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デアデビル2期-④「Daredevil by Brian Michael Bendis & Alex Maleev Ultimate Collection - Book 2 」
本記事は旧ブログからの移設版です。
情報
収録daredevil #41 ~50.#56~65
ライター ブライアンマイケルベンディス
アート アレックスマリーブ
#51 ~55は「デアデビル:エコー ヴィジョンクエスト」に収録されているのでそっちを買ってください。本書を読んでからヴィジョンクエストを読む順番でOKです。
ベンディス期中盤。新彼女登場、元カノ(ブラックウィドウ)も登場。ちなみに私がデアデビルにはまってから二冊目に買ったのがこれです。vol.1を飛ばして読んでたんですけど訳が分からなかった。あの時の自分がなんでそんなことしたのか謎。
あらすじ
前半・・・デアデビルが、路上で車にひかれそうになった女性を助けた。彼女ミラ・ドノヴァンも目が見えない。特別な何かを感じたミラはデアデビル=マットマードックのもとに訪れる。二人は次第に仲良くなる。一方街にはMGH(ミュータントホルモン形成剤)という謎の薬が流れ始めた。
中盤・・・前巻で没落したキングピンがNYでの地位を取り戻すため行動を開始。デアデビルのかつての宿敵タイフォイド・メアリーを復活させ、マットマードックへの復讐を誓う。だが、キングピンを返り討ちにしたデアデビルは、自分こそがヘルズキッチンの”キングピン”だと宣言し暴走し始める。FBIはマットマードックを監視。ヤクザの活動も活発に。また、カレンペイジという女性の死の話を知ったミラは,マットの愛が本物なのか信じられなくなった。
後半・・・ブルガリアで逮捕されたマダムハイドラ。ブルガリアはマダムハイドラの身柄をやすやすと渡す気はなく、ブラックウィドウの身柄との交換を要求。マダムハイドラを選挙の口上に使いたい政府CIA側はニックフューリーにブラックウィドウの召喚を命じるが、翌日の新聞にはブラックウィドウとデアデビルのタッグ再びとの見出しが。運命に翻弄され余裕を失いつつあるマットにとって、ブラックウィドウは安らぎになるのか?
デアデビル40th記念エピソード・・・前巻の振り返りのお話+α
感想
しょっぱなから新ヒロイン登場!前巻がキングピンとサミーシルクの対決とデアデビルの正体漏の話で、意外とデアデビルについての話が少なめだったように思うんですが、本書ではデアデビルが中心。正体がばれてマスコミの餌食になり、とても恋愛できる時間も体力も余裕もないはずなンだけど、マットには関係ない。ミラとの関係は、カレンペイジをなくした埋め合わせなのか疲弊した心が依存相手を求めているのか、どちらかか両方だろうけど健全ではないよね。後々ミラともいい別れ方しなさそうだ、そんな気がする。いや別れないわけないじゃん。デアデビル読者の君ならわかるはずだ。
キングピンを失ったヘルズキッチンは、キングピンの統率力を失い治安が悪化。しかもデアデビルの正体が新聞に載った。ヘルズキッチンにとってのキングピンの存在と、デアデビルにとってのマットマードックとしての生活。このさも当たり前だと思われていた大事なものがなくなる。当たり前だったものがどんどん引きはがされていく。取り返しのつかないことが少しずつ起こっていく瞬間をどうデアデビル達は乗り越えていけるのか、それが見どころでしょうか。またジェシカジョーンズやルークケイジ、ドクターストレンジなど同じ地域のキャラクターが登場するのはファンにはうれしい演出でこれらも見どころ。
デアデビルの敵がいろいろ出てきて、アクションたっぷりで見ごたえがある。タイフォイドメアリー、ブルズアイ、キングピンとの格闘。あとブラックウィドウ編でブラックウィドウと彼女を狙うスナイパーとのファイト。アレックスマリーブのアートとが実写映画の一部を切り取っているようなリアルさを持っていて、ダークなストーリーとの雰囲気とも合っている。アメコミによくある超人的な動きはあまりない様子。
小悪魔的なブラックウィドウってデアデビル以外で見ることができるのかなぁ。完全によく使われてしまっているデアデビル....。個人的にはブラックウィドウ編好きかな。シールドとデアデビルの関係を見られるのってあまりないし。
あとちょうどこの時期にデアデビルはキャプテンアメリカにアベンジャーズ加入を誘われているんですが、それは邦訳本も出版されている「ニューアベンジャーズ ブレイクアウト」で読めます。ライターがデアデビルと同じブライアンマイケルベンディスです。この時のキャップとの密会は40th記念エピソードに少し載っていますね。
スリル満点でデアデビルの葛藤もふんだんに味わえて最高。キャラクターたちの思惑が交錯。さて、デアデビルはこの困難の時を乗り越えられるか!こうご期待!
前巻
後巻
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