文型から英語を理解する
はじめに
本日は,英語の文型に関する説明を行っていきたいと思います.英語の文型を理解することは,英語を訳す上で最も重要な要素です.今回は,そんな内容を体系的にまとめさせていただきました.下記の内容さえ押さえていれば,文型の基礎知識は,申し分ありません.ぜひ,予習用,復習用教材としてご活用ください.
文の要素の整理
文型を理解するにあたって,文の要素をS,V などの記号を用いて表すことなります.まずは,それぞれが表す意味から振り返りましょう.
第1文型:S + VまたはS + V+副詞
第1文型は,主語,述語という最も基本的な形の文構造となります.副詞は,文型には,直接影響しない要素ですから,I walk in the parkという文章も第1文型となります.
第2文型:S + V + CまたはS + V+C+副詞
第2文型は,SVC,SVC副という形をとり,S=Cという特徴があります.下記の例文では,幸せであるのは,私ですから「私」=「幸せ」つまり,S=Cであることが確認できます.S=Cであるため,その文章というのは,状態を表しますから,当然Vの部分には,「〜です」という意味のbe動詞がくることが多いです.
また,こちらも副詞は,文の要素に影響しませんので,I am happy nowという文章も第2文型になります.
第3文型:S + V + OまたはS + V+O+副詞
第3文型は,SVO,SVO副という形をとります.Oは,目的語ですから,「〜を」というように訳すとうまく訳せます.
第4文型:S + V + O (人)+ O(物)
第4文型は,SVOO,SVOO副という形をとります.第4文型は,動詞の後ろに目的語を2つとり,1つ目の目的語には人が,2つ目の目的語には物がきます.また,人を示す目的語を間接目的語,ものを示す目的語を直接目的語と言います.第4文型では,SはO(人)にO(物)をVする風に訳すと良いです.下記の例文では,私(S)は,あなたに(O,)ペンを(O),あげるでしょう(V)という風に訳すことができます.
第5文型:S + V + O + C
第5文型は,SVOCという形をとります.動詞の後ろに,目的語,補語をとります.動詞の部分には,使役動詞,知覚動詞しかきません.また,Cの部分に不定詞がくる際には,その不定詞は必ず原型不定詞になります.
また,第5文型では,Sは,OがCするのをVする風に訳すと良いです.下記の例文では,私は(S),あなたが(O),幸せになることを(C),させるでしょう(V)というように訳せるので,私は,あなたを幸せにするでしょうというように意訳出来ます.二つ目の例文では,私は(S),彼女が(O),歌うことを(C),聞く(V)というように訳せるので,私は,彼女が歌うことを聞くというように,意訳することができます.
第5文型の動詞は,使役動詞と知覚動詞しか取らないと言いうように説明しました.ここで,使役動詞と知覚動詞について,一度整理しておきましょう.
使役動詞とは,「人に〜させる」という意味を持った動詞のことです.ここでは,代表的な「make」「let」「have」について紹介します.どれも,「人に〜させる」という意味ですが,それぞれニュアンスが異なります.「make」は,強制的にさせるというイメージで,「let」は,「しても良い」という許可のイメージで,「have」は,「頼んでしてもらう」という依頼のイメージです.
知覚動詞は,見る,聞く,感じるといった知覚に関する動詞のことを言います.
SVOto不定詞という文型:S + V + O + TO不定詞
SVOto不定詞は,Vの後ろに,目的語,to不定詞をとる文型です.第5文型SVOCのCの部分をto不定詞で置き換えたようなイメージを持つと良いでしょう.そのため,Sは,Oがto不定詞するのをVする風に訳すと上手に訳すことができます.下記の例文では,私は(S),あなたが(O),学校に行くことを(C),欲する(V)というように訳すことができるので,私はあなたに学校に行ってほしいというように意訳することができます.
there is/there areという文型
There is/There areという文型 では,There is/There areの後ろに名詞をとり,〜がいる〜があるというように訳すことができます.そのため,下記の例文では,机の上にペンがある,というように訳すことができます.この文章は,もともと「A pen is there on the table」という第1文型の文でした.この文章は,「ペンは,そこ,つまり,机の上にある」というように訳すことができます.これが,倒置になり,「There is〜」となり,〜がいる〜があるというように訳すことができるわけです.
まとめ
上述した内容を下記の表にまとめました.ぜひ,全体を俯瞰するための資料としてご活用ください.
最後に
本日は,英語の文型に関する説明をさせていただきました.文型を理解しながら英文を読むのと,そうでないのでは,英語の訳し方,本質的な理解に圧倒的な差が生まれます.ぜひ,文型がわからなくなってしまった際には,また戻ってきてください.そして,これらの内容を自分のものにしてください.本日の内容が,少しでも,皆さんの理解に役立ったり,知識の整理に役立つことができれば幸いです.本日も,最後まで読んでいただきありがとうございました.