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保育所保育指針もバッチリ!NotebookLMで保育の質を高めよう♪

前回は、AI時代に求められること - 人間にしかできない3つの力ということで、こどもたちにどのような力をつけて欲しいかを整理してみました。

今回はより具体的なAI活用方法をご紹介します。
とはいえ、僕は保育士でもなく現場の手触り感のあるお困りごとが分かっていません。
そこで、僕のXでお困りごとを募集したところ、ありがたいことに返信をいただきましたのでまずはそこから書いてみます。
他にこんなお困りごとがあるんだけど...という方はお気軽にnoteでもXでもコメントください!

NotebookLM:確かな情報だけで答えてくれるAI!

皆さん、こんな経験ありませんか?

  • 「保育所保育指針のこの部分、どこに書いてあったっけ…」

  • 「発達過程の確認、もう一度したいな…」

  • 「指導計画と保育日誌、整合性が取れているかな?」

そんな時、今回ご紹介するNotebookLM(ノートブックエルエム)は"読み込んだ資料だけ"を使って答えてくれる賢いアシスタントなんです!

つまり…
「先生が用意した保育所保育指針や指導計画の内容だけを読み取って、必要な情報を教えてくれる」
というわけです。AIが勝手な解釈や想像で答えることがないので、とっても安心♪

NotebookLMはGoogleが開発していて無料で利用できます。そして、読み込ませた資料や質問をAIの学習には利用しないことを明言している点も安心材料ですね。
(とはいえ、個人を特定する情報や機微な情報の扱いについては各園のルールに合わせて慎重に判断してください。)

使い方はとっても簡単!

1. まずはログイン!

こちらのサイトにアクセスし、「NotebookLMを試す」ボタンを押して、Googleアカウント(Gmailと同じです)でログインします。

2. ノートブックを作ろう!

「新規作成」ボタンを教えてノートブックを作りましょう。
このひとつのノートブックに複数の資料を入れられて、そこで質問やメモを残すことができる箱となります。

3. 資料をポン!と入れるだけ

左側の「ソースを追加」ボタンから資料を追加します。ソースというのは情報源ということですね。
PDFでも、メモのコピペでも、ウェブサイトやYouTubeのURLでもOK!
保育所保育指針のPDFなどをそのまま入れられちゃいます。

試しにこども家庭庁が出している以下の資料のURLを登録してみましょう!

4. おしゃべりするみたいに質問してみよう!

真ん中のチャット欄で質問してみましょう。
例えば…
「3歳児の育ちについて教えて」
「お友達同士の喧嘩が絶えません。どのようにしたらいいですか?」
など、普段のお話しするような感じで質問できちゃいます。

5. AIの回答が本当かな?と情報元の資料も確認しよう!

回答には①②などソースで登録した資料のどこから回答を作り出したかが分かる印がついてます。
番号をクリックすることで情報元が確認できるので、AIの解釈に間違いがないかちゃんと確認しましょう。

保育の質を高める、具体的な活用例をご紹介!

🌸 保育所保育指針との照らし合わせ

保育所保育指針をアップロード
質問:「月案として以下のことを考えています。この計画は3歳児の発達過程に沿っていますか?他に漏れている視点はありますか?」

→ AIは読み込ませた保育所保育指針と質問で示された月案を照らし合わせて回答します。国や自治体が出す資料は網羅的なため参照するのに時間がかかることもありますが、分かりやすく・活用しやすくすることができます。

📝 指導計画のチェック・改善

年間指導計画をアップロード
質問:「この計画の中で、特に『幼児期の終わりまでに育ってほしい姿』に関連する活動は?」

→ アップロードした計画の中から、該当箇所を抜き出して教えてくれます。これをもとに活動の偏りなど改善点を見つけられる可能性があります。

📚 保育記録の振り返り

保育日誌をアップロード
質問:「今月の活動は、保育の5領域に対して偏りがありますか?来月はどのような点を考えるべきですか?」

→ 実際の記録と指針を照らし合わせて分析や今後の示唆をくれます。またその分析が先生同士の共通理解やコミュニケーションの叩き台として使えます。

さいごに

繰り返しにはなりますが、特にこどもの個人情報の扱いには細心の注意を払い、園のルールに基づいて利用してください。
利用の際は、こどもを特定する個人情報や機微な情報を消したり・隠したりして除いた状態でも十分活用できます。

AIは正解をくれるものではなく、漏れている視点や新たな気付きがないか示唆をくれますが、最後は先生の意思・想いが重要です。

こどもの人権を一番に考えながら、こどもたちのためにAIを有効に活用できればと願っています。

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