新井和輝使用機材 エフェクター編 7/16更新
目次
「新井和輝使用機材 ベース編①,②,③」に引き続き新井先生の機材まとめ。
本編では新井先生が使用するエフェクターのみにフォーカスしている。
・Fender 5弦ベース
→「新井和輝使用機材 ベース編①」
・Fender 4弦ベース
→「新井和輝使用機材 ベース編②」
・他社製(Fender以外) ベース
→「新井和輝使用機材 ベース編③」
・アンプ
→「新井和輝使用機材 アンプ編」
・シンセ・その他機材
→「新井和輝使用機材 その他機材編」
エフェクターの名前にアンダーラインが入ってるものはサウンドハウスやAmazonなどの商品ページに飛べるようになっている。また、参考にした写真や画像類は他ページにてまとめて掲載予定。
尚、本文中では新井先生含め敬称を省いて記載している。
プリアンプ
Xotic Bass BB Preamp
Xoticのベース用プリアンプ Bass BB Preamp(生産終了)。
2018年ごろから2020年ごろまでメインボードに組み込まれていた。
Tech21 Sansamp Bass Driver DI V1(初期)
Tech21の定番ベースプリアンプ Sansamp Bass Drive DI V1(生産終了)。
上記レコーディングなどでの使用が見られる。
Tech21 Sansamp Bass Driver DI V1(後期)
Tech21の定番ベースプリアンプ Sansamp Bass Driver DI V1(生産終了)。
一つ前の初期型に加えて3つのスイッチが追加されたV1後期型と呼ばれるもの。
2018年ごろからメインボードに組み込まれており、2023年時点で現役である。新井は複数のSansampを所有しているがこの個体を使用していることが最も多い。
セッティングはLevel11時,Blend11時,Treble0-1時,Bass0-1時,
Drive11-13時(ばらつきあり),Presence10-13時(ばらつきあり)で、スイッチはすべて右側の設定となっている。
Tech21 Sansamp Bass Driver DI V1(後期、WIREPULLER.mod)
Tech21の定番ベースプリアンプ Sansamp Bass Driver DI V1(生産終了)。Sansamp V1後期型をもとにCommune WIREPULLERのモディファイがされた個体。BLENDノブがDRIVE LEVELに変更、CLEAN LEVELとOUT VOLノブの増設が行われている。高井息吹と眠る星座のリハーサルなどで使用していた。
TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI V2 (Vermilion)
Tech21の定番ベースプリアンプ Sansamp Bass Driver DI V2(廃盤)。
2019年にイケベ楽器限定カラー「Vermilion」を纏って発売されたSansamp。基本的な仕様は通常版Sansamp V2と同じである。
メインボードには2023年時点で組み込まれていないが、高井息吹と眠る星座公演リハーサルや「雨燦々」のレコーディングなどで使用しているのが見られる。
Sanampに関しての詳しい仕様は以下を参考。
Shin's Music Bass master Preamp Pro+
Shin's Musicのベース用プリアンプ Bass Master Preamp Pro+。
同社のプリアンプはPino Palladinoなどが愛用することで知られ、新井は通常のBass Master PreampにさまざまなブラッシュアップがなされたPro+版のPurple Scratch.verの個体を使用している。2021年頃からボードに組み込まれ、佐瀬バンドや君島大空合奏形態などでも使用が見られる。
Floatia Designs FETD-02L Sapphire Bass Preamp
Floatia Designsのベース用プリアンプFETD-02L Sapphire Bass Preamp。
同社のTwitterにて使用が公表されているが、実際の筐体と断定できる画像などは見つからなかった。君島大空WWWX公演(2019)内でそれらしきものが見られるが断定できるものではない。新井と親交のある森光氏なども使用している。
Ampeg SGT-DI
Ampegのプリアンプ/DI の SGT-DI。
2023年3月に発売された比較的新しいもの。2024/8/9 新井のインスタストーリー内にてのみ確認できる。RECのような風景なので、ボードに組み込む用途というより一時的に借りたなどが妥当だと思われる。
Darkglass MicrotubesB7K Ultra
Darkglassのベースプリアンプ B7K Ultra。
SGT-DIと同じく24/8/9のストーリーの他、ベース・マガジン 2024年5月号内にてペダルボードに組み込まれた様と用途が紹介されている。
Bleak District Electric SUN? NO
Bleak District Electricのプリアンプ SUN? NO。
ベースアンプ SUNN Model Tにインスパイアされ制作されたもの。こちらも SGT-DI同様に24/8/9のストーリーでのみ確認でき、所有しているかは怪しい。
ちなみに、新井は君島大空合奏形態でSUNNのアンプを使用していることもある。
オクターバー
BOSS OC-2
BOSSのアナログオクターバー OC-2(生産終了)。
発売から長らく立ちながらも絶大な人気を誇り、Pino Palladinoなどのベーシストも愛用することで有名である。2018年ごろからメインボードに組み込まれており、2023年時点で現役である。セッティングはOC2最小,OC1最大,DIRECT LEVEl最小となっていることが多い。
BOSS OC-2(YOUSAYSOUDS.mod)
OC-2をもとにYOUSAYSOUNDSによってモディファイがなされた個体。
2018年から2019年ごろのボードに組み込まれ使用されていた。
現在は高木祥太の手に渡り使用されている。
BOSS OC-5
BOSSのオクターバー OC-5。
OC-2,OC-3の後継機種としてリリースされ高い評価を得ている。2021年ごろからボードに組み込まれており、2023年時点で現役である。セッティングはVintageモードで、原音10時,-1オクターブがMAX,他が0となっている。オクターバーの中では、前述のOC-2と並んで使用頻度が高い。
MXR® VINTAGE BASS OCTAVE
MXRのオクターバー M280 Vintage Bass Octave。
OC-2やOC-5と併用してボードに組み込まれており、2023年時点で現役である。セッティングはDRYが12時,OCT1が1時,OCTが最小になっている。
メインボード以外で使用が確認されることはあまりない。
aguilar OCTAMIZER
aguilarのオクターバー Octamizer。
メインボードには2023年時点では組み込まれていない。
Bluenoteや新宿PIT INNなどでの佐瀬バンド公演、Billboardの高井息吹と眠る星座公演リハーサルなどサブボードに組み込んで使われることが多い。
MXR Bass Octave Deluxe
MXRのオクターバー Bass Octave Deluxe。
FKT AUDIO Octavarium
FKT AUDIOのオクターブ(シンセ?)ペダル Octavarium。
オクターバーとエンヴェロープフィルターが一台にまとまったもの。
Twitterの以下の投稿にのみ確認できるため詳細は不明。新井先生のことなのでもはや買っていない方が不思議なペダルだろう。
フィルター系
Subdecay Proteus MkⅡ
新井サウンドの肝、SubdecayのエンヴェロープフィルターProteus MkⅡ。
2019年ごろから導入され、2023年時点で現役である。
セッティングはDepth9-10時,Frequency12時,Resonance1-2時,スイッチは両方とも内側を向く(4,LP)設定になっている。特に愛用していることで有名であり、2023年新井の誕生日を祝ったストーリーでは同機が3つ以上あることが確認されている。SansampやOC-2のようにサブボードに組み込んで持ち出されることも多いが、そこでの使用頻度はあまり高くないように思われる。高木祥太も新井に勧められBREIMENの楽曲「MUSICA」などで使用していると語っている。
3 Leaf Audio Proton MkⅡ (Metallic Gold Over Purple Edition)
3 Leaf Audioのエンヴェロープフィルター Proton MkⅡ(生産終了)。
2019年頃からボードに組み込まれており、2023年時点で現役である。
moog MF-101 Lowpass Filter
moogのローパスフィルター MF-101 Lowpass Filter(生産終了)。
2018年ごろからボードに組み込まれていたが、2024年現在確認されていない。
どの楽曲で使用していたかは不明。
歪み系
EarthQuaker Devices Palisades
EarthQuaker Devicesのオーバードライブ Palisades。
いわゆるTS系のオーバードライブを詰め込んだもので、多彩なサウンドメイキングが可能な歪み。ベース・マガジン 2023年8月号にて紹介されている。ボード内ではXoticのブレンダーを介して原音とミックスして使われている。
EarthQuaker Devices Westwood
EarthQuaker Devicesのオーバードライブ Westwood。
前述の同社Palisadesに比べると若干粒立ちの粗い歪み。2023年時点でメインボードには組み込まれていない。Blue Note や新宿PIT INNなどで行われた佐瀬バンド公演、Billboardで行われた高井息吹と眠る星座公演のリハーサルなどで使用しているのが見受けられる。
EarthQuaker Devices Hoof
EarthQuaker Deivecesのファズ Hoof。
2024/8/9の新井のストーリーでのみ確認できる。それ以外は特に見つからないため詳細は不明。レコーディングでペダルを借りることはよくあるためその類だと考えられる。
MXR® SUB OCTAVE BASS FUZZ
MXRのファズ Sub Octave Bass Fuzz。
2017年に入手し、それ以降から2018年ごろまでメインボードに組み込まれていた。
Shin's Music Acid Bass Drive
Shin's Music のドライブペダル Acid Bass Drive。
ドライブペダルだが歪み用途よりもブースターとしての役割が強いエフェクター。2020年のYOUSAYSOUDSの投稿でのみ確認できるため使用用途などは不明。
Shin's Music Acid Bottom
Shin's Music の Acid Bottom。Acid Bass Drive同様、歪みというよりはブースターとしての役割が強いエフェクター。2019年のライブでのみ使用が確認されており、どのように使用していたかは不明。
Prescription Electronics The Yardbox
https://reverb.com/item/61052808-prescription-electronics-the-yardbox-blue
https://reverb.com/item/61052808-prescription-electronics-the-yardbox-blue
ベースシンセ
pandaMidi Future Impact
pandaMIidiのベースシンセ Future Impact。
ボードに組み込まれている時期もあったが近年の使用は確認できない。
ちなみに、真偽はさておきベース専門店Geek IN Box の以下の動画では
「King Gnu では Future Impact を使用していない」旨のコメントが見られる。
BOSS SYB-5
BOSSのベースシンセ SYB-5(生産終了)。
2018年ごろからメインボードに組み込まれており、主に「Tokyo Rendez-Vous」で使用していたと思われる。近年はシンセベースの使用頻度が高まり必要性がなくなってきたためボードからは取り外されていると思われる。
DOD Meatbox
DODのベースシンセ Meatbox(生産終了)。
2018年ごろのメインボードに組み込まれていた。同時期のボードにはSYB-5も組み込まれていたことがあるため、使用楽曲などは推定し難い。
フェイザー
BOSS PH-3
BOSSのフェイザー PH-3。
2017年から2018年ごろまでメインボードに組み込まれており、フェイザーを使用してレコーディングしたという「Flash!!!」などで使用していると思われる。
最近のライブでは「Flash!!!」は原音orプリアンプ、またはフィルター系を通した音で演奏されることが多いので登場機会は少ない。
MXR® PHASE 99
MXRのフェイザー Phase 99(生産終了)。
2020年ごろから2021年のボードに組み込まれており、PH-3同様に「Flash!!!」などで使われていると思われる。Red Bull Secret Gigにおいてもボードに組まれており、「千両役者」の2Aでも使用されているのが確認できる。Red Bul Secret Gigの映像は下記の「カメレオン」のシングルCD初回限定生産版に付属のBlu-rayで見ることができる。
マルチエフェクター
ZOOM MS-60B
ZOOMの定番ベース用マルチエフェクター MS-60B。
2018年から2021年ごろのメインボードに組み込まれていた。写真のほとんどが"Bypass"と書かれた画面になっているが、一部コンプのような表示があるものもあり使用用途は断定できない。
ZOOM B3
ZOOMの定番ベース用マルチエフェクター B3(生産終了)。
2015年ごろから単体およびボード内での使用が見られる。写真から推測するに
ディレイやワウとして使われていたと思われる。「Vinyl」などのレコーディングやAnswer to Rememberのライブなどでも使用していた。
チューナー
KORG Pitch Black Advance
KORGのペダル型チューナー Pitch Black Advance (生産終了)。
2016年から使用が確認され、ボードには後述のProvidence SVTに代わるまで使用されていた。最近でもサポート現場でのサブボードに組み込んで使用されているのが確認できる。
KORG Pitch Black Custom Black
同じくKORGのペダル型チューナー Pitch Black Custom Black(生産終了)。
メインボードには組み込まれず、2018年ごろのサブボードやBillboardで行われた高井息吹と眠る星座公演などのサポート現場にて主に使用されていた。
One Control Minimal Series Tuner TUNE POWERED
One Controlのペダル型チューナー Minimal Series Tuner (生産終了)。
2020年の「BASSIST FILE - 新井和輝」内のボード画像でのみ確認できる。
Providence STV-1JB BLK
Providenceのペダル型チューナー STV-1JB BLK(生産終了)。
2021年ごろからボードに組み込まれ、2023年時点で現役である。ジャンクションボックスの機能もついているものだが使用している状態は確認されていない。
セレクター,スイッチャー
One Control Crocodile Tail Loop OC10
One Controlのプログラマブルスイッチャー Crocodile Tail Loop OC10。
2022年ごろからメインボードに組み込まれており、2023年時点で現役である。
One Control Minimal Series TRI LOOP
One Controlの2ループスイッチャー Minimal Series TRI LOOP。
SansとShin'sのプリアンプを切り替えるために使われていたと思われる。
BOSS LS-2
BOSSのラインセレクター LS-2。
2022年の高井息吹と眠る星座 Billboard公演でのみで使用が確認できるため、
使用用途は不明。
TRIAL BS-3S
イケベ楽器のBass Collectionが手掛けたラインセレクター BS-3S。
2input のバッファー兼セレクター、及びチューナーアウトのついたミュートスイッチとして機能するものである。新年会トリオのBlue note公演(2021/1/24)にて使用されていた。公演においてコントラバスとエレキベースを併用していたことから、それぞれの持ち替えに使用していたと思われる。ちなみにパワーサプライは後述のVOCU、チューナーはKORGのPitchBlack Advanceを使用している。
パワーサプライ
strymon Ojai R30
strymonのパワーサプライ Ojai R30。
2018年ごろから後述のVOCUに代わってボードに組み込まれている。
strymon Ojai-X
strymonのパワーサプライOjaiの拡張ユニット Ojai-X。 Ojai R30と併用して2018年ごろから使用しているのが確認できる。ただ、単体でパワーサプライとして機能する Ojai の可能性もある。
strymon PS-124
strymonのOjai専用電源アダプター PS-124。
上記のstrymon Ojai R30 と共に使用されている。
VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-05 ADJ
VITAL AUDIOの定番パワーサプライ POWER CARRIER VA-05 ADJ。
2023年ごろからメインボードに導入され、Ojai R30と併用して使用している。
VOCU Baby Power Plant Type-A (Standard)
VOCUの小型パワーサプライ Baby Power Plant Type-A(Standard)。
全ポート9V出力のType-A Standardのモデル。2018年ごろのボードに組み込まれ、その後は佐瀬バンド公演やRECなどでボードを使わずにコンパクトエフェクターを使用する場面において使われている。
TRUETONE 1SPOT PRO CS7
TRUETONEのパワーサプライ1SPOT PRO CS7(12)。
2020年の「BASSIST FILE - 新井和輝」内のサブボード画像で確認できる。
TRUETONE 1SPOT DC9V AC-ADAPTOR
Truetone(VISUAL SOUND)の電源アダプター1SPOT DC 9V AC-ADAPTOR。
他のパワーサプライと併用して使用されている。
Fender ENGINE ROOM® LVL12 POWER SUPPLY
Fenderのパワーサプライ ENGINE ROOM® LVL12 POWER SUPPLY。
2024/1/6の井口理のインスタグラムで公開されたリハ風景にて確認できる。
前述のOjai R30 及び VA-05をまとめて代わるように使われている。
ブレンダー
Xotic X-Blender
Xoticのブレンダー X-Blender。
前述の歪みペダル Palisadesと原音をミックスして使うために導入されている。
ディレイ
EarthQuaker Devices Dispatch Master
EarthQuaker Devicesのディレイ& リバーブ Dispatch Master。
新宿PIT INNやCotton Clubでの佐瀬バンド公演で確認されている。
その他
Red Panda Tensor
Red Pandaの"グラニュラーペダル" Tensor。
新宿PIT INNでの佐瀬バンド公演(2022/9/11)でのみ確認されている。
いまいちよくわからないエフェクターなので詳細は下のページを参考。
Red Panda Particle 2
同じくRed Pandaのディレイ/ピッチシフター(?)のPARTICLE 2。
Tensorと同じく、新宿PIT INN 佐瀬バンド公演(2022/9/11)でのみ確認できる。
"予測不能なディレイ/ピッチシフト"と説明されているが、やはりよくわからないので詳細は下記ページを参考。
上記2つのペダルは、小金丸氏のペダルボードに組み込まれてることも確認できるため一時的に借りたと考えるのが妥当だろう。
ペダル
DIGITECH WHAMMY5
DigiTechのピッチシフトペダル Whammy5。
24/7/22頃のDEMEグルーブバンドライブや2024/7/24の下北沢 No Room for Squaresでのライブなどで使用しているのが確認できる。
エフェクターボード
pedaltrain Metro 20
pedaltrainのスノコ型エフェクターボード Metro 20。
メインではなくサブボードやサポート現場用として、システムを組まずにその時々に合わせてエフェクターを選んで並べるという形で運用されている。
まとめ
Proteusやオクターバーなどの使用は有名であったが、正直それ以外は情報が少なさすぎるが故特定だけでもそれぞれ数時間を要するレベルだった。それでもなおメインのエフェクターボード、Shin'sやYOUSAYSOUNDSのジャンクションボックスなど詳細を突き止めきれない機材が数多く残っている。ベース同様少しでも何かあれば情報提供していただけるとありがたい。残るアンプとその他周辺機材編も引き続き見ていただけると嬉しい。以上、新井和輝使用のエフェクターまとめ。