⑧コピーは身を助ける
「国際結婚・国際離婚 これから私は”I do what I want!”」の⑧章目
①はじめに はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404
②なんでアメリカ? はこちら↓↓↓
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③出会いのルール はこちら↓↓↓
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④嫁姑問題問題は万国共通 はこちら↓↓↓
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⑤.「みんなと一緒はちょっとイヤ…」はこちら
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⑥涙ぐましい日本人妻たちの努力 はこちら↓↓↓
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⑦ 「マウンティングマウンテンは孤高のファイター」はこちら↓↓↓
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日本の諺に『転ばぬ先の杖』と言うものがある。前もって準備をしておくとトラブルを回避出来ますよと言う先人の教えだ。
“しっかり者のお姉ちゃん”になるべく育てられた私は子供の頃から準備を怠らないようにと口を酸っぱく・たまには手も出る勢いで親から叩き込まれた。
そのお陰か今でも前日の夜には必ず翌日に着る洋服やアクセサリー等をきちんとコーディネイトして・持ち物チェックしてから眠るし、事前準備を怠らない。国内旅行の準備は数日前から・海外旅行の準備に至っては1~2週間前から始める。当たり前の事かもしれないが、仕事でも大事なメールや資料はフラグをつけ保存・パソコンと共有フォルダとクラウドにも保存、トラブルに備えその結果に至るまでの経緯が分かるものを時系列で保存をしたりファイリングをして纏め、極端な話『他の誰かにいつでも引き継げる』ようにマニュアルもチマチマと作成し部内共有フォルダとクラウドに落として更新している。
そう、私は石橋を叩きすぎる程に叩く女だ。
そんな私は国際結婚・国際離婚と言うものを経験して『コピー(バックアップ)は身を助ける』と改めて骨の髄まで痛感したし今後に備えてもっと徹底しなくてはと考えている。
コピーやバックアップを取っておくことの重要さ、これは何も仕事や普段の生活だけではなく夫婦間の関係においても言えることのように私は感じる。
その結果に至るまでの経緯を保存しておくことは万が一何かトラブルが発生したときに解決に向けて早く動くことが出来るし、場合によっては自分の権利を脅かされたり被害を被ったりすることを回避出来ると思うからだ。また最悪の事態に陥っても、それらの資料からいち早く対策を取れるのでは?と考える。
私はアメリカ人との国際結婚をするにあたり、前章でもサラリと触れたとおりグリーンカードの申請をした。国際結婚をなさっている・またはこれから国際結婚やアメリカへの移住を考えている方は既にご存じかと思うが、弁護士を通さず自分たちで書類を作成するときには小難しい沢山のペーパーワークが必要となる。日本の戸籍謄本やその英訳・写真や健康診断資料・日本での犯罪歴や、国際結婚の場合はそれが違法なものではないと証明するために2人がお付き合いを始めた経緯や付き合いの証拠となるメール・手紙やカード・書類・写真も提出する必要がある。
にも関わらず!!!移民局はシレーっとその書類たちを紛失する事が多い。オイ、コラ、てめぇ!!と言いたくなる位に悪びれずに『見当たらないので再度送付するように』と言ってくる事が多々あるようだ。これは私の周りの国際結婚の先輩方から「絶対コピーを取っておきなさいよ!!」とアドバイスを頂いた。
幸い私たちの場合は紛失こそなかったが、わざわざ移民局に相談に行き確認をしたにも関わらず誤った情報を職員から教えられたせいで、危うくグリーンカードの申請を突き返されるところだった。これに関しても私は心の中で「オイ、コラてめぇ!!」と悪態をつきながら別の書類と(これは未だに腑に落ちないが)『書類が届いていなくてごめんなさいね』と言うような一筆と書類の一部が遅れたが為に「この申請を棄却するのではなく元のプロセスに戻してもらう」為の費用も慌てて送付し時間もお金も余計に掛かった。(私は根に持つタイプなので)誤った情報を私たちに教えた職員の名前とオフィス名・訪問した日付が明記された予約カードのコピーも抜かりなく一応一緒に送り付けてやったがそれらが効力を発揮したかどうかはイマイチ分からない。 にしてもほんの少しだけ私の溜飲が下がったのを覚えている。
例えそんな事がなくても、結婚の時にはポジティブな方向に進むための苦労なので後から「そんな事もあったわね」と笑い話になろうというものだし、そこまで目くじらを立ててコピーコピー言わなくて良いんでない?なんて思ったあなた。
気持ちは分かるが甘い。甘すぎる。
国際結婚カップルの離婚率は元々高いが更に年々上がっている。そりゃあ、結婚するいわば幸せの絶頂期で頭の中がお花畑状態の時に離婚をする可能性を考える人はいないとは思うが、それでも備えは絶対に必須なのだ。
私はこれらの提出書類の紙のコピー・移民局から届いたレターに関してはキッチリかっちりファイリングをして保存していたが、それだけでは不十分で詰めが甘すぎたことを離婚するときに思い知った。
泣いて歯ぎしりをして悔しがったが後の祭り。あの離婚が無事成立するまでのヘロヘロのポンコツ状態だった私を叱咤激励しやるべき事を一緒に調べたり考えたり相談にのってくれた友達に、データでのコピーを失念していた事を伝えた時に「馬鹿なの?なんでそんなに不用心なの?!この国では自分の身は自分で守らないといけないの!色んな書類や経緯はWどころじゃなくてトリプルチェック以上でコピーをいくつも取っておかないとダメなの!!」とケチョンケチョンに叱られて目から鱗が落ちた。彼女には感謝以外の言葉が見当たらない。
なぜ紙のコピーだけではダメなのか?経緯を簡単にお伝えすると私の離婚の場合この離婚自体が私には寝耳に水で、それまで特に私たち夫婦が離婚について話し合っていたことはなく数年ぶりに私が日本へ里帰りしている間に元夫と義母が様々なところに手をまわし離婚準備をしていた為だ。
なんと元夫は私の誕生日に裁判所に離婚申し立てをしていた。
腹が立つのでもう一度言う。「私の誕生日」にファイルしたのだ。
彼は義母と義母の弁護士のいとこの入れ知恵で自分の不利になりそうなグリーンカード申請時に夫がサインした書類のコピーを破棄していた。
(なぜ私が奴らの悪行を知っているか?元夫はおバカさんだったのでそう言った会話のメールやメモをロックもかけずに放置していたのだ。浮気の証拠もザクザク出て来た。今となっては彼が馬鹿で良かった。)
あの日、日本から夫や義理両親夫婦へのお土産満載で帰国した私は両手にスーツケースを持った時差ボケ絶好調の状態で離婚を告げられ、その数時間後に裁判所から離婚申し立て書類を受け取ったのだ。
ね?鬼でしょ?怖いでしょ?震えるでしょ?
国際結婚が理由でグリーンカードを申請する際 受け入れ人となるアメリカ国籍の配偶者は移民であるパートナーを経済的にもサポートする義務があるためそれを誓約するサインをする。相手が軍人や政府関係の仕事の場合はそのサインが必要と聞いた。
私は経済的DVを受けていたので彼はその義務を怠っておりあのサインのある書類が残っているとまずかったのだ。
タラレバ言っても仕方ないが、もしもあの時私がデータでもコピーを複数持っており、彼が間違いなくそこにサインをしている事を他の証拠(当時最初に作った共同銀行口座の出入金履歴など)と一緒に弁護士に見せることが出来ていたら、もう少し私に有利に財産分与が出来たかもしれない。
私は、私と同じような悔しい思いをする日本人がこれ以上増えて欲しくない。良くも悪くも人は変わる…と言うよりこういった危機的局面に直面した時に本当の姿が見えるものだ。『彼/彼女は本当にSweetで自分にはそんな心配無用』と今思っているあなた。
人生なんて何が起こるか分からないの!!
私だって私の人生に離婚・バツイチの文字が残るなんて思ってもいなかった。
あらゆるコピーと言う名の証拠を使わなければ使わないで全く問題ない。が、備えは大事!保険の1つとしてありとあらゆるもののバックアップはトリプル(紙のコピー、USBなどへデータのコピー、クラウドにもコピー)で取っておいて無駄ではない。
必要な時にないものを出すことは出来ないのだから。
国籍の異なる人と結婚し母国以外で生活する場合、当然のことながら文化も法律も何もかも違う。あなたは完全なアウェイの環境にあるのだ。ある程度やりすぎ位の用心深さは必要なのだと思う。
経済的にも対等な立場で結婚しお互いが納得する条件でプレナップ(婚前契約)を交わしているなどそれぞれの状況では意見も変わるかもしれないが、悪いことは言わない。よーく考えて。コピーは大事だよ。
不要だと確信したときに捨てれば良いだけ。捨てることはいつでもできる。
友人の言葉を胸に、今日も私は大事なものはon・off問わず控えをトリプルでコピー保管している。
教訓:どんなものでも大事そうなものはトリプルコピー・バックアップをとるべし。証拠は裏切らない。
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