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ハイパーエンターテイメンツ4コマを100本描いた世界 2022/01/26

私はカエサル、4コマ漫画を描く者。今日は私がTwitterで毎週更新している4コマ漫画『ハイパーエンターテイメンツ4コマ』が通算100本に達したという記録を書く。

数学ⅢCを完全に習得した人間なら計算できると思うが、4コマを100本を描いたという事は4×100で400コマもの絵を描いたということだ。400(Four hundred)! 人間が400もの絵を描けるという事実がこの世にあることを知っていたか? 私がその証人だ。

今日は私の成し遂げた成果を解説するために、この「ハイパーエンターテイメンツ4コマ」が何なのかということと、PART100に至るまでの歴史を紐解いていこうと思う。いいか? この記事はほのぼのとした日記ではない。重要な文献であり、歴史的資料だ。後世に残す文化的財産だ。

それでは、ついてこい。

・ハイパーエンターテイメンツ4コマとは

それは私カエサルがツイッターにて毎週水曜日に更新している4コマ漫画だ。内容はあらゆるジャンルを内包した漫画であるところの"4コマ"と、イマジネーターが生み出した概念をイラストで表現した存在……それは掲載位置から”右下”と呼ばれる、のふたつで構成されている。

その内容は多岐に渡るが、特徴としてはエネルギーの発露であるところの"爆発"が比較的多用されるという点、また時代を反映し世界の多様なカルチャーを取り入れたパロディやインスパイアが見られるということだ。

・その始まり。

それが「毎週水曜の正午に更新される」という事実を知ったならば、つまり100本更新されたということでその始まりはだいたい2年前、2020年から続くコンテンツなのかと推測したかもしれない。しかし、それは違う。ハイパーエンターテイメンツ4コマの祖であるPART1(当時は続くなどと考えていなかったためまだ"PART"とも記されていない)、それがこの世に誕生したのは……2013年の12月だった。

荒々しい筆致……技術的に未熟な点……様々な荒さ……そして際立つハイパーエンターテイメンツのスピリットが目立つこの作品は、私がイラスト投稿サイト「pixiv」に投稿した一番最初の作品である。私は今でもその日を覚えている。完全なる深夜、私はコークハイで酔っぱらっており、Skypeでチンピラと話しながらこの作品を完成させ……勢いのままにインターネットに放流したのだった。そして、pixivに「糞絵」というタグを付けられた。

そして一週間後にPART2を投稿し、その半年後にPART3を投稿、そこから3年の月日が流れ、2017年にPART4とPART5が描かれるという、超不定期の連載作品だったのだ。そのどれもがpixivにて公開された作品のため、現在の更新形式とは違っている。

そして2020年の四月、そのときがやってきた。私は当時町のゴロツキと同じような暮らしをしており、日々の生活は荒れていた。しかしそこにとある男が現れた。その男は私の友人であったが、当時の彼は日々の暮らしに"乾き"を感じており、瞳は暗く濁っていた。つまらない生活に嫌気が差し、懐からナイフを取り出す直前という雰囲気を醸していた。

私は彼をどうにかしてやりたいと思っていたが、アーケードコントローラで格ゲーをガチャガチャやることしか知らない当時の私にはその方法がわからなかった。しかし彼は言ったのだ。絞り出すような声で「4コマ…………」と。

そして生み出されたのが上記の4コマだ。私は彼に聞いた。「いつ見たい」かと。彼が「一番元気が欲しくなる水曜の昼とか……」と言ったため、ハイパーエンターテイメンツ4コマは毎週水曜の正午に更新されることになったのだった。

コンテンツをインターネットに放つ際、拡散されやすい時間帯のいうものがある。それは具体的には人が多く見ている時間帯のことで、その観点で言えば平日の昼間などは常人ならば業務に取り組んでいることが多いため、コンテンツの投稿に適した時間ではない。しかしこのハイパーエンターテイメンツ4コマは源流が先述したエピソードなため、投稿タイミングは一貫して水曜日の12:00である。

それから現在まで21か月くらいか、現状は一週も休むことが無く連載が続いている。彼も現状では復活し、懐にはナイフではなく"いいちこ"を忍ばせるようになった。彼は私が更新した4コマを読むことで「今日が水曜日か」と認識するようになったため、ハイパーエンターテイメンツ4コマは時間の流れを司る太陽と同じ扱いになったと言える。

・躍進

ハイパーエンターテイメンツ4コマはその後順調に躍進していった。

・LINEスタンプが出た

通信ツールである「LINE」においてスタンプになった。なったというかそうしたのは私自身なのだが。これを購入することで、LINEでやり取りしている最中、唐突にハムスターや敵ナスの画像を送りつけて相手をビビらせることができる。かくいう私は、これを作成してから何故かほとんど使っていない。

余談だが、LINEスタンプを作ると、自分のスタンプがどれくらい使われているかという情報を見ることができる。今確認してみたところ、直近3ヶ月のスタンプ利用率TOP5は以下であった。

今更だが「三歩」が一位ってどういうことなんだ? 作ったのは私だが、我ながら意味不明なスタンプであり使用用途は一切わからない。もはや私の手を離れどこか遠い地で何らかの儀式に使われていても不思議ではない。そういった不気味さを感じさせる。

・電子版のまとめ本が出た。

ハイパーエンターテイメンツ4コマはインターネット上に無料で公開されているコンテンツだが、それらをまとめて読みたいという需要に応えてPART88までをまとめた電子本を発行した。購入者にはおまけとしてここでしか読めないEXTRAを2ページ収録した。価格は300円。

このまとめ本はVRChatで開催されたオンライン電子即売会「ComicVket2」にブース出展を行った。これは電子空間上で実際にサンプルを手に取って確かめられるというものであり、興味が沸いた参加者は実際に販売ページにアクセスして購入まで進むことができるというものだ。電子会場ながらもいわゆる同人誌即売会の雰囲気を味わうことができたのはなかなか楽しかった。

・そして、これから……

 およそ一年前、私は「4コマを50本書いた」という記事を公開した。(リンク先ははてなブログ)

ここでも触れられているが……私がこの4コマを描き続けられたのはツイッターや対面などで「おまえの4コマを楽しんだ」と伝えてくれた読者の応援によるところが大きい。それの数自体は多くないかもしれないが、始まったたときは片手で数えられるほどの人数しか読んでいなかったことを思うと、現在の状況は喜ばしいほどだ。

そして私は改めて礼を言うべきだと思った。この4コマはもちろん私の継続的な努力によって制作されたものだが、そのモチベーションに寄与したあなた達"読者"をないがしろにはしない。いつも"いいね"や"リツイート"などで反応していただき、本当に感謝しています。これからも水曜日にはよろしくね。

あなたと私が楽しみ、平日を生き抜く元気を出すための4コマを描いていく。それがこのハイパーエンターテイメンツ4コマの主題であり、今後のテーマでもある。そう、今後のだ。つまりハイパーエンターテイメンツ4コマはまだ終わらない。これからは、3ケタの歴史を刻み始めるのだ…。

それでは、私はもう行く。もちろん次のネタを探しにだ。知っているか? 4コマ漫画の内容は誰かが考えてくれるわけでもないし、AIが自動生成してくれるのもまだまだ未来の話のようだ。つまり私が考えるしかない。それも168時間ごとにだ。それを成すためには日々の鍛錬・たゆまぬ進歩が必要だが……今日くらいは休もう。ハイパーエンタテイメンツ4コマを100本描いた世界に到達したのだから。過去の4コマを読み返し、思い出に浸りながらゆっくりとコークハイを飲む。今日はそういう日にしておく……。

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