋谷クアトロで開催された「越境のコンサートシリーズ Beyond vol.1」に笹子重治さんと出演されたときに初対面とのことで、そのとき畠山さんは「おんな港町」を歌ったそうです。

畠山さんの歌声が頭の中にあったとのこと。仲野さんがブルターニュでボロボロのアップライトを弾きながらつくったそうで、高木大丈夫さんもですが、頼まれてもいないのに「自分のつくった曲を歌ってもらいたい」という作曲家がいることはシンガー冥利に尽きるのではないでしょうか?

「霧のコミューン」というタイトルは文化人類学者・今福龍太さんのエッセイで(みすず書房 2024.7.21)、仲野さんが直接使用許可を今福さんからもらったとのことです。

この曲は日本語の朗読とフランス語の歌詞で成り立っていて、インストゥルメンタルの曲のよう。異質なこの曲がアルバムの中にあることで違う風が吹いた、と川口さんと畠山さんが話されていました。今回、仲野さんが日本にいるので、急遽お声がけしたそうで、メタル・クラリネットを吹く吹く仲野さんはとてもカッコよかった。この後、鎌倉のアビスとドライブという小さなギャラリーで一馬くんを入れて3人で3月21日にライブをするそうです。

「あなたを愛してしまう」

アントニオ・カルロス・ジョビンの曲ですが、情熱的な歌詞で有名な曲。「Travelin’ Light」が出る前の鎌倉・円覚寺如意庵のライブでも聴きました。

「水のショーロ 」

ブラジルの歌手・作曲家であるイヴァン・リンスの曲。川口さんからのリクエストだそうです。歌う前に畠山さんが日本語訳を読んでくれました。歌詞はこちら。ショーロ”Choro”はブラジル音楽の一つのスタイルだそうです。ショーロクラブ(笹子重治さんがいる)というのもありましたしね。ここでは泣き声とかなのかなぁ。

初めて披露する曲だったせいでしょうか?最初に出したキーが低かったのか、歌詞を間違えたのか…一度やり直しになりました。川口さんとデュエット。切ない良い曲です。どこかでアルバムに収録してほしいです。

「きっと大丈夫」

「ありのままのあなたを大事にして毎日生きてほしい」というメッセージを込めた曲、だそうです。

とても幸せな気持ちになれる曲です。畠山さんのつくった曲の中にこういう人に向けての温かい曲があって、幸せな気持ちになれます。前回のアルバムだと「幸せでいて」ですね。いいなぁ。

「歌で逢いましょう」

畠山さんのライブのアンコールの定番です。今回も素晴らしいコンサートでした!また近いうちにどこかにうかがいます。


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