GFX100Ⅱ導入しました
久しぶりの更新となりました。
いきなりですがGFX100Ⅱ導入してしまいました。前々から出る事はわかっていたのと実際問題100sを使っていたのでそんなに撮れる画も変わらないだろうと自分を言い聞かせていたのですが結局欲望には勝てませんでした笑。
折角なので100s、50sⅡユーザーから見た使用感のアレやコレやを書いてみます。
順当進化の後継モデル
多分細かいスペックやらはカタログデータを見てもらった方が良いので実際の体感を中心に書いていきます。まず兎にも角にもまともなカメラになりました。AFがしっかり効きます!笑
そもそもGFXは歴代とにかくAFが怪しい。
AF-Cなんて使い物にならないのはもちろんシングルポイントでのAF-Sですら行ったり来たりののんびりAF。100sでは人物認識と瞳AFの進化を謳っていたにも拘らず私2年半使ってましたけど認識は奇跡に近い確率でした。※この辺フジも認識していたはず。
それがなんとマトモに機能します。普通に瞳のLR切り替えから距離に応じての認識をしっかりと行えるカメラに仕上がってきました。
精度と高いので以前のようなやや前ピン、後ピンもほぼありません。
外観面では縦位置グリップが別体へ。
これは良かったのではないでしょうか。
そもそも排熱やらもあまりメリットがあったとは思えないし、高速連写や縦横を縦横無尽に切り替える報道のような使い方はしないでしょう。
各ボタンへのアクセスや押し心地などのUIが全体的に洗練された印象です。
ビシャモンテックス。良いデザインです。現代カメラはもはや貼革のデザインをレザーに寄せる意味がないと思っています。CanonのR3なども良いデザインですね。 日本のプロダクトデザインは謎の権力に屈する傾向が強いですがGFX100Ⅱのデザインはとても素晴らしいと思います。
天面についても傾斜デザインとなりアイデンティティを感じます。傾斜が見やすいかといえばそこまで恩恵は感じませんがデザインとして素晴らしい。また塗装の質感もよいですね。ただこの辺は先代の方が質感高いかも知れません。この塗装による質感、なかなかライカやハッセルなどの海外勢に追いつけませんね...
地味に嬉しかったのは背面の操作体系はSCMレバーが残りジョイスティックにシンプルな背面操作系を踏襲してきた事。フジに限らずいろんなメーカーの操作体系は一貫しないのでGFX系についてはこの辺をできれば守り通して欲しい。
余談ですがフジとNikonって結構操作体系が似てる気がするのですよね。Canonはどのメーカーとも違う別思想。どのメーカーでも比較的マルチに使える自分としてはどれがベストという事はないのですがSONYあたり今度使ってみたいです。
GFX100sや50sⅡと比べて
1番の違いはやはりAFや読み出し、シャッターのレスポンスなど「スピード」の部分だと思います。乱暴な言い方をするならそれ以外は一緒。
撮れる画は100sと変わらないので方や67万の100sに114万という金額をレスポンスと質感に出せるかはかなり悩ましい問題だと思います。
期待の900万ドットを超えるビューファインダーも視界の広さこそ素晴らしいですがぶっちゃけNikonのz6ⅱの方が自然です。
※この辺Nikonは流石としか言いようがないですね。光学性能でのソリューションが今のEVFの最適解なのでしょう。
基本私は人物撮影が中心なのでそこまで過激なレスポンスは必要ないので正直100sでも撮れてしまうなという感想です。ただ時間の短い撮影での歩留まりやレスポンスを理由に動き物用のサブカメラに切り替えなくても良いという点ではメリットがあるかも。とにかくそれだけAF周りについては「使える」ようになりました。信頼性の部分ではCF Expressとのダブルスロットや排熱関連についてはメリットになりそう。排熱関連は長期使用してみないとらなんともですね。
GFXの未来
GFXについては今後画質の部分で生き残りをかけていくと思うのですがいずれフルサイズに淘汰されるか更に大型のセンサーサイズに侵食されるかの未来が想像される為万人におススメしにくいカメラだと思います。レンズも高額、大型、そして寄れないし開放F値もそこまで明るくない。
フルサイズ比1.7倍のセンサーは本当にメリットがあるのか。私も当初かなり懐疑的でした。
しかし4年近くGFXユーザーをしているとその懐疑的な部分は払拭され、唯一無二の私の相棒となっています。やはり階調表現がフルサイズとは一線を画すのは間違いないと思います。
※とはいえフルサイズを100点としたら115点くらい。15%の差って結構大きいけど。
恐らくほとんどの方が「体感」できる差は確かに存在していると思います。でも万能さは絶対にフルサイズ。兎にも角に市場として1番開発資金も投入されていますし今後の進化としても安心。
要はGFXって画質は良いけどその為に失うデメリットが沢山あって費用対効果の悪いカメラなのでしょうね。
とはいえ現実的に少し頑張れば手に入るこの画質は人物、静物などのフォトグラファーには確実に恩恵を与えてくれる事は間違いないと思います。やはり多くの人にとってデメリットは「コスト」と「データハンドリング」そして「将来性」あたりになってくるのかと思います。
33×44センサーはペンタックスが撤退したためコンシューマー機では富士フイルムとハッセルだけ。噂ではライカの参入がありそうですが後はデジバック。なんとかフジフイルムには頑張ってもらいたい...!GFXが無くなるのは困る!
※また話は脱線しますがフィルムの67も画質というか芸術的価値の高い表現素材だと思っていて今買える現行カメラがないのが残念すぎる...
そうは言いつつもGFXよりもZ9とかR3とか今後くるであろうα9ⅲとかの方が合理的だし写真の良さってもう機材とは全然別のところにあるので正直良い写真とるならなんでも良いと思います。
じゃあなんで買ったのかって正直フラグシップが欲しいとか良いカメラ使いたいっていうちょいカッコ悪い理由が半分。
でも浪漫感じるし、正直なんかカッコいいからっていう漠然とした理由とリアルで余裕のある画作りに対してが半分なのかなって思います。
最後に一枚作例を。
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