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はじめましてのカワセミとうほほい事情

散歩が私の趣味となって1週間。

まだ3回しか出かけていません。
うち1回は寒波到来中で、家族が防寒対策に失敗した故、実質2回です。
家族も私も大学時代は-15℃ にもなる(同じ)土地にいたのに、なぜか体感温度-3℃ 程度の地元のほうが寒く感じている不思議。

でもこの感覚は私たちだけではないようです。雪国出身の人が「冬は東京のほうが寒い」というのと同じなのでしょう。わが家も廊下や階段は外と同じ気温です。換気のため窓を開けたままにしているから、家の中でも「外」なのです。トイレも「外」で、毎回凍え死にそうです。「閉めればいいのに」と言われますが、家族の誰もが閉めずに「内外」を行き来しています。

そんな内外寒い冬、生まれて初めてカワセミを見ました。散歩デビューした日、川辺の鳥を眺めていたときですが、何か小さな濃い緑色のものが水面を機敏に飛び回っていたのです。あれこそ話に聞いていたカワセミではないか!と心躍りました。

大急ぎで追いかけます。
スマホで。

激写した、人生初めてのカワセミ

大興奮です。
正直「なんか出っ張ってるもの」にしか見えませんが、大興奮です。

カメラを持っている家族に「カワセミらしきあれをその望遠で撮っておくんなさい」と頼みましたが、家族はそのときサギやらカモやらカラスやらに夢中だったので、シャッターチャンスは次の機会へと譲りました。

次の機会はその数日後、2回目の散歩時に到来です。
自分の作品としては(さまざまな条件下で)無理と言い切る家族を押し、私が姿を確認するためだけに「適当に」撮ってもらいました。

おぉ!はじめまして!

もう、うほほい!でしかありません。

即座に「うほほい」と思ったのですが、そういえば「うほほい」ってあまり聞きませんよね。私はいったいどこで「うほほい」を覚えたのでしょう。

気になって調べたら「うほほい」ではなく「うほほーい」でした。鳥山明さんの「Dr. スランプ アラレちゃん」からの「うっほほ~い!」でした。

当時、私は小学2~3年生で、アラレちゃんは大流行していました。学校でもみんなが「んちゃ!」「バイちゃ!」で挨拶し、「キーーーン!」と叫びながら走り回っていました。しかし「うほほーい」を多用した覚えはありません。

これはあれかな?
私の母に顕著に見られたあの現象かな?

この現象に特定の名称はありませんが、言語学や心理学の観点からいくつかの関連する概念があります。

1.言語の回帰(Language Regression)
→ 高齢になると、幼少期や若い頃に聞いた言葉が優先的に思い出される現象。特に認知機能の低下や記憶の仕組みに関連している可能性があります。
2.原体験語彙(Primal Vocabulary)
→ 若い頃に強く結びついた語彙が、加齢によって表出しやすくなるという仮説。

この現象は、記憶のメカニズムと関係があります。人間の脳は加齢に伴い、新しい語彙の想起が難しくなり、昔から蓄積された言葉の方が取り出しやすくなる傾向があります。特に、幼少期や若い頃に聞いていた言葉は深く刻み込まれているため、無意識に出てきやすいのです。
また、心理的には「ノスタルジア効果」によって、過去の表現が心地よく感じられ、自然と使ってしまうことも関係しているかもしれません。

ChatGPT

この情報が確かなものかはさておき、つまりは老化現象でありましょう。母も50を過ぎた頃から「タイヤ」でなく「車輪」、「カメラ」でなく「写真機」、「ウインカー」でなく「方向指示器」しか出てこない、、とはずかしがっていました。今では「ウインカーなんて一度も言ったことない」とのたまっていますが、私ももしかして「うほほーい」を日常使いしていたのにすっかり忘れてしまっているだけかもしれません。

うほほい事情でなんの話をしていたのか忘れてしまいそうになりましたが、生まれて初めてカワセミを見たのでうれしいよ、というお話でした。

なんやかんやで書き上げるのに3日もかかってしまったよ、、、



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