デアデビル2期-⑥「Daredevil by Bendis and Maleev Ultimate Collection Vol. 3 」
本記事は旧ブログからの移設版に加筆したものです。
情報
Daredevil (1998) #66 -81収録。
ライター ブライアンマイケルベンディス
アート アレックスマリーブ他
あらすじ
前半・・・ヘルズキッチンに一人の老人が返ってきた。彼の名はアレクサンダー・ボント。デアデビル/マットマードックに恨みを持つ男。
中盤①・・・亡くなったヘクター・アヤラ=ホワイトタイガー(参照)の持っていた魔法のアミュレットが、彼の姪アンジェラ・デルトロ捜査官に譲渡された。FBI捜査官としてマットマードックを監視していた彼女は職務を放棄し、マットにマスクをかぶる理由を尋ねる。
中盤②・・・デアデビルが自身をキングピンだと宣言しキングピンが逮捕されて(前巻参照)から、町の治安にも影響が出ている。教会の地下では、デアデビルに影響を与えられた人々が集まる集会が行われていた。デアデビルに更生のチャンスを後押しされた人、マットマードック暗殺に加担しそうになった人。人々の話の裏には怪しい何者かの影が。
後半・・・FBIはキングピンを牢屋にとどめておく確固たる証拠を押さえていなかった。それに感づいていたキングピンは、自分がマットマードック/デアデビルを逮捕できる証拠を隠し持っているとFBIに取引を持ち掛けた。FBIに追われる身となったデアデビル。誇り高きヒーローであっても、法律からは逃れられない。マットとフォギーを国外退避させたいブラックウィドウに加え、ザ・ハンドの首領となったエレクトラとFBIをやめたアンジェラがマットを助けようとする。混乱の中ミラと復縁していたマットには、最悪の未来が脳裏をかすめていた。
おまけ・・・WHAT IF「もしカレンペイジが死んでいなかったら」1話/マーベルチームアップ3話
感想
ホワイトタイガーの存在はこれから重要になってきそうです。本書の話はどれもよくできてます。中盤②の話の、伏線がつながる展開が最高にお気に入り。発行当時リアルタイムで読んでた人は、時間という焦らし効果で旨味を味わえていたのではないでしょうか。後半は時間を忘れて読んでしまう傑作。何がどうなるか予測できない中、最後にミスリードを入れてくるのニクい。ネットフリックスのドラマ版デアデビルS3のストーリーに少し近かったかな。このストーリーを参考にしたのでしょうか。全体的にクライムサスペンスの要素が濃く面白くなってきています。このシリーズの序盤に巻いていた数々の伏線が世界観に深みを持たせています。デアデビルらしく堅実でありながら、飽きさせない作り。
デアデビルは本書で相変わらずモテまくっている。約五人ほどの女性に助けられてる。デアデビルの隣に女性がいるとき、それはデアデビルに危険が迫っているときっ!!
キャラクター※ネタバレあり
アレクサンダー・ボント・・・デアデビルにすべてを奪われた恨みをもつ90歳の老人。昔ヘルズキッチンを仕切っていた。マットマードックの父親が亡くなったきっかけとなるボクシングジムもこの男が仕切っていたことがここで判明する。
メルヴィンポッター=グラディエーター・・・デアデビルと昔闘ったが今はコスチューム店を開業し足を洗っている。デアデビルには、厚生のきっかけとなった恩がある。アレクサンダー・ボントに弱みを握られ、不本意ながらマットマードックをぶちのめす。
エレクトラ・・・マットが大学生の時に出会う。凄腕の暗殺者であり危険人物。マットにヤンデレる。ザ・ハンドの首領となっていた彼女は、デアデビルの為にハンドの忍者を使役。
ブラックウィドウ・・・シールドエージェントでアヴェンジャー。上官マリアヒルにデアデビルの救助を要請するも失敗。単独行動を開始。国外逃亡をフォギーに持ち掛けるが断られる。
ルークケイジ・・・鋼鉄の肌を持つ男。ジェシカジョーンズの夫。
アイアンフィスト・・・本名ダニーランド。秘境クンルンに伝わる力を受け継ぐ億万長者。
ジェシカジョーンズ・・・超人的な怪力をもつ私立探偵。ルークケイジの妻。前回の登場から見た目が変わりすぎているが何なんだ。
マットマードック・・・困難な状況下で奮闘してきたものの、キングピンの策略により逃げ場を失い逮捕される。次回から刑務所編となる。
キングピン・・・多数の敵から狙われているため、政府はキングピンの身柄を常に移動させ秘匿していた。キングピンはベンユーリックとFBIを操り、マットマードックを追い詰めることに成功。条件として自身の無罪放免を得た。しかし、刑務所内のTVでいきさつを見ていたオウルが隠していた切り札を切り、キングピンの犯罪の証拠が暴露。キングピンは正式に逮捕されてしまった。
前巻
後巻
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