妄想大東京#6 『嫌いな先生profile3名前も忘れた学年主任』
名前はなんだったっけか。
鈴鹿高校 私達の学年主任、2年次の担任
こいつは元警察官だそうだ。その持ち前の正義感を振り回していた。
#5 で学校をサボっていた話をしたが、こいつのおかげで2年次は危なかった。
2年生になって初めて学校をサボった。案の定、職員室に呼び出された。
「家に連絡を入れた。」
冷や汗をドバドバかいた。ついにやられた。死ぬ覚悟をした。
「けど、家にだれもいなかった。まさかだと思うけど、サボってるわけじゃないよな。」
と脅された。よかった。親にはバレていない。スーパーコンピューター並みに頭をフル回転させ私は言った。
おばあちゃんが死んだんです。
私は高校時代に3人ほどおばあちゃんを殺している。それでなんとかその教師の尋問を免れた。
こいつは元々嫌いだったが大嫌いになった所以はまた修学旅行にある。
制服だった私の学校は修学旅行で初めて、私服をみせることになる。
元々服が好きであった私はウキウキ気分で用意していた。友達からは休日に遊ぶ時、よく「変な服」と言われるが、服好きが言われる言葉ランキング1位くらいの言葉なので慣れっこであった。
いざ修学旅行当日。
沖縄に着き、色々イベントをこなし、ホテルに帰ってきた。そしたらフロントの前に、名前も忘れた学年主任がいた。彼は私をジロっと見つめた。そして、少し笑いながら言った。
女みたいだな。
まぁ服好きが言われる言葉ランキング2位の言葉ではあるが、ムカついた。元々嫌いだったのでなおさらムカついた。怒った私は、
てめぇみたいなブス面には着れねぇだろうな!俺がてめぇの顔ぼこぼこにしてイケメンにしてやるよ!正義のヒーローさんよぉ
と
言えるはずもなく、
てへへ。そうですかぁ?
と言ってとぼとぼとホテルの部屋に帰った。
おい!今何やってんだよ!
名前ぐらい思い出させてみろ!
#6
以上
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