⑭芸能人じゃなくても歯は命
「国際結婚・国際離婚 これから私は”I do what I want!”」の⑭章目
①はじめに はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404
②なんでアメリカ? はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/nd5a330e83404#2uF14
③出会いのルール はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n845408684233
④嫁姑問題問題は万国共通 はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/neabf4f5b01b1
⑤.「みんなと一緒はちょっとイヤ…」はこちら
https://note.com/caco28may/n/n6a8916bd8d2b
⑥涙ぐましい日本人妻たちの努力 はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/ndcd556e50366
⑦ 「マウンティングマウンテンは孤高のファイター」はこちら↓↓↓
https://note.com/caco28may/n/n3ff2f1b31bf7
⑧「コピーは身を助ける」はこちら↓↓↓
⑨”ちゃんとしてる”って素晴らしい
⑩「Don't Be Shy!」はこちら↓↓↓
⑪「仲が良すぎるのもいかがなものか?」はこちら↓↓↓
⑫「信じるも信じないも」はこちら↓↓↓
⑬心のバランスって大事(その1)
⑬心のバランスって大事(その2)
今日は「歯」のお話を。
皆さん、ちゃんと毎日オーラルケア(歯のケア)をしていますか?
歯が丈夫じゃないとおいしいものも食べられないし、会話をするにも困る。歯が悪いと体の色んなところに支障が出るし健康そして命にも関わってくる。歯並びも大事よね!欧米諸国じゃ歯並びはものすごく重要視されていて子供だけではなく大人も割と進んで矯正している。
私の友達も40代半ばにして決心し2年ほど矯正ワイヤーをしていた。
初対面の人と会うときに見る相手のポイントとして欧米じゃ「歯(歯並びや色)」が1,2位に上がってくるのに対して日本は5位。
ガッタガタの歯並びだとアメリカじゃ
「自己管理が出来ていない」「歯にお金を掛けられない貧乏人」など
意識低い系だと判断されてそれなりの見方をされてしまう。
ホラ、アメリカの映画で歯並びの悪いヒーローっていないけど、悪役は口元がガタガタだったり歯が汚れているという演出が行われていることが多いじゃない?
オーラルケアへの意識、残念なことに日本は後進国と言われている。
歯にかける年間投資額もアメリカでは「5,000円以上~10,000円未満」
ドイツは「10,000円以上~15,000円未満」に対して日本はとにかく低くて「3,000円未満」。
そう言われてみれば、アメリカではオーラルケアでは有名は某メーカー品のデンタルフロス(40~50m分位)が$1.5~$3位で買えるのに対して、日本じゃ同じものが500円~700円で種類も少ない。
日常的にデンタルフロスを使っている私にはこの金額差が本当に辛いところ。
日本はデンタルフロスに限らず電自動歯ブラシやフロスピックなどいずれの種類も使用率が一番低く、オーラルケアへの意識やオーラルケア用品の用途への理解がまだまだ進んでいないのが現状らしい。
残念、残念過ぎる…(泣)
八重歯がカワイイとか言ってる場合じゃないよ?!
それ日本でも昔から「鬼歯」って言ってあまり褒められたものじゃないのよ?親知らずは抜いて歯並びを整えた方が絶対にいいって!!とテレビの若いアイドルやタレントさんを見ていても結構な頻度で思ってしまう私。
今は微妙になりつつあるけれど経済先進国と言われるこの国が、なぜこうも歯への意識が低いのか?
私は日本の医療費の安さも影響しているのではないかと思う。
日本の医療保険制度は本当に素晴らしい。国民健康保険制度、所得に応じても異なるのかもしれないが国民健康保険では月2~3万円で、後期高齢者に対しては1割負担・後期高齢者以外は3割負担 で医療行為が受けられる。
もちろんこの医療保険は歯も目もカバーしている。
また高額医療費(年に10万円以上)がかかった場合は年末調整や確定申告で多少戻ってきたりもする。
おかげで「あれ?風邪気味かな?」とか「なんだか歯が痛い気がする」と不安になればすぐに予約を取って医療行為を気軽に受けられるのがありがたい。
おまけに救急車を呼んでどこかの病院に搬送してもらってもお金がかからない!安心して具合が悪くなれるじゃないか!!おぉ、神よ。ありがとう。
従って、(もちろん健康管理はちゃんとしている人は多いのだろうけれど)『いつでもすぐに受診出来る』と言う安心感から「調子が悪くなってから、痛くなってから」病院に行けばいいしな…と言う意識がこのオーラルケアへの投資額や歯の矯正率の低さに繋がっているのではないだろうか。
「だからこそ」これから海外に長期滞在・または移住する方はまず歯の治療を徹底的に完了させてから日本を出国して欲しい。
ご存じのようにアメリカの医療保険は度肝を抜かれるほどに高い。
私は元配偶者が軍人だったので医療費に関して現役時代は0、リタイア後は月わずか$45と言う掛け額でじゃんじゃん医療行為を受けられたし処方箋の薬なんてほぼタダだった。
このことだけが元配偶者と結婚して良かったことの1つだ。
低価格で本当に有難かったが一般企業などでは(2019年当時でも)月$500~700、高給取りの人は$1000以上の医療費を毎月支払うことになっていた。でもね、この医療保険だけではなぜか歯科・眼科は受診出来ない。
歯と目に関しては別の医療保険に入らないといけないの。しかも任意。
つまり体の医療保険+眼科・歯科の医療保険のW支払い。
そしてこの歯科・眼科の保険はクリニックによってその保険会社の扱いがあるかどうかで受診できない場合もあるし毎月支払っている保険金額によって受けられる医療の上限額も変わる。
尚且つ病院でも受診のたびにco-payと言ってその日の受診費用の50%は必須で支払わないといけないの。
例えば歯医者の保険で年間にカバーしてくれる金額上限がその加入者と扶養家族全員分合わせて$1200まで、それぞれの年2回の定期検診は無料だったとする。
半年に1度チェックアップで歯医者に行って特に問題がなかった場合は保険でカバーしてくれるから窓口での支払いはなし。
でも昔に治療した銀歯が取れて見てみたら銀歯の下がまたもや虫歯になっていた!しかも2本も!!結構酷くて治療が必要でクラウンを入れなくちゃいけないみたいだし尚且つもう1本小さい虫歯があったと言う状況だったとしよう。
まずは小さい虫歯の治療。これは1本$100位で治療してくれるから、窓口で払うco-payは$50、保険適用で$50分使う。=保険がカバーしてくれる金額残高は$1150。うん、この程度だったらホッとするよね。高くないよね。
次にクラウンを入れなくちゃいけない酷い虫歯の場合。
銀歯を外して下の虫歯部分を削りますよね?で、仮セメントみたいなのを詰めます。
この時点で一旦「クラウンを入れる必要があるけど、これ位はかかりますよ」と見積額を提示してくれます。
まぁ見積を見せられても治さないことにはどうにもならないから
「クラウン、入れてください」と言うしかないわな?
で、お値段は虫歯治療とセラミッククラウンの作成・装着2本で$2300。
えっと、待って、1本は保険がカバーしてくれるけどもう1本は自腹の計算…?でもこれがもしも神経にまで達していて神経も抜くとなると、まずその虫歯治療をしてくれている歯医者では神経は抜いてくれなくて、スペシャリスト(神経を抜いてくれる)歯医者に行って神経だけを抜いてもらいます。お値段$700。もうカバーしてくれる保険がないからこれも自腹。
と、言うことは歯の治療だけで自腹額は軽く$2000近くはかかるってこと。尚且つこの時点で既に保険の適用額は私一人で使い切っちゃってるので万が一夫にも歯の治療が必要となったら夫は全額自腹。
高い、高すぎる!私はこの例のとおり昔治療してもらった歯の詰め物が取れた・その下が虫歯・神経を抜く等などがほんの2年の間に立て続けに発生してトータルで自腹額は全額で$3500以上はかかった。
もちろんクソ元旦那は労わりの言葉なんて皆無だし「もしも俺が虫歯になったらどうしてくれるんだよ!」と文句たらたらで(ん?待てよ?現役の軍人は基地の中に歯医者がいて治療してくれていたから保険は使わなかったじゃん?ちくしょう、あいつそれなのに文句言っていやがったのか!?と今更気付く。)一銭もヘルプはしてくれませんよ。自分の独身時代の貯金を切り崩して支払ですよ!円からドルに両替しての支払ですよ!!
この時ほどスペアの歯がにょきにょき生えてくるサメを羨ましいと思ったことはなかった。そして「人の歯よ、やせた歯茎よ、なぜ自然治癒しない…」と涙にくれたし今でも毎日歯を磨きながら思っている。
こんなふうにアメリカで歯の治療を沢山受けた私だけれど、決して自分での歯のケアを怠っていたわけではない。断じてない。むしろやりすぎた位。
虫歯になるのが絶対に嫌でゴシゴシ丁寧に磨きすぎて歯茎とエナメル質がこそげて知覚過敏だもの。話は逸れたが、そんな訳で治療にものすごくお金がかかる為、滅多なことがないと歯医者に行けない人もとても多いのでドラッグストアでのオーラルケア商品の充実具合が半端ない。
日本ですぐに歯医者に行けないときの痛み止めって鎮痛解熱剤くらいですよね?アメリカじゃ、痛み止めの塗り薬があるんですよ奥さん。
Anbesol こちらゲルタイプですが塗ると塗った箇所とそのまわりが痺れて感覚がなくなる。
痛みは確かに薄れるけど痺れるって?と思ってよく見るとなんと局部麻酔と同じ成分が20%入っている。
どうやらアメリカじゃ市販で局部麻酔薬が売っていてそれで痛みをごまかしていると言うことにビックリした。
なぜごまかすか?何軒も歯医者が集まっている=選択肢の多い都会ではない限り田舎の町には(腕の良し悪し関係なく)街全体に1~2件の歯医者しかなく選択肢が極端に少なくて住人たちのみんながみんなそこに行かざるを得ないために予約がなかなか取れないからだ。
とんだヤブでもそこそこ商売繁盛の図式が出来上がっている。
(お前のことだDr.Heath!←私がかかっていた田舎の歯医者さん)
七転八倒するくらい歯が痛くても予約が取れず飛び込みでも見てもらえないことは日常茶飯事。どんなに痛いと訴えても早くて3日後・酷いと1週間~10日後にしか見てもらえない。相当な緊急事態なら見てもらえないこともないかもしれないけれど・・・
従って、そんな緊急事態に陥らないためにも日々のケア・歯医者での定期的なチェックアップに時間とお金を掛けるのだと思う。
だからスーパーやドラッグストアでの歯磨き粉・オーラルケアの種類もものすごく多いし、ホワイトニングにかける情熱も品数を見ると圧倒される。
そしてその効果の早さよ。よく聞くのはcolgate。
私は使い心地がどうにも合わなかったが、使った人(日本人)が
『数回このホワイトニング効果のあるcolgateで歯を磨いただけで格段に白くなった!』と評判になったりしている。磨いてすぐに効果が出るとはどんな成分が入っているやら…と一抹の不安はあるが。
お金を掛けない民間療法としてbaking soda(重曹)で歯を磨くなんてものもあるけど、茶渋を取る要領+研磨しているだけだから表面のエナメル質も薄くなっていくのだと思う。そう、車の表面をコンパウンドで磨くみたいに。重曹で歯磨きはしなかったけれど、虫歯になりにくくなると聞いて(本当かよ)私は重曹を溶かした水で歯磨き後にうがいだけはしていた。
やらないよりは良い気がして。効果は“?”だったけど歯の治療でアメリカで痛い目にあっていた私は藁にもすがる気持ちだったので色んな民間療法も試したものだ。
散々歯の欧米式のケアを提案しておきながら水を差すようだけど、アジア人が欧米人並みの歯の白さを目指すのも考え物だ。
歯が強い人には良いかもしれないが、みんながみんな日本ハムの新庄監督のような白さを目指す必要もないと思う。
何故なら欧米人とアジア人では歯のエナメル質の強度と言うか厚さが異なるしそもそもベースの色が違うから。
アジア人は欧米人に比べて先天的にエナメル質が薄いため象牙質が目立って黄色っぽく見えるのはデフォルトなのよ。
それにエナメル質も溶けたり削れたりすると二度と復活することはないから気を付けて。自分の歯が黄色っぽく見えて嫌と言う人もいるかもしれないが日米両方の歯医者さんたちに尋ねた結果「きちんと食後に歯を磨いてケアをしていてオフホワイト位の色の歯を保てていればアジア人はそれが1番健康な歯と言える」らしい。
だからキチンとケアをしていてオフホワイトの色味なのに「君の歯は黄色で汚い!ホワイトニングをするべきだ!!」と声高に言う歯医者はヤブの可能性が高い。と、思う。これから外国の歯医者にかかる人、気を付けてね。
ずらずらと書いたが何が大事って「すぐに見てもらえるからいいや」じゃなくて、歯、大切にしましょうね!
教訓:海外に行くなら徹底的に歯の治療をしてから出国は基本。
サメを羨みたくないならな!!