小さなカフェでも大活躍!!使える冷凍・冷蔵庫おすすめ5選!!
小さなカフェのみならず、
飲食店で最も重要な厨房機器といえる
冷凍庫と冷蔵庫。
お店で使用するのは業務用でなければ
中の食材も安心できませんよね。
しかし業務用の冷凍・冷蔵庫ばかりを
調達するのもお金がかかります。
小さなカフェでは、
大きな業務用冷凍・冷蔵庫ばかりではなく、
家庭用の小さなものを活用するのもひとつの方法です。
初期投資やランニングコストを抑えて
長く続けられるお店を目指すにはどうしたら良いか。
今回はそんな小さなカフェで必要な冷凍・冷蔵庫を、
実際に私のお店でも使用していたものも紹介しつつ解説します。
小さなカフェで選ぶべき冷凍・冷蔵庫の特徴
小さなカフェでは狭い厨房にいかに効率よく、
冷凍・冷蔵庫を設置するかを慎重に決める必要があります。
間違ったサイズの物を置いてしまうと
オペレーションが悪くなったり、
作業効率が下がるなどの弊害も出たりします。
今回は私の経験も踏まえ、
小さなお店ならではの悩みを解決すべく、
5つのタイプの冷凍・冷蔵庫をオススメしたいと思います。
では1つずつ解説していきましょう。
①4~6枚扉の冷凍・冷蔵庫
やはり容量が大きいというのが一番のメリットです。
小さなカフェならこのタイプを購入すれば、
他の冷凍・冷蔵庫はほとんど必要ないかもしれませんね。
小さな冷蔵・冷凍庫をいくつか持っていると、どこに何を仕舞ったかわからなくなることもありますが、このタイプなら食材の把握ができて在庫管理もしやすくなります。
また、容量が大きいというのは大人数のお客さんにも対応しやすくなるのもメリットです。
大人数の宴会の予約が入った際、大量に仕入れた食材や盛りつけた料理を保管しておくスペースが必要です。
大容量の冷凍・冷蔵庫であれば対応が可能になり、売上にも良い影響を与えるでしょう。
大きいがゆえに厨房のスペースを圧迫されます。
奥行きがあるものだとかなり場所を占領され、背も高いため圧迫感も半端ないです。
また、小さなカフェならこの他に冷凍・冷蔵庫を置くスペースが無くなってしまい、この1つのみという事になるかもしれません。
つまり、
故障したら中の食材全てが駄目になるという最大のデメリットがあることも理解しておきましょう。
なので、
高額な商品ではありますが、
このタイプ1つだけでまかなおうとするなら
中古での購入はオススメしません。
新品か、もしくは定期的に点検をしてくれるリースなどで導入するのが賢い方法かと思います。
※ただしリースは割高になります。
厨房のスペースや値段などを、
しっかりと考慮して検討してみましょう。
②コールドテーブル(台下冷凍・冷蔵庫)
上の部分が作業台となっているので、
小さなカフェのように狭い厨房には
大変相性が良いでしょう。
作業の途中ですぐに中の物を取り出せるので、
使う寸前まで食材を保冷しておけます。
4枚扉や6枚扉にくらべれば
もちろん金額も安くなるため
小さなカフェには最適です。
デメリットとしては、
やはり容量が少ないということですね。
奥行きもあまり取れませんし、
多くても3枚扉(1枚冷凍・2枚冷蔵)
といったところです。
それから食材を取り出す時に “ しゃがむ ” という動き。
これがなかなか疲れます。
私もこのタイプを使っていましたが、
この動きが一番のデメリットだったかも知れません…。
忙しい時は何度も何度も何度も、
しゃがんだり立ったりの繰り返しで、
膝に負担が掛かります。
なので忙しい時間帯は、
台の上に発泡スチーロールを置いて、
その中に氷を入れて食材を保冷しておくなどの対策をしていました。
ただし奥行きが長くても750mmなので
作業スペースを圧迫されるため、
色々と工夫をする必要があるかもしれません。
③ショーケースタイプ(冷蔵庫)
ショーケースの特徴として、中が見える事。
小さなお店だと、お客さんから厨房の中が見えることもあるでしょう。
その時に冷蔵庫の中が見られるのは、ちょっと嫌ですよね。
しかし逆に考えると、
お客さんから見られてもいいものを入れておけば、
厨房の外に置くこともできます。
例えば…
瓶タイプのジュース
瓶ビール
カットする前のケーキ
見せることでインテリアのひとつにもなり得ます。
客席側に置ければ厨房を広く使うことも可能です。
生ビールサーバーを設置する予定だったのであれば、
それを理由に瓶ビールに置き換えても良いでしょう。
※生ビールサーバーを設置する場合、サーバーを置くスペースの確保とジョッキやグラスも冷やす必要があります。
お店のメニューなどを考慮して都合よく検討してみましょう。
厨房の中に置くにしても、
隙間スペースに入るサイズからあるため、置き場所に困りません。
金額も上記2つの業務用冷凍・冷蔵庫に比べるとかなり安くなります。
さらに中が見えるので在庫管理もしやすいでしょう。
私のお店では、しっかりとお酒を出していたので、取引する酒屋さんが無料で貸してくれていました。
お酒を出すのであれば、ぜひ酒屋さんに相談してみてください。
これは強めにオススメします。
ショーケースは、
中が見える “ ガラス戸 ” になっているためか、
しっかりと密閉ができません。
庫内温度が不安定な事もあり、長く食材を保管するのには不向きです。
冷蔵庫としては3番手、4番手くらいの役割と言った感じですね。
④ストッカー(冷凍庫)
このストッカーは狭い厨房で大活躍します。
上手に詰め込めば大容量を入れることが可能です。
また形やサイズもさまざまあるので、デッドスペースなどに置くことができます。
家電量販店に売ってあるような、家庭用でも問題ありません。
値段も1万円台~といった感じで、コストパフォーマンスも抜群です。
屋外にも置ける鍵付きのものもあり、お店に合ったタイプを探してみましょう。
ただし、
ストッカーはとにかく取り出しにくいんです。
使ったことのある方はお分かりかと思いますが、ほとんどのストッカーは上から出し入れします。
つまり下の方に古いものが溜まっていきます。
いつ冷凍したのかわからないような食材が底の方から出てきたりも…
しっかりと管理をしておかないと、
無駄にロスを出してしまう可能性もあります。
そのため、
容量は大きくとも満タンには入れづらいので、
その辺りは考えて収納する必要がありますね。
また、
表面(フタの部分)が平らなので、そこに物をおいたり作業をしたりもできます。ただし、いざ蓋を開けるとなると、上のものを全部どかさなければいけません。
これが狭い厨房だと思いのほかストレスになります。
なのであまり頻繁に使うものを収納するのには不向きです。
使い方としては、
その名の通り大量に仕込んだものや、大量に仕入れたのを “ 冷凍ストック ” するといったイメージで使うのがオススメです。
⑤家庭用冷凍・冷蔵庫
お店で家庭用?
と、考える方もいらっしゃるでしょうが、
家庭用の冷凍・冷蔵庫でも十分に活躍します。
気にしないのであれれば、
リサイクルショップなどで破格の値段で購入できます。
もちろんメインの冷凍・冷蔵庫にはできませんが、
ちょっとだけ足りない冷凍・冷蔵保管にはかなり便利です。
実は小さなお店だけでなく、
意外と大きな飲食店などでも使われています。
私が以前、勤めていたレストランでも上手く活用されていました。
野菜室の引き出し部分に、小麦粉と溶いた卵とパン粉を用意し、揚げ物の注文が入ったら、その引き出しを開いて、その中でちゃちゃっと衣付けして調理するなどして、上手に活用して提供時間を早くします。
普通に2リットルの液体(1.8mlのソースなど)も入れられるし、
小分けに仕切られているので、保管する食材の住所を決めやすくなります。
また、
それなりに有名なメーカーならそう簡単に壊れません。
やはりお店にはミスマッチなため、ショーケースと違ってお客さんからは確実に見えないところに設置したほうが良いでしょう。
ただし、狭い厨房だとその配慮ができるかどうか難しいため、置く場所を考えて導入しましょう。
専門店でない限り必要ない冷凍・冷蔵庫
さて、
今回は5種類の冷凍庫や冷蔵庫をご紹介しましたが、この他にも業務用冷凍・冷蔵庫には色んな種類があります。
小さなカフェにはあまり不向きかもしれませんが、
導入を検討している方はぜひ、参考にされてください。
➊引き出しタイプ
実はこれめちゃくちゃ便利なんです。
食材ごとに引き出しに入れることができてわかりやすい。
在庫管理もしやすいし、よく考えられています。
でも、普通に小さなカフェを目指すのであれば必要ないでしょう。
食材はこの9種類に収まらないし、
決まった使い方しかできないというのが難点ですね。
ただし、決まった使い方をする専門店だと活躍します。
食材も限られたものを使うし、決まった食材をそれぞれの部屋に入れておけば、オペレーションも上手くいってアルバイトでも仕事がしやすいでしょう。
専門店を目指す方にはオススメです。
➋ブラストチラー・ショックフリーザー
急速で冷凍してくれる冷凍庫です。
急速で冷凍するため、食材の劣化を防いだり、作業のオペレーションがよくなります。
大きなケーキ屋さんや大きなパン屋さん、チェーン店やホテルなどにあるイメージですね。
小さなカフェといわず、
飲食店でも大手や高級店でないかぎり、
手を出してはいけないような金額です。
もちろんあると便利なんですが、
かなり高額です。
それだけの性能がありますが、
こちらも専門的なお店でないかぎり(金額的に)オススメできません。
➌ケーキショーケース
このタイプのショーケースは、
ケーキ屋さんじゃない限りオススメしません。
シンプルに高額です。
ただし、
ケーキショーケースにも小さいタイプがあります。
これくらいのサイズだったら、
ケーキを “ 売り ” にしているカフェや
テイクアウト専門店のカフェなら導入しても良いかもしれません。
あるだけで見栄えが良いですしね。
メニューに「お持ち帰りのケーキがあります」とだけ書いておくよりも、
レジ近くにこのショーケースがあれば、ケーキを買ってもらえる確率はかなり高まります。
ただし
このショーケースはお客さんに向けてのものですので、
食材を保冷するのには使えません。
あくまでケーキなどを販売するだけのものです。
金額もそこそこしますが、
中に入れる商品のみでこのショーケースの元を取らなければなりません。
つまり、
ショーケースの中に入れるものには
それなりに力を入れる必要がありますね。
ケーキショーケースを置きたいと考えているのであれば、
戦略的に購入を検討しましょう。
冷凍・冷蔵庫を選ぶ時に気をつけること
冷凍・冷蔵庫を選ぶ際には、厨房の広さやオペレーションを考慮するのが大切です。
また、
どのようにして導入するかもしっかりと考えておく必要があります。
私が実際にお店で使用していたものも参考にしながら、冷凍・冷蔵庫の購入の仕方を解説します。
どれだけお金をかけないかも重要
私のお店で使用していた冷凍・冷蔵庫は以下の通り。
1.台下冷凍・冷蔵庫 : 1台
居抜き物件であったため、既存のもの。
2.家庭用冷凍・冷蔵庫 : 1台
リサイクルショップにて3万円程で購入。
3.家庭用冷凍庫 : 1台
リサイクルショップにて2万円程度で購入。
4.ショーケース(サイズ違い): 2台
1台は酒屋さんから借用。
1台は頂き物。
5.ストッカー(サイズ違い): 2台
1台は電気屋さんにて3万円程で購入。
1台は頂き物。
2の家庭用の冷凍・冷蔵庫と、5のストッカー1台は途中で買い足しています。
メニューが決まっていて、必要な冷凍・冷蔵庫がある程度わかっていたつもりでも、最初から丁度良く準備するのは難しいでしょう。
最初は最低限に準備して、営業しながら少しずつ買い足す。このくらいの感覚で準備する方が、余計なお金を使わないコツかもしれません。
そして頂ける物は頂き、借りれる物は借りる。
特にお店の開業時はお金がいくらあっても足りません。
可能な限りお金を掛けずに揃えていくのがベストです。
専門業者さんだけに相談しない
業務用冷蔵庫の業者さんだけに相談をして決めてはいけません。
業者さんは自分の商品を売る事がお仕事です。
当然、専門的な知識で間違いのないことを教えてくれます。
しかし、あなたもお仕事として
それだけに耳を傾ける必要はありません。
もちろんお金をかけて良いものを新調すれば素晴らしい設備が整います。
でもそのせいでオープン後の運営に支障をきたすようなことがあっては、
元も子もありません。
知り合いの飲食店などにアドバイスをもらうのもオススメで、
とにかく専門業者だけではなく、色んな情報を収集してみる事が大切です。
冷凍・冷蔵庫:まとめ
飲食店だからとか、
カフェだからとかって、
当たり前ですが必要な冷凍・冷蔵庫なんて決まっていません。
すべて家庭用でまかなうならそれでも良いでしょう。
あくまであなたのお店にあったものを選ぶ。
業務用でも家庭用でも、
とにかく広い視野を持って検討してみましょう。
あなたのお店に必要なのは、
あなたが使いやすい冷凍・冷蔵庫を選ぶことが正解です。
今回のお話が少しでも参考になってもらえたら幸いです。