奇跡の珈琲教室
これは、奇跡だ。
当店では、月に一度珈琲教室を行っている。
京都新聞のカルチャースクールが申し込みの窓口になっており、開催の3日前くらいに参加者のリストが送られてくる。
そして今回、受け取ったリストを見て目を疑った。
なんと、5人の参加者全員の名前が「ノリコ」なのだ。
最初パッと見た時に、「まさか?」と思い、リストの上から順番に指で追いながら確認していく。
それはまるで、ポーカーの手札を一枚ずつめくっていくような緊張感があった。
ノリコ、ノリコ、ノリコ、ノリコ、そして最後の一人も、ノリコ。
ノリコのストレートフラッシュ。
いや、苗字は違うからそれは言い過ぎか。
教室の冒頭で、この事実を参加者の方に伝えると、みなさん隣の人と顔を見合わせて驚いている。
不思議なもので名前という記号が同じなだけで親近感がわく。
やはり、日本人にとって同じとは正解なのだろう。
おかげで教室も和気あいあいとした雰囲気で行うことができた。
みなさんとてもノリが良く、楽しい時間であったことは言うまでもない。