デアデビル2期-②「DAREDEVIL :parts of a hole」
情報
ライター:デビッド・マック他
イラスト:ジョー・ケサダ、デビッド・マック他
収録:daredevil(1998~2011)#9~15
ハードカバー版がおすすめ。
ちなみに私はコミコンアーティストアレイにてデビッドマック氏からこの本のハードカバー版を直接買いまして、サインを頂きました。
あらすじ
カレンペイジを失い、心にポッカリと穴が空いてしまったマット。新しく準備した事務所にきた最初の客は、ウィルソンフィスクの重要な秘密を握っているという。マットは彼を守ると約束するが、次の瞬間、狙撃手が彼を狙撃する。時を同じくして、耳の聞こえない女性マヤ・ロペスはピアノを演奏していた。彼女は幼くして父を亡くしており、心に空いた穴を感じていた。
感想
デビッドマックのデアデビル。デビッドマックのアートに惹かれてジャケ買いした人も多いと思う。本書は、前巻のカレンペイジの死の直後のストーリーとなる。新しい恋人マヤ・ロペス=新キャラエコーの登場とキングピンのキャラクターの語り直しが行われ、法廷劇ありアクションありの大盤振る舞いだった。ストーリーも大変面白かった。マヤロペスは、マットの敵と恋人を同時にこなすことになるが、このシチュエーションはすこしタイフォイドメアリーに似てる。このあと数話デビッドマックが担当した後、ベンディスの長期連載が始まる。それをふまえてもうまくまとまっていて好印象。
ストーリー詳細前半のみ※ネタバレ有
※原書を読む上での参考にしてください。原書未読の方は読まないでね。
カレンペイジを失い、心にポッカリと穴が空いてしまったマット。新しく準備した事務所にきた最初の客レニーは、ウィルソンフィスクの重要な秘密を握っているという。レニーの滑舌はヒドかった。マットは彼を守ると約束するが、次の瞬間、狙撃手が彼を狙撃する。デアデビルに身を包んだマットは、狙撃手を追跡。気の抜けた顔の白い服を着た男マーフィーをノックダウン。彼の双子の相棒の身柄も警察に引き渡した。
マヤ・ロペスは耳が聞こえない。彼女は目で人の唇の動きを読み取ることができる。それだけでなく、彼女は人の動きを観察し完璧に真似る事ができる。その才能をもって、優れたピアニストと格闘家として名声を博していた。マヤはキングピンに育てられていた。
病院で目が覚めたマットは、おぼろげに、死んだはずのレニーの幻からキングピンの秘密を伝えられる。事務所に帰ったマットは銃弾で穴の空いたピアノを前に落胆する。そこにマヤが急に訪れてきた。マヤは自分の舞台の後に会いましょうと、ウィルソンフィスクが宜しくと、言い残し去っていった。
マットは直ぐに行動を開始する。レニーの言っていた、crazy horseがキーでヴァネッサの後ろにある、というヒントからキングピンのビルに乗り込む。ヴァネッサの肖像の後ろに隠れた金庫の中には、キングピンが築き上げた犯罪帝国の中核をなす、人々を脅す為のネタが隠されていた。
キングピンは、マヤの父親がデアデビルに射殺されたと彼女に教える。デアデビルはマヤの父親を殺したときに奪った銃を、デアデビルはこの前の襲撃の際においていったのだと。そして捏造した写真を彼女に見せ、デアデビルへの復讐心を煽った。彼女は復讐に燃えながら、デアデビルとブルズアイの闘う映像を見て、それをコピーし闘いに備え始める。
レニーには双子がいた。双子の片割れラリーが実はキングピンの秘密を握っていた。レニーは彼の代わりに事務所へやってきていたのだった。マットにキングピンの秘密を伝えたのはラリーだった。フォギーとマットは、レニー殺害現場の清掃係のいる中で話し合っていたが、その会話をキングピンのスパイが聞いてしまっていた。
マットは約束通りマヤに会いに出かける。マットはとにかくいい匂いのする彼女に惚れはじめ、マヤも同じくマットに惹かれ始める。
キャラクター※ネタバレ有
キングピン 両目を失ったのが今回のポイント。覚えておこう。
マヤ・ロペス マヤはこのあとアヴェンジャーズ入りします。
ロザリンド・シャープ 前巻参照。
マーフィー兄弟 マーフィーの法則とかけたダジャレ名。