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「1日1良いこと探し」

を始めてから、何かあったり、考え込む時があっても、気持ちの切り替えが早くなったり、普段から気持ちが軽くなってきた。

私の両親は幼い頃に離婚しているが、どちらとも縁を切った。

酷いことばかりされ、心身共にとても傷つけられた。
人としての根っこは何も育てて貰えず、歪んだ思想で私を30近くまで縛った。
あんなに憎いだけだった父の独りよがりな思い…父も心が幼く、間違っていたなりに私を思っていた事。
それはもう否定はしない。
大嫌いで許しはしないけど、ありがとう。

疎ましくなり縁を切ってしまった母。
私が幼い頃から会うたび、電話をする、母から掛かってくるたび、母が私の家に嫁いでいた時にされた、祖母や父からの仕打ちを一字一句話し続ける。
…10代になる前からずっと続いており、その上、一緒になって別れた人との間には必ず子供がいて。
父違いの弟と妹がいる。

自分も子供を持ち、自分のことでいっぱいいっぱいだった私。
母の切なる思いは、重荷になる程、感じていた。

繰り返される言葉に
「私ももう年。後どのくらい動けるかわからない。残りの2人が心配。長女のあなたが、何かあったら2人を頼むね。長女のあんたを中心に、3人仲良く助け合ってね。」
と言う言葉が追加されたことで、長年私の生家で母が受けた仕打ち話が繰り返される事を受け止めてきた事に、ほとんど交流のない兄弟といえるのかわからない2人を託されたことは、私にもその頃には幼い子供が2人いたので、不安なのはわかったが、けれど、それを受け止めるには、当時の私にはとても重すぎた。

私も家の事情でワンオペ育児。
息子は発達障害で、自分のことで一杯一杯。
何より、色んな意味で当時は自分のことばかりで、わかっている様で何わもわかっていなかったのだと思う。

とても身勝手で薄情だが繰り返され続ける言葉が、積もり積もってノイローゼになってしまった。
そして、正直に話したことで軋轢ができてしまい、完全に離れた。

今思えば、その話を聞き終わらないと「母とは会話が出来なかった」
私はきっと母と沢山話がしたかったんだと思う。

そして、彼女は西洋系1/4。
本当にとても美しい人だった。

それだけの美貌と色気のある、チャーミングな人だったから、いくらでも良い人が見つかるのに、ダメンズだった。
2人目の旦那さんは本当にいい人だった。
なのに、母の逆ギレで別れてしまった。
そして、その時2人の間に生まれた男の子は、二番目の旦那さんに引き取られた。

「自分が悪いのに逆ギレって、ちゃんと謝りよ!弟どうするん?
うちの家のより良いお父さんやし。良いお爺さんお婆さんやからええけど、お母さんおらんなるねんで?」と。

それでも「あんな小さい男と思わなかった」と逆ギレは続き、頭にきた私は「私を置いてきた事を、取られたことあんなにしつこく言うほど後悔してるんやろ!?なんでまたあの子を母親おらん子にするんや!?」とも言ったが聞かず。

気がついたら口だけはうまい男に、都合のいい女にされていた。

いくら私が「あの男はダメだ、早く別れな」と言っても聞かず。
自分を本当に大事にしてくれる人には恋愛感情が湧かない、なんか違うなどと、自分から幸せを拒否しているのかと思う様な人だった。
私はそれも、母に対してとてももどかしかった。
そして、結局離婚して1人
内縁で1人
なんで自分から苦労するのか。
子供に愛情を持っているのに苦労させるのか。
私はきっと母を憎んでいるのでなく、どうして不幸ばかり選ぶのか。と母を怒っているのだと思う。

私に対して何がなんでも親権が欲しかった母。私を取りあげられた母の悔しさ、その事で私を不幸にしてしまったと言う無念や、何度言っても晴れない悲しい気持ち。
それだけは、もう二度と会うことはなくても、自分の中で受け止められる様になった。
そして、長女として最後まで、「2人のことは、うん。」と言い切れなかったこと、ごめんね。

そして、両親にやっと「産んでくれてありがとう」と思える様になった。

なりたい自分も見つかった。

「ネガティブの中やどんな事にでもポジティブを見つける達人」

何十年も過去に囚われ、ずっと後ろ向きにしか歩いてこなかった自分。

自分の病気にうんざりしてばかりだった自分が、ここまで楽になった。

過去は過去として、無かった事にするのではなく、過去の自分に「今、こんな感じ」と、大袈裟に幸せアピールするわけでもなく、近況を語るように今の風景を一緒に見る。

私に活動限界を作っている病気にうんざりしている私にも
「ままならなくて、もどかしいけど、悪いことばかりじゃないよな。」
と、私を大切にしてくれる、私が大切にしている人たちを、同じ視点で一緒に見る。

そしたら、「幸せだよね」ってお互い目の前の風景を見て言える。

今はまだ微笑を浮かべて言える自分でいいし、それだけで満点だ。
いつか満面の笑みになるのだから。

まだまだ、なりたい自分への旅の途中。

雨のち曇りのち晴れで良い。

ゆっくり自分のペースで行こう。