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本多劇場という夢の中で - 本多劇場グループnext DISTANCE-TOUR-

なんて夢心地だったのか。

「本多劇場グループnext DISTANCE-TOUR-」という久しぶりの本多劇場での演劇を見る90分。

出演者は遠い過去にSKE48でとにかくライブに通って見ていた松井玲奈さん。日本スタンダップコメディ協会会長で、一緒に創らせていただき日頃からお世話になっている、というよりも憧れのお兄さん的な存在でもある清水宏さん。

これ以上ない2人が交互に一人芝居で出演する。

これは行かなければいけない。

幸いにもチケットが当選し、僕が彼、彼女等の表現を堪能するための座席は無事に確保することができた。権利、手に入った。

(自分で買わなくなったら自分の見る目が消えた証拠。その時は遠慮なく見放してくダサい)

そこから、この日が待ち遠しかった。

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僕は何を欲していたのか。

卒業コンサート以来の生で表現する松井玲奈さんのステージが観れるから?
普段からたくさん公園を見ているけれど、1人芝居というスタンダップコメディとはまた違う目で社会の姿を「演じる」ことにより見せてくれる清水さんの世界を堪能できるから?

そんなコンテンツとしての舞台を見たかったのか。

それは、自分の座席に座った途端にそこだけではなく、少しだけ違うものだと感じた。

あの、本多劇場の椅子に座り(僕はあの会場の椅子に座った感じが大好き)、客殿が落ち、暗い客席で決して鳴ることのないスマートフォンの存在を忘れて、目の前で自分が大好きな表現者が躍動する姿に無心で没頭する。

ただ、その時間が欲しかった。

最近忙しくて、コンテンツに触れるのどこか、「ながら」的な部分があり、1つの世界観に没頭するためには集中できる環境に身を投じる必要があった。
でも、心の片隅では片付かない案件や、明日からの作業リストのことがあり、「どう進めていいか」に苛まれてしまう。そして、その答え探しの時間が心の中を占めていく。

でも、今日だけは違った。

なんだか、どうでも良くなった。

それは演者の方の力なのか。僕が好きな場所で好きなものを見ることができているからなのか?

きっと、場所と演者のお方と、その機会をこの状況で作り上げて実現した人たちの想いと、待ち望んでいた観客の入り混じった気持ちの中に自分も浸りたかったんだ。

ただ、それだけ。マスクの奥で笑いながら泣いちゃったよ。本音。

今日を実現してくれた方々に最大限の敬意を。

またね。

▼まだまだ続くし、配信で見れますので。

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この公演は見るべきだと思う。

内容とかじゃなく、聖地から演劇が叫び出している。


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増田ダイスケ
新しいzine作るか、旅行行きます。

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