モノとヒトの関係:舟形トートバッグ/瀧川かずみ
トートバッグって全体のデザインよりも無地の帆布に絵をプリントしたものをよく見ます。
あんまり形状を変えたり材料を変えたりというものは見ません。
私自身はシンプルな物が好きでして、トートバッグもそこまで柄がないデザインを好むのですが、これもその中の一つです。
瀧川かずみさんという方の作られている舟形トートバッグです。
帆布を烏龍茶と鉄で染めて、その上に蝋引きしてあるという手の込んだ代物です。
何かで知ってずっと欲しいなと思っていて、なかなか手に入る機会がなく、春にようやく手に入れることができたものです。
まだ数える程しか使っていないので皺も少なく硬いのですが、使っていくごとに徐々に柔らかくなっていくようです。
今の皺も大変美しいのですが、今後が楽しみでもあります。
大事に作られたものを大事に使っていく、道具は道具なのでしっかり使ってあげる、そういった心持ちで物を選んだり買ったりしています。
用の美は私の好きな、私を構成している美術観の一つです。
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