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#25 最低賃金がバイト始めた頃より倍以上になってる話

先月8月29日に、厚生労働省は各都道府県の地方最低賃金審議会が調査・審議して決めた今年度の最低賃金(時間給)を公表しました。

7月25日の中央最低賃金審議会で全てのランクで50円の加算を答申していましたが、全ての地域で目安を上回る結果となりました。

詳しくみると、
最低は秋田県の951円(昨年度より+54円)、
最高は東京都の1,163円(昨年度より+50円)、
最も引き上げ額が高いのは徳島県の+84円(896円⇒980円)、
全国加重平均額は1,055円(昨年度より+51円)
になったそうです。
徳島県の+84円は凄いですよね。。

また、最高額(1163円)に対する最低額(951円)の割合は81.8%となり、こちらは10年連続で改善しているそうで(昨年は80.2%)、地方と都会の差が縮まってきたと言えます。
(なんか一票の格差の話みたいな話になってる?)

加重平均で計算すると、週40時間で月20日勤務とすれば、月額8,000円、年収で96,000円、上がります。
また、東京都では、週40時間で働く人の月額給与は「20万2,362円」以上となり、初めて20万円を超えることとなりましたね。
(1か月の所定労働時間を、40×52÷12=173.4h=174hで計算)


最低賃金のニュースは、やはり自分の会社の出先機関が在る都道府県の賃金がやはり気になりますが、仕事と全く違うところで気になっていたのは、「最低賃金が最低な県はどこになるか?」です。

上の表は、ここ10年における最低賃金の「最低額」だった都道府県をまとめたものですが、特に昨年「沖縄県」に抜かされた「岩手県」がどう出てくるか、勝手に気になっていました・・。

地理的な問題や、観光業に頼るしかない宿命でこれは仕方ないと思いますが、長らく、日本で一番最低賃金が低かったのは「沖縄県」でしたが、昨年、2014年以降の調査では2019年以外には最低額になっていなかった「岩手県」が全国最低額となりました。

これにはおそらく、岩手県の審議会に出席していた専門家たちは、
「ぇえ!?」「マジで!?」「うちが最低額なの??」「しかも沖縄と3円も差があるの??」「もうちょっと上げておけば良かった・・」などと思ったに違いないと思うのですが、、、

(あくまでも、わたしの個人的想像ですが・・・)


そんな中今年、「岩手県」は頑張ってワースト1位を回避することができました。良かったですよね。。
審議会の人たちも、ホッとしてることでしょう・・・

(これも、あくまでもわたしの個人的想像ですが・・・)


21世紀に入ってからの全国の加重平均額(賃金額・上昇額)をグラフにしてみると次のとおりになります

これをみると、2001年の664円から、2024年の1055円まで、23年間で金額にして391円、1.589倍に上昇していることがわかります。


冒頭のタイトルにも書いたのですが、今年の最低賃金改定で驚いたのは、最低賃金が自分が初めて地方の飲食店でアルバイトしたときの時間給の「倍以上」になったってことです。。

自分が初めてアルバイトをしたときの時給は「560円」でしたから。地方でしたけど。

今、うちの子(学生)のバイトの時間給、「1,200円」!!

昔も、家庭教師やスタンドや、コンビニで深夜やってる子なんかは時給高かったですが、今は普通の時間帯の普通の飲食店でもこんな時給ですからね、、驚きです。

ただですね、最低賃金がこれだけ上がると、そのすぐ上の時給帯で働いている人たちとの差がなくなってしまいますから、企業活動を円滑に行うためには、このグループの人たちの処遇には注視していく必要がありますね。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
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