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味覚探求

森呼吸企画 第4弾
~QUI味覚探求~ 「白山サフォーク」羊肉の満喫

西川 治氏の『悦楽的男の食卓』(マガジンハウス)の「ユダの羊。」の項では聖書を引用した文が書かれている。

 「忌むべき物を、どんなものも食べてはならない。あなたが食べることことのできる獣は、次のごとくである。すなわち羊、牛、やぎ・・・すべて、ひづめが二つに割れたもので、反芻するものは食べることができる。
 豚は、これはひづめが二つに分かれているが反芻しないからだめだ」
 まあ、そんなぐあいである。ちょっと考えてみると羊ぐらいじゃないだろうか。禁制、禁忌、触れてはならないとされているタブーからまぬかれているのは。
       -以上、文中より-

ヒンズー教徒は牛、イスラム教徒は豚を絶対食べない。そう思うと羊は全世界の人が口にしている。

日本人はと言うとあまり口にしない。独特な匂いが苦手のようだ。
でも北海道の人たちはジンギスカンと言って肉といえば羊肉になるようだ。

今回は羊肉の味覚探求。
低カロリー、タンパク質豊富(大豆の2倍)、鉄分はほうれんそうの3倍、脂肪燃焼効果のあるL-カルニチンが含まれている。
女性には魅力あふれる食べ物である。

でも女性には羊が苦手な人が多い。
そのほとんどの人は匂いが嫌いと言う。
西川治氏の説明では、その匂いの元凶は羊の短い尾の後ろから分泌されるもので肉そのものではなく、脂肪の塊、肉をとりまく脂肪層に匂いがあると書かれてある。その匂いを好む人々も少なくはないらしい。

羊肉はラム(仔羊)とマトン(羊)に分けられている。
今回の羊肉はマトンの料理である。
マトンは長く生きていた分肉質は力強く、匂いもある。
それが羊らしい肉と主張している。

でも、サフォーク種の羊肉は臭みが少なく食べやすい。
ビギナーにふさわしい羊肉である。
日本でも生産が少なく希少な羊肉のためあまり手に入ることはない。

白山のやまだち牧場も同様で年間30頭もいない。
この貴重な羊肉を体験するのを見逃すことはできない。
今シーズン最後の羊肉を手に入れました。






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