数秘でみるセレブの半生/エレン・デジェネレス 「自分に正直に生きる」④

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ここからは更に詳細に彼女の半生を辿っていきます。

セクシャリティの壁を破るパイオニア

チャレンジナンバー#1 
1は時にパイオニアの役目を担うと言われています。セクシャリティの悩みを抱えている人にとって、それを公表する事は時に恐ろしくとても勇気が必要です。そんな硬い壁の打破に挑戦して偏見の垣根を取り払ったエレン。潜在的とはいえ、LGBTの活動を牽引したロールモデルになっていると言っても過言ではありません。

真面目な家庭人

ネイチャーナンバー #4  
自然体の姿を示すナンバーに4を持つ彼女は、基盤づくりを大切にし、自分の居場所であるマイホームや家族を大事にします。若い頃はインテリアデザイナーにもなりたかったらしく、結婚後はビバリーヒルズの豪邸で自分らしく心地よい空間を自分でデザイン。動物たちと共に暮らしています。

平和的な観察眼

アクションナンバー #2
「人々が傷つけあったり、拒絶しあったり非難しあったりするのを見ると悲しくなる。私達は本当は一つにつながっているというのに。みんな同じ分子から生まれている。」
エレンがこの言葉を発する事からわかるように、彼女は感受性に溢れる人で、常に平和的に行動しようとします。アクションナンバーに2を持つ人はバランス能力に優れ、争いを好みません。

生まれ年ナンバー #5  

生まれ年に5を持つ世代は、自分のやりたいことや人に伝えるべきことを広く世の中に啓発していく人が多いです。世界的に有名な、生まれ年ナンバー5の人には、1958年生まれのマドンナやマイケルジャクソン、プリンスがいます。日本人では、秋元康や小室哲哉、宮本亜門、ASKAといった著名人が生まれました。 多彩な表現と手段で時代を変化させて盛り上げていった、影響力がとても高い方が多い印象です。

生まれ月ナンバー#1

1を持つ人には、一度決めたら一心にそこへ向かう、信念が強い人が多いようです。エレンも若い頃、自分が正しいと思ったことに正直でした。この勉強は自分に合わないと短期間で大学を中退しましたが、スピード力が抜群な1のエネルギーは、人生で何をしたいのかを決めると迷いが無くなります。

生まれ日ナンバー#8 

生まれ日ナンバーには、行動や自我が出ると言います。8の人は1か10、やるかやらないかが極端に分かれてしまう時があります。普段は温厚にふるまいますが、時に辛辣になれるほどエネルギーが溢れます。自分で設定した高い目標に立ち向かい、しかも本当に目標達成してしまう強さを持ちます。
2019年現在、彼女の資産は4億5000万ドル、日本円で推定493億円にまで達しました。コアナンバーに現実化を示す8と4が4つも並んでいるのも、現実化の追い風になったようです。 


クリエーション# 1創造する力】

オリジナルでものを生み出す人です。とにかく開拓精神があり、人と異なる視点を持ち、唯一無二を目指します。起業する力が高く、クリエイター向きであると言えます。エレンは芸能以外でもクリエイティブさを発揮し、自身でデザインした家具や装飾品、衣料品やペット用品を開発して会社を立ち上げました。またレコード会社も設立しています。

グロウナンバー#5魂の成長力

生まれつき魂の成長への意欲が高い人です。新しいことを経験するごとに喜びを感じながら、自由を見つけようとしますので周囲からは自由奔放に見られます。若い時は家族等、近い間柄を通して辛い経験がありますが、人生の後半で癒しを受けとれることでしょう。

マチュリティナンバー#3共感度

エレンが司会をする番組でのトーク力は、多くの共感を呼び、視聴者に愛されています。共感成熟度に3を持つ人は、喜びや怒り、葛藤など悲しみの集合意識をキャッチしやすいので、相手の気持ちを汲み取ることに長け、対人面で能力を発揮します。

リードナンバー#3人をどう導くか

リードナンバーに3がある人は、ポジティヴな言葉と豊かな表現力で人々を喚起し、時代を革新します。エレンの巧みな言葉つかいと表現力は、見る人に大きな影響を与え、時代の流れを作ります。

サポートナンバー#3サポート力

サポートに3がある人はセラピストであり、ヒーラー、表現者です。動物保護に力を入れるエレンは、動物たちが安全に命をつなげるような活動を世界規模でサポートしています。

メイクムード#3ムードメーカー

メイクムードに3を持つと、時に驚くようなアイディアでその場の雰囲気をガラリと変えていきます。アカデミー賞授賞式の司会時には、ピザを大量に注文して会場でシェアしました。おまけにデリバリースタッフをアカデミーの舞台に上がらせたり、過去に実務経験のある掃除機セールスの実演をしてみせたり、スター達と自撮りをしてSNSにUPして楽しませました。斬新で自由、場を楽しませる雰囲気づくりに非常に長けています。

ボディナンバー#4身体・職業

ボディナンバーに4がある人は医療従事者や体に触れる施術者に向いているといえます。エレンは若い頃、獣医になりたかった時期があったといいますが、「自分はBook Smart(勉強ができて賢いが実践力が乏しい)ではない」ことを理由に、目指すのをやめました。現在は動物保護に貢献してサポートする形で動物の医療にも携わっています。また、過去に鬱病を経験しているので、いかにリラックスさせるかの様々な方法を学びました。

エモーションナンバー#4情緒

エモーションに4があると、理性と感情と冷静な思考の間で揺れ動きやすくなります。4を多く持つエレンは根本的に理性的で真面目な人柄です。しかし時に司会者として理性的な人でなくてはいけない、という役目が過度の責任を負わせてしまっている可能性もあります。

インテリジェンス#1【知性の使い方】


インスピレーションに従い、知識と活用することで現実に役立てていきます。
カミングアウトの前、エレンはこんな夢を見たそうです。
『美しい竹製の籠の中で囚われている一羽の小鳥。暫くすると、実は籠の小窓はとっくに開いていて、小鳥は自ら出られることに気づく』
この夢から覚めた後、自身にも、すでに外に出られる能力があるという、大きな気づきを得て「I’m coming out. (私は外へ出ている)」と悟ったといいます。

エレンの若年期:0~31歳

メジャーサイクル#1 ピナクル#9 チャレンジ#7  
◎若年期ナンバーの主だった意味。
1:自分の意志で決めなければいけないような、主体性を発揮せざるをえない出来事を経験
9:大きな愛に包まれる反面、人間関係でつらい思いを味わうことを経験して感受性を高める。
7:自己鍛錬、ステージアップ、専門性の高い方への挑戦


1958年:0歳(#5)
アメリカ・ルイジアナ州メタリーで生まれる
1972年:14歳(#10)
両親が離婚 (エレンは母側に)、笑顔をなくした母を元気づけるために絶えず面白いこと考えるように
1975年:17歳(#4)
母の再婚相手からセクシャルアビューズを受けるが、母に告白できず一人ニューオリンズに戻る
1976年:18歳(#5)
自分のセクシャリティに気付く
1977年:19歳(#6)
高校卒業後大学に進学するが人生で何をすべきか迷走し中退
1978年:20歳(#7)
母ベティに初めて同性愛者であることをカミングアウト
1979年:21歳(#8)
同棲していた恋人が突然事故死。ノミだらけのアパートで神に理由を聞きたくなり「神様との電話」のベースが生まれる
1980年:22歳(#9)
カフェクラブでスタンダップコメディを披露し始める
1981年:23歳(#10)
ニューオリンズクライドコメディクラブの司会者として働く
1982年:24歳(#11)
テレビ局Show Timesで全米一面白い人物に選ばれる
1986年:28歳(#6)
コメディアンとしてプライムタイムショーに出演
1989年:31歳(#9)
TVドラマ出演、本格的にTV業界へ

壮年期前半 :32~40歳

メジャーサイクル#8 ピナクル#4 チャレンジ#3 
◎壮年期前半ナンバーの主だった意味。
8:目標を定めて達成を目指していく
4:基盤づくり、自分らしくいられる場所を探す
3:周囲に光を与え啓蒙する、人を導くような使命がくる

1994年:36歳(#5)
主演ドラマ「エレン」が開始
(初動タイトルは”これら私の友達”)
1997年:39歳(#8)
ドラマの主人公にカミングアウトをさせる。同時にオプラ・ウィンフリーのトークショー番組で自身のセクシャリティを公にする。カミングアウトエピソードの回は4200万人の視聴者を獲得、史上最高視聴率を記録しエミー賞を受賞
1998年:40歳(#9)
スポンサーが広告の提供を中止、親会社であるウォルトディズニーはオープンなゲイを好まないという理由でドラマを降板させられる

壮年期中期:41~49歳

メジャーサイクル#8 ピナクル#4(13)チャレンジ#4 
◎壮年期中期ナンバーの主だった意味。
8:精神的な豊かさを得る、初めは不運と感じても、地道な努力を続け豊かさを獲得する
4:収穫へ向けた土台作りと安定。前半で内面を安定させ、後半は自分の能力を社会で生していく
4:人との和を心掛け、孤独にならない。広げた光をどれだけ人間関係に生かせるか

2001年:43歳(#12) 
911直後エミー賞の司会者を務める
「ユダヤ人に囲まれたスーツ姿のレズビアンの女性に会うことほどタリバンが驚くことはない」というジョークが話題に
2001年:43歳(#12) 
シットコムで再度ドラマが編成されるが低視聴率でわずか13回で打ち切り
2003年:45歳(#5)  
トークショー番組「エレンの部屋」放送開始 
映画「ファイディング・ニモ」でドリーの声を担当
2004年:46歳(#6) 
オーストラリア出身女優ポーシャ・デ・ロッシとの出会い
2006年:48歳(#8) 
アカデミー授賞式史上初の二回連続女性司会を務める

壮年期後半:50歳以降

◎壮年期前半ナンバーの主だった意味
メジャーサイクル#5 ピナクル#6 チャレンジ#4

5:形になったものが更に進化し外向きに活発化する
6:結婚・愛情がテーマ、コアに6がないエレンがようやく愛を手にして自分を知る
4:リスタート、今後のための準備。自己回帰を経て次の基盤造りへ。新事業を始めるなど着実なプロセスを踏む

2008年:50歳(#10) 
カルフォルニア州で女優ポーシャ・デ・ロッシと同性結婚
2010年:52歳(#12) 
「イレブンイレブン」レコード会社設立
2015年:57歳(#8)  
自身のセンスを生かした家具や装飾品、ペット用品、衣料用品のブランド「ED」を立ち上げる
2016年:58歳(#9)  
アメリカ国民で最も名誉ある自由勲章を授与される
2018年:60歳(#11) 
妻からルワンダ共和国のゴリラ保護センターを贈呈される


エレンの人気が戻ってからも、SNSは些細なことで炎上し、結婚すれば常に離婚の危機と書かれ、妊娠した等とあることないことを書かれましたが、しかし彼女達夫婦の受け取り方は違っていました。
『これはむしろ、自分たち同性カップルが他の異性カップルと何ら変わりなく受け入れられているという事。みんなの見方が変わったんだということに、私達は内心喜んでしまったわ。』彼女たちは笑ってそう言います。時代は人と共に、大きくどんどん変わっていくのです。

2016年に、エレンがホワイトハウスで手に入れた勲章があります。それは「Medal of Freedom」(自由の褒章)まさに彼女の人生を象徴するような勲章で、エレンのイヤーサイクル9の年回りの出来事でした。1997年から彼女がずっと追い求めてきた自由を、やっと手に入れた集大成といえます。

あれから16年の間続く彼女の人気トーク番組は、契約満了の2020年にも終了するのではないかと言われています。現時点で6周期イヤーサイクル12の時、今しばらくは変化の時が続きそうです。3年後の2023年には7周期に入っていく彼女、たとえその冠番組が終了しても、彼女はまた次の新たなステージで、今度は自分自身を楽しませるために更にチャレンジしていくでしょう。

参考文献:
“The Inspirational Life Story of Ellen DeGeneres” written by Gregory Watson 
“Love, Ellen: A Mother/Daughter Journey” written by Betty DeGeneres
“The Wit and Wisdom of Ellen DeGeneres” written by John Jennings
“Ellen DeGeneres :Relatable” by Netflix
“Oprah Winfrey Show” Oprah Winfrey https://www.youtube.com/watch?v=TRUjNOpT5-A&t=16s
“20/20 interview” Diane Sawyer https://www.youtube.com/watch?v=jPMthYke01g
“Ellen DeGeneres :Relatable” by Netflix video

あとがきに続く→