
「レイアウト」の機能はAuto CADだけ!
Auto CADで作図を行う際は、図枠はレイアウトに設定をするのが一般的だと思います。しかし、このレイアウトはAuto CADにしかない機能のため、後に他のCADでも作業を行う予定がある場合は、モデル空間に図枠を配置をしなければなりません。(レイアウトが使えない)
モデル空間に図枠を入れるとなると、枠に合わせて図面を直さなければならない・・・(削ったり、動かしたり・・・)
そんな面倒なことはしなくても大丈夫!!レイアウトで作った図面をそのままモデル空間にできます!!
レイアウトの画面(A1 1/100)
EXPORTLAYOUTと入力をします→Enter
モデル空間へは、現在のデータとは別の図面データが作られるので、その新しいデータの保存場所の指定とファイル名を入力します。
レイアウト→モデル空間への変換が成功したら上記の画面になります。
必ず「開く」をクリックしてモデル空間にしたデータを開いてください。
ここから要注意!!
モデル空間へ変換された図面は、サイズが小さくなっています!!!
5600mmの寸法は計ると56mmになってしまっています。
これを、正式なサイズへ直します。
※この図面の寸法線は分解されているため、正式な長さに変換されないため、5600のままになっています。
尺度変更(コマンド:SC)で100倍にします。→Enter
※1/50のレイアウトからモデル空間へ変換した場合は50倍
1/200のレイアウトからモデル空間へ変換した場合は200倍
※Ctrl+Aで全体を選択できます。
100倍をすると、寸法通り5600mmになりました。
モデル空間での図面が完成!!
モデル空間に枠が入った平面図が完成です。
詳細図など、平面図の一部分を拡大して作る図面など、最初からモデル空間で作る場合は周りの建築図を削る必要が出てしまうので、そのような場合は一度レイアウトで詳細部分の図面を作成し、その後にEXPORTLAYOUTのコマンドでモデル空間へ変換をする方が時短になります!!