数秘でみるセレブの半生/エレン・デジェネレス 「自分に正直に生きる」その①
2019年に受講したヌメロロジー講座の修了課題として、有名人の半生を数秘で追ってみるというものがありました。その時私が題材として挙げさせてもらったセレブが、アメリカ国籍のエレン・デジェネレスです。当時の文章を読み直すと誤字脱字に加え、LGBTに関して適切じゃないかもしれない言い回しがあったので、改正して再UPしました。ハッキリ言いましてかなり長文です。
※あとがきを含むと①から⑤まであります。
外から見たエレン
本名:Ellen Lee DeGeneres / エレン・リー・デジェネレス
生年月日:1958年 1月 26日 生まれ
出身:アメリカ・ルイジアナ州
職業:コメディエンヌ、司会者、脚本家、プロデューサー, 実業家
エレン・デジェネレスはアメリカの人気コメディアンであり、人気トークショーの司会者です。そして世界で最も高く認知されたレズビアンでもあります。
22歳の時にニューオリンズのカフェクラブでスタンダップコメディを披露、その一年後にはテレビ局Show Timeで「全米で最も面白い人物」の一人に選出されました。
インスピレーションで脚本したネタ”Phone Call The God(神様との電話)” が話題を呼び、1986年になると全米でも人気の高い司会者ジョニー・カーソン(㊟2)のナイトショーに番組初女性コメディアンとして出演を果たします。この出演を皮切りにメディアへ露出が増え、1994年には主演のシットコム(㊟1)がスタート。ドラマは大ヒットして評価も鰻登り。何もかもが順調に行くように見えていました。
今でこそエレンは同性愛者だと公言していますが、当時は自分が同性愛者であることをふせて活動していました。高まる周囲の賞賛の声と自分の心の声との間の違和感に気づき、人気絶頂の中でカミングアウトを決意します。
人気コメディアンの勇気ある告白は、本人の想像以上に全米で物議を醸し、多方面で称賛を受けると同時に批判の嵐にも晒されました。これが起因してスポンサーは降板、高視聴率にもかかわらずドラマは打ち切りになり、それから暫くの間エレンは業界から干されてしまうのです。
数年後、エレンの再起をかけた新番組のトークショー「エレンの部屋」が高い評価を受けると、次第にかつての人気を取り戻していきます。また、交際中だった人気女優との同性婚を実現、私生活でも話題を呼びました。ショービジネスだけでなく、近年は動物保護に貢献し、ペットと衣料用品のブランド「ED」や、レコード会社「イレブンイレブン」を設立するなど実業家としてもマルチに活躍しています。2016年には「国を正しい方向に導いた人物」として、オバマ(元)大統領から民間人で最も名誉ある自由勲章を授与しました。
LGBTに未開だった社会を大きく進化させたエレン、カミングアウトに至るまで自分をどのようにとらえ、そして人生とどう向き合ってきたのか。彼女の言う『 自分らしく正直に生きる』とは。現代数秘術でエレン・デジェネレスの人となりと半生の読み解きにチャレンジしてみます。
㊟1 ジョニー・カーソン:1960年代から90年代にかけて人気があった名司会者、俳優
㊟2 アメリカのシチュエーションコメディドラマのこと
例:奧様は魔女、フルハウスなど
Ellen Lee DeGeneres / エレン・リー・デジェネレス
5つのコアナンバー
1 : バースナンバー 5(32/ 23/ 14)
2 : デスティニーナンバー 8 (80/ 8/ 8)
3 : ソウルナンバー 4(40/ 4 / 4)
4 : ペルソナ 4 ( 40 / 4 / 4)
5 : レアライゼーション 4 (13/ 4)
バースナンバー5/「経験を可能性に」
「小さい頃のエレンは他の子と同じようにお人形遊びが大好きで、お転婆で愛くるしい子だったわ」
エレンの母親、ベティ・デジェネレスは彼女を真面目で繊細で、恥ずかしがり屋な性格だったと言います。大勢の人の前に立つ現在の印象とは異なるのも、子供時代の環境とエレンの本質がそこに影響しているようです。
幼少時、エレンの父と祖母はクリスチャンサイエンス(㊟3)を信仰していました。市販薬などのCMがテレビで流れる度に
「これを見てはいけない!」
と祖母がテレビの前に立ちはだかり、情報を遮られる生活していたようです。そのためエレンは、子供時代に投薬と予防注射をした経験がなく、足に木の枝が突き刺さる大怪我をするまで一度も病院に行ったことがなかったといいます。14歳の頃に両親が離婚し、それを機に母親と共に生活するようになります。宗教との関わりがなくなり、生活の自由を取り戻したエレンの自分を知る旅が始まりました。
彼女のバースナンバー(以下:バース)は、自由と変化を象徴する「5」です。バースに5を持つ人は、好奇心旺盛で未知の体験に飛び込みますが、その経験を可能性に変えて人生を切り開いていく力強さがあります。ある種波乱万丈型とも言えますが、そんな5のエネルギーを持った彼女を試すかのように、20代に入るとさまざまな出来事が起こります。
大学に進学してからすぐに「自分が人生で何をすべきかわからない」と思ったエレンは、僅か1学期で大学を中退。その後は、法律事務所の事務員やウエイトレス、バーテンダー、塗装業や歌電報(㊟4)、掃除機のセールス等様々な職を転々としました。5は変化するエネルギーが高い分、その反動で悩みも生まれやすく、飽きっぽくなったり、元をすぐに断ち切ってしまう部分が出ることもあります。良く言えば、一つの分野に縛られず、多くの物事にうまく混じりながら環境の変化を受け入れていく、「5」特有の柔軟性を発揮したということです。結果的にエレンはこの時に経験した職種の全てをコメディアンの要素に生かしており、まさに経験を可能性に変える力を持っている人だと言えます。
覚悟のカミングアウト
「私は自分が自分であること、そしてありのままの自分でいることを恥じない」by Ellen Degeneres
これはエレンのポリシーであり真実です。1997年に起こした覚悟のカミングアウトによって、セクシャリティをオープンにした事から殆どの仕事を失い、マスコミ・メディアに好き勝手書かれました。テレビをつければエレンのゲイを引用して面白おかしくネタにされ、殺人予告や爆発の脅迫、エレンへの抗議運動にも遭遇して心に傷を負い、鬱になって辛い時期を過ごしたといいます。
また、彼女のバース5には二桁数秘でいうカルミックナンバー「14」が隠れています。この14を持つ人は、人生で幾度ととなく訪れる大きな変容を経験する必要があり、身近な関係内、家族との協調性が必須になります。自分の中の真実を追求した結果として発生する善悪を体感するプロセスは、バース5の辛い学びでもあります。それを乗り越えた後に手に入れる自由と柔軟な生き様を世の中に見せることは、本人が思う以上に人々に可能性と勇気を与えます。
㊟3:クリスチャン・サイエンス:薬や手術に頼らない信念を持つ新興宗教
㊟4 電報で歌を直接歌って届けるアメリカの電報サービス
→その②の記事はこちら