第1片 はぁ…疲れた
はぁ…疲れた。同じ事の繰り返しに。空に浮かんで根のない葉になりたい。
人生は退屈だ。毎日同じ事の繰り返し、求めているものはいつ手に入るのかわからない。むしろ手に入らないのではないか、それにもし本当に望むものを手に入れたとしても、それは真に求めているものなのだろうか。答えを探して今日も夜が更ける。
ここはベースメント、地下だ。私はいまロンドンの少し中心から外れたところにいる。少し古い音楽を聴いている。私が生まれるより古い詩だ。音楽というのは時に姿形を変える。
その人によって、その場所によって、心に響く詩は全く異なる。私はいま新しい詩を聴いている。決して、最新のヒットチャートではない。だが、心にとてもしみる。詩が姿形を変える。いや、詩そのものは変わらない。しかし、心に聴こえてくるものが違うのだ。
私はいまひっそりとニューヨークに行く事を決意している。きっとそこは私の終着点となるだろう。人生の終着点というと少し異なるが、何かが待っている事は確かなのだ。私の探してるもの、それは何かわからない。しかし、---新しい刺激が必要だ---