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デアデビル2期-⑧「Daredevil: The Devil, Inside and Out Vol. 2」
情報
収録:Daredevil (1998) #88 -93
ライター:エドブルベイカー/ イラスト:マイケルラーク他
あらすじ
フォギーは生きていた。何者かに監禁され、別人として生きる訓練を受けていたがあるとき脱走を試みる。
マットはアルトンレノックスを追いモナコへ。カジノで連勝し特別な会合への招待状を得た彼は、そこでモナコの裏社会を目撃。カレンペイジと同じ匂いを持つ女性リリーと出会う。勃発した戦いの中、マットはデアデビルに扮し参戦するが、レノックスとリリーには逃げられてしまった。
ダコタノースの情報をもとにポルトガルのシントラへ向かうマット。一歩ずつ真相に近づいてゆく。
感想
終始淡々と話が進むなあという印象でした。デアデビルのヨーロッパツアーがみどころですが、派手さやカタルシスには欠ける。後味がどうも悪いように意図的に作られており、デアデビル2期始まってから続く苦しみの連鎖にとどめを刺すような構成になっています。特に、カレンペイジの亡くなるガーディアンデビルとベンディスマリーブコレクション1の話の系譜は重要なので、この二つの話は少なくとも覚えている必要がありました。ヘルズキッチンを離れたフィールドで戦うデアデビルにはもがき苦しむヒーローの悲哀がありました。
キャラクター※ネタバレあり
マット・マードック/デアデビル・・・モナコ、ポルトガルでアルトンレノックスを追跡するが、ポルトガルで彼の遺体を発見。リリーとトゥームストーンを追いたどり着いた真実は、ヴァネッサ・フィスクの陰謀だった。ヴァネッサは、マットをデアデビルの正体が露呈する前の状態に戻してやる代わりに、マットがキングピンの弁護をし檻から出すことを要求。二人が永遠に傷つけあうことを望んだのである。直後、FBI長官の自殺とその遺書が報道され、デアデビルの正体は謎のままとなった。ヴァネッサの策略にまんまと陥れられたマットは、戦いの連鎖に引き戻されることになった。
フォギー・ネルソン・・・謎の隠れ家で療養中、別の人生を歩む訓練を受けさせられていた。フォギーは脱走を試みるが、突如現れたハンドの忍者に隠れることを勧められ、隠れ家に戻ることに決めた。別人の人生を歩み始めたころ、マットの帰還を知り感動の再開を果たす。
リリー・・・マットがモナコのカジノで出会った女性。狂言誘拐を行い、デアデビルに自分を追跡させた。自分の想っている相手の香りがする香水をつけており、マットを混乱させた。策略がデアデビルにバレたあと、デアデビルにより解放される。
トゥームストーン・・・大きな体躯を持つアルビノの犯罪者。主にNYで活動している。超人的な怪力や耐久力を持つ。フィジカル面はデアデビルに圧倒的に有利だが、、。
ヴァネッサ・フィスク・・・キングピンの妻。彼女は死の淵にあった。自分の息子を殺めた苦しみだろうか、彼女の体は弱り切っていた。狂気のなか、彼女はデアデビルとキングピンを陥れ、きわめて効果的な置き土産を残しこの世を去った。
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