数秘でみるセレブの半生/エレン・デジェネレス 「自分に正直に生きる」③
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独特なユーモアセンス
パーソナルナンバー<人格数> #4
斬新でぶっとんだキャラクターを演じても、大統領夫人にアドリブで突飛なユーモアを振っても、不思議と安心感を与えてしまうのは「4」ならではの成せる業かもしれません。
スタンダップコメディは、国籍や人種・アイデンティティを比較して皮肉な笑いを取ることがありますが、エレンの話すジョークは身近なあるあるネタが多く、観客と共通する話題を見つけて安定したトークを繰り広げます。争いを好まない性格で、カミングアウトの騒動の最中、いくらマスコミに揶揄われても怒りを表現することはありませんでした。だからこそ、業界から干されて2年間一度も電話がならなくなった時に、深刻な鬱病にも陥りました。
エレンは当時のインタビュアーに対し、エレンがカミングアウトする際、当時エレンで生計を立てていたスタッフや役員達が強く反対していた事についても「それはビジネス的にもっともなことです。」と彼らを尊重し、理解を示しています。業界的に言いにくいことだとしても、あの時実は何が起こり、自分はどう向き合っていたのかを視聴者にきちんと伝えました。彼女がオーディエンスに向けて言葉を発して自らを表現する時は、その責任を背負う覚悟を感じます。パーソナルの4の誠実さが現れているようです。
リアライゼーションナンバー<実現していくこと> 4(13)
正直に生きることの尊さ
古いやり方を壊し、新しい基盤を作る4の強いエネルギーは、まるでそれが以前からそこに存在していたかのような、当たり前のものへと変えていく力があります。そしてそれは前よりも強固なものへ変容します。
時折、逆相の関係であるバース5のネガティブな部分によって、自分を出してもいいのか悩んだ時期がありましたが、カミングアウトから既に20年余りが経ち、今ではすっかり本当の自分を生きる彼女。かつて怯えていたあのインタビュー時の面影はなく、どのフェーズでも笑いがあります。過去のエレンと同じように、本当の自分を見失いかけている人に、ありのままの自分として生きることを自ら見せること、そのサポートをすること、それが彼女がこれからも実現させていくことでしょう。これはセクシャリティだけに限らず、性別や人種など誰にでも共通することだと思います。
また、この実現していくナンバーには、またもやカルミックナンバーの13が隠れています。13はトートタロットのタワーのカードと共通項があり、創造と破壊によって人生の大きな学びを気づかせられる、少々しんどいナンバーでもあるのです。そのため、人道的な目的から外れるととたんに困難な事態に陥る可能性もあるのですが、エレンは夫婦で慈善活動を行い、特に動物保護に世界的に力を入れてバランスを取っています。自宅ではレスキューされた動物達と暮らし、スピリチュアルの世界にも通じているようです。生き物を癒すヒーラーとしての素質も十分備え、これからも新しい変化を見せてくれるかもしれません。
アディショナル・ステージナンバー
<どんなステージが与えられているか> #3
笑うライトワーカー
3をコアナンバーに持つ人は芸能指数が高いといわれていますが、同様の資質を持つ5をバースナンバーにももっていることで、エレンは潜在的にも芸能素質が非常に高いといえます。しかし、そんなエレンも若い頃は、コメディに対してあまり興味を持っていませんでした。
離婚後に塞ぎこむ事が多かった母親の笑顔を見たいがため、母親の前で踊ったり、面白い話を考えたりと、なんとか笑わせようとしていたと言います。また、今のエレンからは想像もつかないですが、昔は人前で話すことが苦手な舞台恐怖症でもありました。それを打ち消したのが、ある日、コメディではないイベントのステージに立った時のこと。なんとかして自分の緊張をほぐすため、ユーモアを披露したつもりが、予期せず観客が大ウケ。その観客の反応を聞いた瞬間に、まるで雷に打たれたような衝撃が身体に走り、確信したといいます。
「ようやく、私がやるべきことを見つけた!」
それからすぐにコメディクラブの門を叩き、人を笑わせる人生が始まっていくのです。まるで、ありのままの自分を生きると人は人生の醍醐味をこんなにも味わえるのか、こんなにも楽しいのかという事を体現してくれているかのようです。
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